古代日本国成立の物語

素人なりの楽しみ方、自由な発想、妄想で古代史を考えています。

四国一周 車中泊の旅 No.3

2020年01月06日 | 旅行・車中泊
 3日目は雨です。6時半頃に目が覚めて雨の中をワンコの散歩。その後、とりえあえず車を「道の駅 瀬戸農業公園」に移動してトイレと歯みがきを済ませ、佐田岬の先端までまっしぐら。思っていたよりも遠い。
 もうすぐかな、と思った矢先、手に大きなミカンを持ったおばあちゃんが道端の小屋から出てきて何か叫んでいます。あまりの突然のことに助手席の奥さんが「ミカンくれるんかな」とつぶやき、それを聞いた私は思わずブレーキを踏んで車を停めました。窓を開けるとミカンの売り込みでした。亀ケ池温泉の売店で見た紅マドンナが袋に詰めて300円。大きさもバラバラで見た目もきれいではなく、おそらく商品として出荷できないものをここで販売しているのだと思います。値段も安くておばあちゃんが必死に訴えるのもあって、騙されたと思って買うことにしました。ミカンを買って少し走ると終点、佐田岬の駐車場に到着です。雨が少し小やみになってきたので傘を持って灯台まで歩くことにしました。ワンコは車で留守番です。



駐車場から見た岬の先端に灯台が小さく見えます。


 灯台までの遊歩道はどんどん下っていきます。行きはよいよい帰りはこわい、これは帰りはずっと登りになるので大変や、と言いながら歩きました。途中で小さな浜に降りることができます。ここは岩も砂も青いのです。澄んだ水も余計に青く見えます。たぶん、美濃田の淵で見た青石です。この佐田岬は吉野川からつながる中央構造線の上にあるので、美濃田の淵と同じ変成岩で形成されているだと思います。



30分ほど歩いて灯台に到着。




 念願の佐田岬の灯台は5年前のリベンジです。5年前にも車で四国へやってきて、香川の栗林公園やこんぴらさんなどを訪ねたあと、四国カルストで絶景を見て道後温泉、そして翌日に佐田岬へ、という周遊コースを予定していたのに、四国カルストでは霧で5メートル先も見えないことになって絶景を楽しむことができず、翌日の佐田岬は土砂降りのためにあきらめざるを得なかった、ということがあったので、佐田岬はいつかリベンジしてやろうと思っていたのです。四国カルストもいつかは行きます。





ここは四国最西端。向こうに見えるのが大分県の佐賀関。この豊予海峡は太平洋から瀬戸内海への西の入り口。思っていたよりも狭いです。



左が太平洋側、右が瀬戸内海側。潮の流れがぶつかっているのでしょうか、左の海面が穏やかで右の海面が波立っています。実際に見ると川の流れのよう見えました。

岬の先端から見える御籠島は畜養池と呼ばれる漁業施設によって現在は半島とつながっています。

畜養池というのは採ってきたエビや貝などをいったんここに放して出荷時期を調整したり稚貝を育てたりする施設だそうです。


手前の断崖に見えるふたつの洞穴は砲台跡です。豊予海峡を通過する敵国船を攻撃するために構築されたもので、今となっては戦争遺跡と呼ばれるものになります。

畜養池を通って御籠島に渡ってみます。




ここも青石が露出しています。青い色がよくわかります。


御籠島にも砲台跡があって大砲のレプリカが設置されています。


御籠島からみた灯台。




 灯台からの帰りは予想通りの上り坂でヘトヘト、汗だくになりながら駐車場に戻ってきました。結局、往復の時間も含めて2時間ほどここで遊んでいたことになりますが、5年前のリベンジを果たした満足感に浸りました。喉が渇いたので行きにおばあちゃんから買った紅マドンナをひとつ食べたのですが、最初のひと房を口に入れてビックリ。甘い!美味い! 人生60年、これまで食べたミカンの中でも一番です。13個300円は激安。奥さんは帰りにおばあちゃんがいたら追加で買おうといいます。

 そして、いました。おばあちゃん。車を停めて窓を開けると「おいしかったやろ。さっきの人も1,000円分も買っていったよ」と。売り込み上手なおばあちゃんです。でも今度は自分たちの意思で買おうと思っていました。結局、私たちも1,000円分を追加で買いました。さっきの分と合わせて40個以上の紅マドンナを1,300円で買うことができました。大満足です。

 このあとは半島を戻る途中に九州へのフェリー乗り場のある三崎港の「佐田岬はなはな」に立ち寄りました。雨が上がっていたのでワンコの散歩です。散歩の途中、じゃこ天を販売する店で今度はじゃこカツを買って食べました。じゃこ天よりもじゃこカツのほうが美味いですね。
 佐田岬半島の尾根の上は太平洋からの風が強く吹き付けるところで、風力発電の風車が尾根に沿って並んでいます。その風車に沿って敷かれた道路を走って東に戻れるだろうと思って「みさき風の丘パーク」という公園からどんどん先に進んでいってみると、なんと最後は行き止まりになっていて結局もとに戻ることなって往復20分ほどを無駄にしてしまいました。


 
 あとはどこかでご飯を食べるだけにして、とにかく足摺岬に近づこうと南に向かって走ることにしました。そしてご飯は「道の駅うわじま きさいや広場」のすぐ近く、宇和島のこの店が本店の回転寿司屋「すしえもん」。車中泊の醍醐味は地元の美味しいものを手頃な価格で食べれることです。お腹がすいて何かを食べようと思ったときは常に地元の回転寿司屋さんを探すことにしています。もともと道の駅で食べようと思っていたのですが、偶然に見つけたすしえもんに入ることにしました。大正解でした。ネタが新鮮、安くて美味い。スイーツを含めてちょっと食べすぎてしまい、3,960円もかかってしまたのですが大満足です。



 さあ、ちょっと早い晩ご飯を済ませたのであとは温泉と寝るところです。温泉は事前に調べていた中から選んだのが宿毛市にある「宿毛リゾート 椰子の湯」。ホテルのお風呂を日帰り客にも開放している温泉です。料金はひとり650円。たぶん夕陽の眺めが素晴らしいのだろうと思いますが、夜で景色が見えなくても開放的な空間はとても気持ちのいい温泉でした。



 温泉の後はさらに南下して足摺岬のすぐ手前にある「道の駅 めじかの里土佐清水」で車中泊することにしました。岬まで行ってしまってもよかったのですが、きれいなトイレがあるかどうか不安だったので、ここに決めました。すでに車中泊の車が何台も停まっていますが、駐車場が広いので問題なしでした。翌日はいよいよ大晦日、何としても帰宅せねばらないので6時に起きるつもりで就寝しました。

カーネル vol.44 2020冬号
カーネル編集部
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カーネル vol.43 2019秋号
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