テムノスが口を開いて言う。
『お前らの造った船だが、2本帆柱、4枚帆が1っ本帆柱1枚帆の船に比べて、走行の安定性、帆張りの操作、そして、風をはらんでの航走状態、よく考えられて造られている。これには心底、感心している』
『そうですか!そんな風に褒められると恐れ入ります。どう言葉を返していいか迷います』
『オキテス、照れるな。これはこの船に乗る者らのすべての者が感じることだ。イラクリオンまでだが、スダヌスと俺の二人だけで話し合いながら、この船の操舵を楽しみたい。いいかな』
『どうぞ!操舵を楽しんでください。何か用があれば声をかけてください。私は艇首のほうにいます』
『おうっ!』
テムノスとスダヌスの二人は、この試作された戦闘艇の走行の解析に取り掛かる、そして、話し合った。
『おう、スダヌス、いま吹いている風の向き、風力から、この艇の走行速度はどのように評価する?評価は、三段階評価だ、いいな。A(アルパ)は極めて良い。B(ベータ)はよい。Γ(ガンマ)は普通。ということでいく』
『解りました。浜頭、私、木板と木炭を準備してきます』
『おうつ!』
スダヌスは、オキテスから木板と木炭を受け取って艇尾に戻ってくる。
『お~、よしよし。それでいい。記録してくれ』とテムノスがうなずく、
二人は、天候、風力風向の風具合、帆の風ハラミ具合、艇の走行状態等、船としての状態状況を慎重に身をもって計り、体感して評価作業を行う。そこには、艇の舳先の衝角構造の波割り、艇が引く航跡までに及んで艇の航走の状態状況を解析評価していた。
また、今日の風向風力の海上条件において、レテムノンからイラクリオンまでの航走時間と通常船舶との航走時間の対比について分析評価するとしていた。
テムノスとスダヌス二人の評価は、イリオネス、オキテスら、建造関係者らに対して、『ややひいき気味』であった。
それについての何故は、テムノス、スダヌスの二人以外が知るところではなかった。
『スダヌス、船自体の評価の着眼点については、大体のところそのようなものかな?』
『そうですね!?まあ~、こんなところではないですかな。ほぼ観察、体感計測して評価したと考えられます』
『少し、沿岸の風景でも見て休もう』
テムノスとスダヌスは、風の音、艇を打つ波の音、海上のざわめき、艇上の話し声を聞いてくつろいだ。
『お前らの造った船だが、2本帆柱、4枚帆が1っ本帆柱1枚帆の船に比べて、走行の安定性、帆張りの操作、そして、風をはらんでの航走状態、よく考えられて造られている。これには心底、感心している』
『そうですか!そんな風に褒められると恐れ入ります。どう言葉を返していいか迷います』
『オキテス、照れるな。これはこの船に乗る者らのすべての者が感じることだ。イラクリオンまでだが、スダヌスと俺の二人だけで話し合いながら、この船の操舵を楽しみたい。いいかな』
『どうぞ!操舵を楽しんでください。何か用があれば声をかけてください。私は艇首のほうにいます』
『おうっ!』
テムノスとスダヌスの二人は、この試作された戦闘艇の走行の解析に取り掛かる、そして、話し合った。
『おう、スダヌス、いま吹いている風の向き、風力から、この艇の走行速度はどのように評価する?評価は、三段階評価だ、いいな。A(アルパ)は極めて良い。B(ベータ)はよい。Γ(ガンマ)は普通。ということでいく』
『解りました。浜頭、私、木板と木炭を準備してきます』
『おうつ!』
スダヌスは、オキテスから木板と木炭を受け取って艇尾に戻ってくる。
『お~、よしよし。それでいい。記録してくれ』とテムノスがうなずく、
二人は、天候、風力風向の風具合、帆の風ハラミ具合、艇の走行状態等、船としての状態状況を慎重に身をもって計り、体感して評価作業を行う。そこには、艇の舳先の衝角構造の波割り、艇が引く航跡までに及んで艇の航走の状態状況を解析評価していた。
また、今日の風向風力の海上条件において、レテムノンからイラクリオンまでの航走時間と通常船舶との航走時間の対比について分析評価するとしていた。
テムノスとスダヌス二人の評価は、イリオネス、オキテスら、建造関係者らに対して、『ややひいき気味』であった。
それについての何故は、テムノス、スダヌスの二人以外が知るところではなかった。
『スダヌス、船自体の評価の着眼点については、大体のところそのようなものかな?』
『そうですね!?まあ~、こんなところではないですかな。ほぼ観察、体感計測して評価したと考えられます』
『少し、沿岸の風景でも見て休もう』
テムノスとスダヌスは、風の音、艇を打つ波の音、海上のざわめき、艇上の話し声を聞いてくつろいだ。