『そうですな、舵の操作具合は、通常の船の舵と変わりありませんね。新艇は、これまでの風力では他の船に比べて船足が速い、そこが乗る者の心を鷲づかみにしているのです』
『そうですか、ありがとうございます。私が操船しているヘルメス艇ですが、新艇ソックリそのままの構造なのです。ぜひ乗ってみていただきたいのですが』
『ほう、それはなぜですかな?』
『テルバス殿に試していただきたい箇所があるのです。いかがでしょうか?』
『ほう、なんだね?』
『乗ってみていただければ、すぐ納得いただけると思います。新舵構造を装備しています。どうぞ、試していただければ幸いです』
『ほう、そうか。乗ってみようか』
『テルバス殿、まいりましょう』
四人が立ちあがる。
『ギアス殿、その新舵構造とやら試してみようか』
『ありがとうございます』
四人はヘルメス艇を停泊させている浜に来る。ギアスがテルバスをヘルメス艇上に誘う。
『テルバス殿、艇尾の舵座のほうにおいで下さい』
『おうっ!』
艇尾についたテルバスがじい~っと舵構造に見入る。水平に伸びている操舵棒である。
ギアスは漕ぎかたを漕ぎ座に就かせ、ヘルメスを沖へと出していく、ギアスが操舵する。
見つめるテルバス、首を縦に振っている。
『ほっほう、そういうことなんですか』
言葉なしでテルバスが理解したようだ。ギアスはいい船速になったところで操舵をテルバスに交替する。
『テルバス殿、どうぞ、操舵してみてください。舵の切れ具合を確かめられるのにジグザグ航走をしてみてください』
『おう、いいきれ具合だな!感心感心!』
『風がいい風になりつつあります。帆走になっての舵の切れ具合も試してください』
テルバスは考えながら操舵している。操舵棒を左右に操作して操舵感を体感している。
『ギアス殿、櫂舵とは操舵具合、効果が違いますな。これはいい!気に入りました。尋ねますが、新艇に取り付けることができますかな?』
『はい!大丈夫です。これも櫂舵であったのですが造作をして取り付けたのです』
『一考しなければなりませんな。このように改造の仕事もされているのですかな?』
『まだ、やるとは決まってはいませんが、当方が納入した船については、改造の造作をするように検討している最中です』
『解りました。考えます。船速が速くなった折の舵の切れ具合に櫂舵とは比べることのできない、切れの良さを感じますな』
『ありがとうございます。浜の方へ向かいます』
『そうですか、ありがとうございます。私が操船しているヘルメス艇ですが、新艇ソックリそのままの構造なのです。ぜひ乗ってみていただきたいのですが』
『ほう、それはなぜですかな?』
『テルバス殿に試していただきたい箇所があるのです。いかがでしょうか?』
『ほう、なんだね?』
『乗ってみていただければ、すぐ納得いただけると思います。新舵構造を装備しています。どうぞ、試していただければ幸いです』
『ほう、そうか。乗ってみようか』
『テルバス殿、まいりましょう』
四人が立ちあがる。
『ギアス殿、その新舵構造とやら試してみようか』
『ありがとうございます』
四人はヘルメス艇を停泊させている浜に来る。ギアスがテルバスをヘルメス艇上に誘う。
『テルバス殿、艇尾の舵座のほうにおいで下さい』
『おうっ!』
艇尾についたテルバスがじい~っと舵構造に見入る。水平に伸びている操舵棒である。
ギアスは漕ぎかたを漕ぎ座に就かせ、ヘルメスを沖へと出していく、ギアスが操舵する。
見つめるテルバス、首を縦に振っている。
『ほっほう、そういうことなんですか』
言葉なしでテルバスが理解したようだ。ギアスはいい船速になったところで操舵をテルバスに交替する。
『テルバス殿、どうぞ、操舵してみてください。舵の切れ具合を確かめられるのにジグザグ航走をしてみてください』
『おう、いいきれ具合だな!感心感心!』
『風がいい風になりつつあります。帆走になっての舵の切れ具合も試してください』
テルバスは考えながら操舵している。操舵棒を左右に操作して操舵感を体感している。
『ギアス殿、櫂舵とは操舵具合、効果が違いますな。これはいい!気に入りました。尋ねますが、新艇に取り付けることができますかな?』
『はい!大丈夫です。これも櫂舵であったのですが造作をして取り付けたのです』
『一考しなければなりませんな。このように改造の仕事もされているのですかな?』
『まだ、やるとは決まってはいませんが、当方が納入した船については、改造の造作をするように検討している最中です』
『解りました。考えます。船速が速くなった折の舵の切れ具合に櫂舵とは比べることのできない、切れの良さを感じますな』
『ありがとうございます。浜の方へ向かいます』