古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

四国一周 車中泊の旅 No.4

2020年01月07日 | 旅行・車中泊
 2泊3日で四国を一周する予定が1泊延長して3泊となりました。振り返ると1泊目が徳島県美馬市、2泊目が愛媛県西宇和郡伊方町、そして3泊目が高知県土佐清水市。四国を長方形に例えると、右上の角から左回りにまわって現在は左下の角、つまり3日間で半分しか回れていないのです。この最終日で残り半分を走破しなければなりません。ひたらすら走る旅となることを覚悟して迎えた最終日です。

 最終日の朝は6時に起床、ワンコの散歩、着替え、歯磨き、トイレを済ませて早々に出発しました。ナビにしたがって足摺岬を目指していたのですが、途中の交差点で「足摺岬東回り」という標示が見えたので、どうせなら折り返しよりも一周がいいと思って進路変更しました。そしてついに四国最南端の地に到着です。
 駐車場にはすでにたくさんの車が停まっています。観光案内所のトイレが24時間使えたようなので、結果的にはここで車中泊するのが一番良かったみたい。そうすれば日の出を拝むこともできたしょうが、あくまで結果論です。


うしろの像はジョン万次郎。


ここはジョン万次郎の生誕地。周辺道路のあちこちに「ジョン万次郎の大河ドラマ化」を訴える看板や幟がたっていました。「ジョン万次郎で大河は無理やろ、朝ドラくらいがちょうどええんちゃうか」というのが夫婦の一致した意見でした。

前日までと違ってこの日は太陽が眩しいくらいの快晴です。展望台からの太平洋の雄大な眺めは最高!






少し歩くと灯台です。








 前日の四国最西端、そしてここ四国最南端、四国のふたつの角をとりました。これだけでも大きな達成感を味わうことができたのですが、ここまで来たらどうしても右下の角、つまり室戸岬も明るいうちにいかねば、と思ってここを出たのが8時半頃でした。
 数分ほど走ったとき、前からやってくる一台のキャンピングカー。そうです、初日に見たあのキャンピングカーです。同じように3人の男性が並んですわるあのキャンピングカー。あちらさんも四国の岬めぐりをしているのだろうな、もしかしたら室戸岬でも会うかも。なんて言いながらすれ違いました。

 足摺岬を出て国道321号線を走っていると道端のあちこちの無人店舗にミカンが置いてあります。店舗といっても木箱を横にしたようなものや、小さな祠のようなものですが、よくみるとデコポンと書いています。赤いミカン用の網に20個くらい入って300円。安いのはわかっているけどデコポンてこんなに小さかったかなあ、と話しながらやり過ごしていたのですが、ダメ元で買おうということになって次の店舗で車を停めて買いました。実はそこから先、いくら走ってもその無人店舗が出てきません。なんと、最後の店舗だったのです。車の中でさっそく食べてみましたが、紅マドンナとは違った美味しさ。これまた正解でした。

 さて、まもなく四万十川を渡ります。四万十川といえば沈下橋。いちど車で渡ってみたいと思っていたので、いちばん近い沈下橋をググって出たのが「小原橋(四万十川第一沈下橋)」です。来てみてがっかり。たしかに沈下橋だけど、河川敷のゴルフ場に行くためのほぼ専用の橋になっていて、とても車で渡れるところではありませんでした。





 そのゴルフ場の駐車場で少し休憩をとって前日に買っておいたパンを頬張りました。朝ご飯です。ワンコのトイレも済ませて出発。そのあとはしばらく海岸線を走ります。太陽が高くなってきて車窓に素晴らしい景色が広がります。これはどこかに停めて眺めないともったいない、ということで「土佐西南大規模公園」の駐車場に入りました。公園の芝生の広場には誰もいません。ワンコはリードを外してもらって大はしゃぎです。



 さあ、ここから先は桂浜、はりまや橋、、、高知県のすべての観光地をすっ飛ばして室戸岬へまっしぐら。それでもお腹はすくのでいいお店があったら入ろう、それとガソリンがそろそろ心もとないので安いところがあれば入れよう。しかし、このふたつはいずれも満たされることなく室戸岬にどんどん近づきます。
 ガソリン価格には驚かされましました。国道56号線から55号線、ガソリン価格はどこのスタンドも154円です。どう考えてもカルテル。数十あるスタンドがすべて154円はありえない。それでぎりぎりまで探し続けたけど辛抱できずに入ったスタンド、料金表示がなかったので聞いてみると157円という。大失敗に後悔して1,000円分だけ給油して走り続けました。
 食事は室戸岬の直前に入った「道の駅 キラメッセ室戸」でとろうとしたけど、行列ができているうえにラストオーダーまで15分。ここはあきらめて最後の候補にしていたお店に電話して大丈夫なことを確認しました。それが「海の駅 とろむ」の「ぢばうま八」。時間が遅かったので残念ながら刺身が品切れ。鰹のたたき丼1,200円、たたき・刺身・じゃこの三色丼1,400円の刺身が品切れなのでたたきを増やしてもらって二色丼に。奥さん曰く「こんなおいしいたたきを食べたことがない」。同感です。今回、食事はすべて大満足でした。





 そして、驚くなかれ。あのキャンピングカーと三度目の遭遇です。やはり来たか、この室戸岬へ。予想的中に妙な満足感。そして私たちは断崖絶壁を登っていく室戸スカイラインを走って山頂の展望台へ。よくこんなところに道路を作ったな、と感心しながらも車窓からのパノラマビューに感動。そして山頂に到着。
 展望台では太陽がキラキラと照りつけるものの、おそろしく強い風が太平洋から容赦なく吹きつける。それでもあまりの絶景に叫んでしまった。360度のパノラマです。頑張って走ってきた甲斐がありました。

















絶景を堪能したあと、スカイラインを少し戻って灯台へ。









 言葉にできないほどの感動のフィナーレとなりました。時刻は16時を少し回っていました。ここから自宅までは6時間近くかかるため、16時には出たいと思っていたところ、ほぼその通りの時間になったのでしてやったりです。途中で日が暮れて暗くなった海岸沿いの道を徳島までひたすら走り続け、徳島インターから高速に乗って22時ころに自宅に帰ってきました。 
 そうそう、結局ガソリンは徳島に向かう途中に145円の看板を見つけて入りました。高知と徳島で10円も違うってどういうことやねん、と思いながらも結果的に後悔の気持ちを少し払しょくできたので良かったです。

 以上で今回の四国一周車中泊の旅のレポートは終了です。4日間の走行距離は約1,200キロ、要した費用は高速、ガソリン、温泉、食事、お土産、美術館、もろもろ全て含めて5万5千円ほどでした。高速道路の利用ですが、行きは四国に入ってすぐの鳴門北インターで降りて、帰りは徳島インターから乗ったので、四国の中はすべて下道を走りました。

 事前におおまかな計画を立て、温泉や車中泊する場所の候補を探すことはやりますが、いざ出発した後は時間を気にせず、思いついた所に寄って心のままに過ごす、そしてその土地の美味しいものを食べる。宿泊にお金が要らない分、ご飯は贅沢できます。それでもホテルや旅館よりも安くて美味しい。今回はこれまでの中でそんな充実感をもっとも味わうことができた旅でした。


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