hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

A triple scoop of rage with giggle sprinkles

2011年02月12日 | Nancy 10 読書
 長いタイトルですね。
 それもそのはず。「Dear Dumb Diary」の 3 in 1 なんです。
 収録作品は、
 #1 Let's pretend this never happened
 #2 My pants are haunted!
 #3 Am I the Princess or the Frog?
です。#2は以前に読んでいるので、シリーズのおおまかな内容については2010年11月4日の記事をご覧ください。
 なんといってもイラストが過激で、今回はそれが3倍の量あるわけですから、キョーレツ度も3倍のような気がします。
 とにかく面白いようで、ストーリーを興奮して話したり、面白い個所を抜き出して読みあげたりしてくれましたけれど、あまりにも抜粋された箇所なので、何がなんだかさっぱり。いつか読みたいと思います。
 読み終わってすぐ、次の巻のリクエストが出ました。ついに、というか初めてアマゾンで中古の本を買ってしまった・・・
 どんなもんだろう、ちょっとドキドキ。
 
 jonathan さんに質問です。
 ジェイミーもアンジェリンもハドソンが好きらしいのですが、ハドソンはどっちのことが好きなんでしょうか?
 Nancy によると今回のエピソードに関してはハドソンはジェイミーのことが好きみたいなんだけど、本当のところは分からないということです。どうでしょう?
 やっぱりうちの子はアンジェリンより断然ジェイミーが好きみたいですよ。
  
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The Iron Giant

2011年02月11日 | 映画
 子供向けアニメーション映画です。

 ある日森の中で鉄塔などメタルを食べまくっているロボットとホガースという少年は友情をあたためます。
 ロボットはとても大きく、大量のメタルを食料とするため、町の人々が被害にあってしまいます。
 ホガース少年はジャンク・ヤードを所有しているスクラップ・アーティストのディーンに協力してもらい、ロボットの食料と安全の確保と町の平和を守ろうとするのですが・・・・

 少年と巨大ロボットが友情を育みストーリーが生まれる。古き良き時代の日本の子供番組のようでした。
 原作は Ted Hughes の「The Iron Man」で、こちらは今年の Year 5 のトピックにもなったそうなので、息子は本の内容との違いに驚いていましたが、映画の方が好みのようです。
 特に新しいこともオリジナリティもないですが、安心して見られる作品です。
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Boardwalk Empire

2011年02月10日 | テレビ
 マーティン・スコセッシの「禁酒令時代を舞台に」「闇で街を牛耳る男が主役のギャングもの」。
 どう考えても私のジャンルじゃないなぁ・・・・

 ところがオープニングの映像と音楽からすでに惹かれるものが。そして

 ブシェミがカッコいい!!!!!!



 清潔で、凛としていて、お洒落(写真のオレンジ色のシャツを着ている姿に痺れました)で、貫禄がある。
 あの声でどうやって貫禄を出すのかと思ったけれど、なんていうか空気を利用している感じです。間の取り方が絶妙。
 主演男優賞受賞が100%納得の存在感でした。演技力というよりは、存在そのものがすごい。
 
 内容も物静かに淡々と進んでいくし映像も暗いのだけれど、台詞の良さ(ソプラーノの製作者らしいです)と役者一人ひとりのトーンや間の取り方の上手さで退屈させられません。

 そしてマイケル・ピット。やっぱり彼はいいですよ。それにしてもずい分と大人になったなぁ・・・しみじみ。
 実はスコセッシが実際に指揮をとって、半端ない製作費をかけた豪華絢爛の第一話は見逃しているので、そのためわからなかったのかもしれませんが、私の予想ではマイケル・ピットはブシェミの隠し子なのではないかな。もしそうだとしたらナイスキャスティングだと思うんですよねぇ。あの目つき、肌の白さ、唇の赤さなんかそっくりだと思うんです。でも違うみたいですけどね。



 また、アメリカのドラマのヒロインに Kelly MacDonald を抜擢というのも面白いですよね。
 私は彼女の出ている作品は結構観ているのですが、最初は「こんな地味な子、なんで?」と。後になって、デビュー作「Trainspotting」を観てあの素っ頓狂な役を飄々とやっている姿に、というか大胆な脱ぎっぷりに「根性すわってるなぁ」と一目置くようになりました。あの役の彼女、すっごいいいですよね。
 このドラマの中では今のところまだまだ目立たない地味で暗い役なので、これからどのように変わっていくのかが楽しみです。

 正直今のところ、内容よりもキャスティングに興味が惹かれているというか、好きなキャスティングなので楽しく観れているところが大きいかもしれません。
 あとは、音楽もいいし、何よりファッションがなかなか。上質で洗練されている感じです。

 最後に、エグゼクティブ・プロデューサーにスコセッシと並んで、マーク・ウォールバーグの名前を発見。
 あいつ、一丁前に・・・・・
 
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George's Secret Key to the Universe

2011年02月09日 | Captain R 13 読書
 ホーキング博士と彼の娘さんが、世界中の子どもたちに向けて、物語の力で簡単で楽しく科学や宇宙の世界を紹介する作品です。
 以下あらすじはアマゾンから。

 小学生のジョージは、隣に住む不思議な科学者・エリックの家を偶然訪ね、宇宙の誕生について習います。エリックは、最高頭脳をもつスーパーコンピューター・コスモスを開発していました。
 スーパーコンピューター・コスモスは宇宙空間への扉を開くことができるのです。ある日、ジョージはエリックの娘アニーに連れられ、書斎から宇宙空間へ飛び出すことに成功!彗星の群れを見たり、土星を旅したり・・・。ジョージとアニーは宇宙旅行を堪能し、広大な宇宙の中で、私たちの住む地球が、どんな星なのかを知っていきます。
 そんなとき、コスモスを狙う何者かが不気味に迫っていました。宇宙の「ある場所」へと誘う手紙がエリックに届いて・・・。

 もう何年も気になっていたのだけれど高くて買えなくてねぇ・・・・図書館で見つけて飛びついて借りてきました。
 ハードカバーなのですが、カラー写真がたくさん挿入されていることと、科学的事実について図解して説明してあるページがあること、そして字が大きくイラストがたっぷり、ページ数のわりには読みやすいのではないでしょうか。対象は7歳くらいからでいいですね、きっと。うちの下の子にはまだちょっと難しいと思いますが、科学に興味があるかどうかでも理解する年齢は違ってくるでしょう。 

 
 我が家のチューダー・ブームはまだまだ終わっていません。
 「Horrible Histories」のチューダーのDVDを見たり、クイズを出しあったり。二人とも結構細かいことまで知っていて感心してしまいます。
 それにしても血なまぐさいですね、イギリスの歴史って。処刑された首をその後どのように扱ったかなんて知っています?
 次の2冊の本も読みました。

 「The Secret Life of HENRY Ⅷ」



 ヘンリー8世は若い時と歳をとってからとはずい分と見てくれに差が出たようですね。どの本にも書いてあります。
 詐欺だな。
 でも考えてみると、男の子が生まれるまではそのまま愛人として囲っておけばいいのに、いちいち離婚をして結婚をするあたり、案外誠実だったりする?

 「Who? What? When? TUDORS」

 こちらはAtoZという形で、チューダー用語や人物名がアルファベット順になっていました。
 興味のあるところだけ抜粋して読むにはちょうど良かったけれど、やっぱり歴史って、時代を追って順に読んでいった方がわかりやすいなぁと思いました。
 
 ちなみに私個人としては上記2冊の作風はあまり好みではありませんでした。
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Mad Men

2011年02月08日 | テレビ
 先日のゴールデングローブで話題になっていた「Mad Men」を観ました。
 授賞式の様子では、ビシッと決まった感じの男性陣と美しい女性が勢ぞろいという風で、てっきり美形男女がとっかけひっかえ絡みあうドラマかと思って見始めたのですが、案外広告代理店を舞台に仕事中心の硬派な番組でした。
 主演の彼は、ちょいと若い時のデニーロに似ていて、男らしくてカッコいい(もちろん好みではないですが)。
 予想外だったこともありますが、何話か見てみて「う~ん・・・微妙だなぁ」

 これ、どんなふうに楽しんだらいい番組なんでしょう?

 「この台詞、多分、ユーモアが含まれていた?」とか、もしかしてこれって笑うところだったんだろうか?と思うところが数か所はあったのですが、全くクスリともこなくて・・・・・
 ちなみに私がみたエピソードは何番目のシリーズの何話だったのかもわかりませんが、多分かなり新しいものだと思います。シリーズが進むにつれて残念な作りになってきているのかもしれませんね。それか最初から見ていれば、面白く観れたのか。
 どっちにしろ早々に見ないことに決めて、録画してた続きも消しました。
 何が一番いやだったかというと、女性のスタイルです。胸の大きさや体の線を強調して、男性に媚びた感じがとてつもなく品がなく見えました。しばらくしても嫌悪感が増すだけで慣れることができなかった・・・・・


 その他、グレイズ・アナトミーも新シリーズが始まっていたのですが、相変わらず登場人物の根性が悪くてねぇ・・・・でも久しぶりに観て、面白いなぁとは思いました。
 明日あたり、もう一つ話題になっていた「Boadwalk Empire」を見てみようかと思います。好きになる自信ないですが。ああいうの、今時ウケるんですかねー?
 
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モーツァルト

2011年02月07日 | 絵本・児童書
 引き続き日本語の音読用に偉人についての絵本を用意しました。
 この本のあとがきにこんな風にあります。
 
 この伝奇物語は、モーツァルトの天才ぶりのもを楽しませるものではありません。その人間像を通して、音楽とはどんなものか、なぜ彼の音楽はすばらしいのかを子供たちに分からせて欲しいと思います。

 個人的には「わからせて」という表現は好みませんが、編集責任者の意図がとてもいい文章で伝わってきました。
 グラスを叩く音から、小鳥のさえずりや風の音まで、モーツァルトの頭の中ではたちまち音楽になってしまいます。豊かな心があったからこその、天才技なのですよね。
 その他やはり親の姿勢なんかの大事さもさりげな~く含まれていて、興味深いんですよ。
 モーツァルトは柔軟な頭と大胆な行動力で独自な音楽を生み出しました。だからこそ長きに渡って人々を魅了するのでしょうね。

 ところで、先ほどの「わからせて」という表現が嫌だという点、どうでしょう。
 「わかって欲しいと思います」でいいと思いません?
 私は昨夏も親に「言葉尻をとって・・・」と怒られたばかりですが、気になるものは気になるんです。
 友人の一人にいつも「してあげる」という子がいて、なぜ?と思ったり。なぜ「私がするよ」と言えない?
 親に怒られたエピソードは、弟が「何だかんだ言って、持って行くんだ」と言った時のこと。
 「私がいつ、このことについて、何だかんだ言ったわけ?」と。ひとっこともケチをつけてもないし、迷ったこともなかったのに「何だかんだ言って」って何!
 母には「ちょっとした言葉のあやなのに、そんな目くじら立てて」って言われたけど、不必要だし変でしょ、どう考えたって。
 いやはや、言葉って、表現って、難しいですねぇ(笑)
 
 モーツアルトが父に宛てた手紙にこんなことが。

 僕は絵や踊りで自分の気持ちを表すことはできません。でも音楽でなら自由に思うままにそれができます。だって僕は音楽家ですから。
 
 私も音楽でこの気持ちを表せたらねぇ。弟の癇に障る話し方をテーマにしただけで一曲出来上がるけど?
 
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Roman Mysteries シリーズ読破

2011年02月06日 | Captain R 13 読書
The Scrabes From Alexandria

The Prophet From Ephesus

The Man From Pomegranate Street

 久しぶりに寝る間も惜しんで没頭していました。
 このシリーズは巻が進むにつれて、どんどん面白くなっていくようです。
 歴史の授業でビクトリアン、エジプシャン、グリークにはずい分興味を持って楽しんでいたのに、ローマンになってから一言も話さず「興味がないのかな?」と思っていたのですが、授業は残念ながら興味が持てなかったらしいのですが、この本でローマンの面白さも解かったと喜んでいました。
 ただし、色々研究して描写された背景、いくつかの史実をベースに書かれたものではあっても、あくまでフィクションだということは理解してもらわないといけない内容だそうです。
 Captain R に教えてもらったのですが、それについては、各巻の最後に Last Scroll として作者のあとがきがあり、「こんなこと(ファクト)があったことを踏まえて、こんな風にフィクションにしてみたよ」という数ページがついています。私がサラッと目で追ったところによると、特に言い訳がましい感じではなく、とても慎重に親切に書かれた文章になっているようでした。登場人物中の誰が実在した人物で、誰がフィクションなのかもクリアにしてあります。「もし、この実在の人物とこのフィクションの人物が出会うことがあったら、と想像したりします」などと書かれていて、読者の少年少女に想像の翼を広げるようサジェストするような文などもありました。
 作品の詳しい内容については2010年3月28日の記事を参考にしてください。
 対象年齢は8歳くらいから。うちの息子はミステリーや探偵ものは特に好んで読んできていないのですが、この作品のミステリー部分にはすっかり惹き込まれたようです。特にローマンについての知識をもっていないとしても充分 excited だと思う、ということです。
 最後にCaptain R の話によると、たくさん死ぬ人がいる、らしいです。例によって私がその辺を気にするので彼の読後リポートもこんなことが中心になっています(苦笑)

 あともう一冊番外編のようなものを借りてきてあるので、今晩読むことでしょう。
 
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「Room」を読み始めたんですけど・・・

2011年02月05日 | 洋書
 他の方が紹介しているものを読んで、「絶対読みたい!」と思って、毎日「もうちょっと安くなってから(絶対のわりにはセコイ?)」と思い続けてきたこの作品、待ち切れずに自分で設定した購入金額のラインの値段をちょい超えで買って、ついに読み始めました。久しぶりに気になって気になって仕方ないものすごい磁力のある存在です。
 まだまだ出だしのところですが、摩訶不思議です。何かと抽象的でぼんやりしたままです。
 今のところ登場人物は5歳のジャックとMaと、ドラ(the Explorer)とスポンジボブです。

 主人公の二人は「もしかして人間じゃないんじゃないか?」というのが、今のところの私の感触ですがどうでしょうか?

 ジャックが「大きくなったら human になりたいな」と言ったので「やっぱり!」と思ったのですが、Maが「Actually, you are human already」と答えたので、う~ん・・・・・
 最初は「ねずみの親子だな」と思い、そして「もしかしたら海の中の生き物では」と私の頭の中は読みながらワープしていくのですが、もうちょっと読まないことにはどうにもなりそうもないです。


今日の日記:

 日記のようなプライベートなことを書いているものは時間がたった頃に未公開に変えることにし始めました。
 日常のちょっとしたことなんかを自分の記録として書き留めておきたいのですが・・・・
 こんな口が悪く、偏屈で偏見に満ち満ちた、しかもどの本もどの映画も似たような評価を繰り返しているだけでは?なブログを、ありがたいことに多く見積もって100人くらいの方がレギュラーで読んでくださっているのでびっくりしています。 みなさん、ありがとうございます。
 ところが、その中で面がワレテいる(ちょっとこの表現おかしい?)のは、リアルな知り合いとブログ上のお付き合い含めてほんの10名くらいなんですよね。
 あとの90人の方は何系なんだろか???と、ブログを書くってそういうことを気にするのはおかしな話なのかもしれないのですが、いつも不思議に思っています。コメント&メッセージ、待っていますね!
 ブログを読んでいると、コメント欄が喧々諤々としていて「怖い、何これ!」と思うものもあって、1年半くらいブログを続けてきて、これだけ好き勝手書いているのに「感じの悪い」コメントが一度も来たことがないなんて、恵まれているなぁと感じています。
 でももし私がルール違反なことをしている時はみなさん是非教えてくださいね。素直に聞くかもしれませんし、シカトするかもしれません(笑)
 それで結局何が言いたいのかと言うと、読んでくださる方が増えると嬉しい半面、プライベートなことを公開することがちょっと uncomfortable になったということです。とりあえず書いて吐き出しておきたいという気持ちと、友だちに「私と子供たちの生活こんなですよ」と報告しておきたい面もあるので、気が済んだら未公開にすることにしています、ということでした。

 今日初のジョブ・インタビューに行ってきました。「遊び人」な履歴書も一件目のアプライで通過して正直びっくり。一応資格のある分野だったので、あとは英語での経験不足と・・・・・人格の問題か(笑)
 質問に答える形式だったのですが、
 「もし同僚があなたのことをものすごく嫌って、室内の雰囲気にも影響するようなことになったら、一体どうしますか?」というものがありました。私の答えは、
 「私はそういった面ではかなりタフなので、簡単に upset したりしません。その辺は信頼してもらっていいですよ!」で、解決をしようと心がけるような発言をしなかったのはどうなんでしょう?
 それ以前に志望動機。車の中で真剣に考えていたのに(かなり大きなことを言う気満々でしたよ)、いざとなったら「子供が大きくなって寂しくて・・・・」と。「うん、うん、分かるわぁ」なんて感じ良く応対してくれていたけれど、内心「こいつ、やる気あるんか!」と思われているよね、絶対。
 さて、結果は期待はせずに次考えなくっちゃね。
 だけど、ジョブセンターって・・・・まともな人は普通にリクルート会社に登録をするんですよね、きっと。センターには前回はアディダスのジャージの上下にキャップの人たちがいっぱいいました。
 何着て行こうかなぁ、私。一応何でも形から入っておきたいんで。アディダスはないけど、ゴルフメーカーのキャップならたくさんあるし・・・・

 そんなわけで、この記事もしばらくしたら消えますので、「感じの悪いコメント」を書くチャンスですよ!!!なんてね。
 
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なんかちょっと complicated じゃない?

2011年02月04日 | 洋書
 今回の本は「The Secret Life of ELIZABETH Ⅰ」です。
 以下、親子の会話。かなり読みづらいでしょうが、本気でこんな風に話していますので。

 「お母さん、エリザベス・ザ・ファーストって今のクイーンのお母さんだよねー」と自信ありげに言う娘。え?Nancy まだそのレベル?と驚きましたが、一応自分なりに精いっぱい優しい声で、
 「違うよ。エリザベス・ザ・ファーストはヘンリー・ザ・エイス(8)の娘だよ。ずっとずっと前のクイーンだよ。」
 「えー!!!じゃあ、クイーンのマムはなんてクイーン?」
 「クイーンのマムはクイーンじゃないよ。ダディがジョージと言うキングで、マミーはキングのワイフだよ」
 「えー!!!なんで?」
 「今のクイーンのハズバンドはキングじゃないのは知っている?」
 「・・・・うん」多分知らなかったんだと思うけど知っているふりをする。
 「クイーンのハズバンドは何ていうの?」
 「デューク・オブ・エディンバラ」
 「え?そんな名前?」
 「あ、名前はフィリップ」

 童話の世界だとキングのワイフはクイーンですよね。でも現実だと違ってしまうのはなぜ?
 いや、今ウィキを見たらクイーンなんとかというタイトルらしくて、一応クイーンと呼んでいいのかも・・・わかんないなぁ。

 「やー、なんかちょっと complicated じゃない? which wife の daughter?」え!誰のだっけ?「キャプテーン!」
 キャプテン「アン・ブリンだと思うけど?」あ、そうだったそうだった。
 「ハズバンドは?」
 「いない」
 「じゃ、どうやって次のキングが決まったの?」えっと覚えてないな・・・「本読んだら?」ギブアップ。
 
 それで、私もチラッとだけ読んだのですが、どうやらエリザベスは面食いだったそうですよ。近臣たちはルックスで選んでいたそうです。

 Elizabeth herself never married. She said she was married to England and she became known as the Virgin Queen - which didn't mean that she didn't like men. Far from it; she wanted all her courtiers to be as handsome and dashing as possible, and handsomest and dashingest of all was Robert Dudley........

って、映画をご覧になった方、覚えていますか?ジョセフのことですよぉ(ファインズ兄弟にこだわり続ける私)



 あの二人の関係は切なくてねぇ・・・この写真のダンスするシーンなんか大好きで涙ぐんでしまいます。



 だけど、そんなにハンサムな役だったなんて・・・・・・
 ところでこの「dashing」という単語。使ってみたいのですが、いまいちどんな感じにカッコいい人のことをいうのか分からないんですよねー。例えば誰みたいなのとかは個人差があるので教えてもらえそうもないですもんね。
 おっと、結局歴史や政治への興味なし?!
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P.S. I Love You

2011年02月03日 | 映画
 自分で自分が信じられないのですが、この映画好きです!
 最初にキャスティングをチェックして「ありえない・・・」と思っていたんです。
 ヒラリー・スワンクは「Boys Don't Cry」と「Million Dollar Baby」のイメージが強すぎて、マット・デイモンと被る!
 胸も大きくスタイルもいいのに、どんなに色気のある役をやっても、ごめんなさい、なんかブカブカの帽子をかぶらされている様な心地の悪い感じになるのよ。
 半ヌード的なゲランのコマーシャルを初めてみた時は「えー!!!なんで?」と叫んでしまった。ごめんよ、ほんと。
 それなのにラブストーリーって・・・
 そして何よりも「男性陣全滅じゃん!」全く魅力を感じるわけがない人々。

 ところが始まった途端、ジェラルドにメロメロ
 私の中では彼は「ラッセル・クロウ」のカテゴリーに入っていたのですが(男っぽくて苦手)、でもめっちゃキュートでしたわ。
 それにオペラ座の怪人の時は気づかなかったけれど、歌上手くない?(その時もう特訓したのと学生時代にバンドをやっていたそうです)

 Holly and Gerry are a married couple who live on the Lower East Side of Manhattan. They are deeply in love, but they fight occasionally. Gerry dies suddenly of a brain tumor and Holly realizes how much he means to her as well as how insignificant their arguments were.
 As the film ends, Holly has opened herself up to the journey that the rest of her life will be

 突然最愛の夫を亡くした女性の再生の物語です。
 夫であるジェラルドは死んでしまった後も、彼女の夢や回想の中で登場して、色々なことを語ります。その一言一言、表情一つ一つがなかなかイイ。
 妻の方の台詞もとっても生の人間臭い感じでアリです。特にオープニングの子供をもつタイミングについて口論するあたりは、男性と女性の考え方の違いを上手に生かした会話になっています。「お金がないと」「家が広くないと」現実的に物事を考える妻と「やってみればなんとかなるさ」という夫。
 個人的には夫の意見に賛成。実際「貧乏が辛いなぁ、家が狭くて子供たちが可哀想・・・」なんて考えているのは妻の私だけで、あとの3人は何とも思っていないですよ。特に子供たちは学校の友だちとの付き合いの中で明らかに貧富の差を目の当たりにしているはずですが、それでもへっちゃら、うちに友だちを呼びたがります。広い家に行けよ!と思うんですがね。
 「家族であること」って、お金だとか家の広さだとかよりもっと大切なことがあるんだよね、なんてジェラルドの言葉でしみじみさせられるわけですよ。この映画の中でとっても素敵な彼が言うからですよ、きっと。
 優しく見守る母、明るく快活に元気づけようとしてくれる友人。でも一番辛い時期に彼女を支えて、立ち直ることを助けたのは夫から届く手紙でした。恋愛小説は読まないし、恋愛映画もほとんど観ない私には「うへっ!」という設定でしたが、これがなんとまぁ「あら~、素敵じゃない?」なんて思ってしまったわけです。脚本とジェラルド効果ですね。

 で、見もしないでダメだしした男性陣ですが、ジェフリー・ディーン・モーガン(グレイズアナトミーのダニー)も私の中ではラッセルクロウチームで、魅力ゼロゼロ。だけどなんか悪くなかったです。それにハリーコニックJRの役も個性的で魅力がある。それに想像よりも良い老け方をしていてホッとしました。彼はガイジン版板尾でした。

 最後までヒラリーは激やせしたマット・デイモンでしたが(苦笑)、ちょいとキュートでした。

  
 
 
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The Book Thief を読み終えて

2011年02月02日 | 洋書
This is an unforgettable story about the ability of books to feed the soul.

 こちらのキャッチ・コピーがこの作品の真髄を短く美しく語っているように、本の存在価値と言葉の魅力について描かれた本です。主人公は抗えない魅力にとりつかれて本を盗みます。そして本を読むことによって多くの人の心を癒していくのです。その一方で彼女はヒトラーの存在から「言葉の恐ろしさ」をも実感してしまうところがなんともやり切れません。

 この作品が多くの人々の心を掴む最大のポイントは、登場人物の一人ひとりがとても個性的ながら、思いやりの気持ちに溢れる美しい心の持ち主だからでしょう。
 読者は無意識のうちに主人公たちに寄り添い、彼らの息遣いを感じ、同じ光景を眺めている様な気持ちになるのです。これはキャラクターの魅力のためだけではなく、作者による言葉のマジックによるものなのでしょう。主人公が本に吸い寄せられていく姿を追い続けているうちに、いつのまにか私たちも作者のひるがえした言葉の魅力というマントの中にくるまれた感じになります。
 バラバラになっている、一つの言葉、一つの行動、偶然が、運が、気づいたら必ず連鎖していて、物語を紡いでいくところには感嘆せずにはいられません。

 私がこの本の一番好きなところは、作家による登場人物への愛情表現の仕方です。
 特に憎まれ役のフォスター・マムのローザに対する彼の気持ちに胸を打たれます。
 現代の作品で特に多いのが、悪い者または憎まれ役に対して「過去のトラウマが彼をこんな風に」「恵まれない生い立ちが彼女をこうゆう行動に走らせた」など、理由を付け加えて少し擁護をしようとする傾向です。あとから申し訳程度に「性善説」をちらつかせるというか。
 そういうのに辟易しているので、この作品のローザ、映画「シャーロット・ウェブ」のテンプルトン、昔懐かしいアニメ「ムーミン」のミーなど、不器用で上手に表現はできないけれど人を思いやる気持ちをもった人物を愛情たっぷりに描き出してあるところがとても魅力的だと思うのです。
 
 英語は正直なところ決して簡単だとは言えません。語彙が難しいわけではないのですが少し読みづらい面があります。
 最初はドイツ語からの翻訳がなかなかスムーズにいかなかったんだなぁなんて思っていたのですが、最初から英語で書かれた作品なんですよね。
 結局読みづらい原因はわからないままなのですが、そこを気にしないで流す心構えで、未読の方はぜひこの本を手に取ってみて欲しいと思います。500ページを超す大作ではありますが、いつもの私が感じる「ここ削っても良くない?」という部分がないくらい、どこもかしこも大切な一場面となっています。物語はいつも「何か」が起こるドラマティックな展開なので、読みづらいといえども話が分かりづらいわけではありません。
 「本泥棒」というそのままのタイトルで日本語訳も出ているそうです。

 評価は迷うことなく 10 out of 10 です。 MUST and unmissable !!

 本当は思うところたくさんあるけれど、もう書けないくらい心を奪われちゃいましたので、これくらいで。
 
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Drillbit Taylor

2011年02月01日 | 映画
 デブッチョのライアンとスキニーのウェイドは冴えない系の二人組。
 明日から高校生になるのですが、新しい環境で今度こそクール・キッズになりたい!
 緊張気味の二人は朝3時まで電話でトーク。
 そして迎えた朝。勝負服に身を包みバス停で・・・・・・二人同じ服を着てました!!!もうこの時点でアウトですよ。
 その上成り行きで入学早々いじめに遭っていたチビのエミットを庇ったばかりに二人の地獄の学園生活が始まります。
 そこで彼らはボディガードを雇うことにします。
 それがオーウェン・ウイルソンなのですが、彼には秘密があって・・・・・

 前半はなかなか面白いです。新しい学校生活を迎える二人の緊張感と希望の入り混じった気持ちがひしひしと伝わってきます。
 上級生による暴力はなかなか徹底しています。どうしたらこの悲惨な状況から脱出できるか、色々考えに考え抜いた結果がボディガードを雇うことだったのですが、彼らが雇った人物に問題が。
 最初はお金目当てに適当にやっていたボディガードのドリビットも、だんだん子供たちの悲惨な状況から目を逸らすわけにもいかなくなり、懸命に彼らを守ろうとします。

 そう悪くはないのですが、また私のわがままの「この手の映画にしては長い!90分で終わるべし!」ということで最後の方は数時間休憩を入れてからやっとの思いで観終えました。
 元アーミーという肩書のドリビットは実は暴力が苦手で軍を追い出されたというオチが少年たちをがっかりさせましたが、私の一番好きだった面でした。
 
 邦題は「MR.ボディガード 学園生活は命がけ!」ですってよ。「だけどいじめられっ子にとっては本当に命がけなんだよね、学校生活って」と、このへんてこりんなタイトルにも真剣に反応する私。
 話は脱線しますが、邦画の「告白」のウィキペディアの加害者の母親の描写のところがひっかかりました。
 「息子を異常なまでに溺愛している・・・・暴力的な作品を見ることを禁止するなど自分の考えを押し付ける・・・・所謂モンスターペアレンツである」
 だって。そっかぁ、こういうのもモンスターペアレンツって言われちゃうんだ?!
 さて、来年進学した可愛くて可愛くてしょーがない息子がいじめに遭ったら、as a monster parent, 一体どんな行動をとりましょうか(笑)?
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