あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

せっこくが法事につきあう縁広し  あきオジ

2011-05-01 19:24:19 | 日記
神代植物公園です。
花を育てる趣味もいいですが
愛好家が多すぎます。
誰もが競争を楽しんでいます。

私は負ける競争はしたくない。
負けるのが悔しいし
努力もしたくないから。

・・・・・

谺谺するほがらか  山頭火

(どうも俳句とは紀行文などとセットにしないと理解できないもののようです。最近は山頭火の句を金子兜太や石寒太などの解説書をセットにして読んでいます。それではいけないのでしょうが、ご存じのように山頭火の俳句は、その背景を理解しないと意味不明のままなのです。まあ、それはそれ、新しい読み方もあるかもしれませんから、気にしないでいましょう。)

・・・・・・



春盛りつつがなきやと問う葉書  あきオジ

2011-05-01 18:59:59 | 日記
神代植物公園です。
ポピーも季節の花の主役になりましたね。

・・・・・・

つつじが美しく咲いています。
最近、花弁を無視して、色の塊にして見せるのが定番ですが
それでいいのでしょうかね。

・・・・・・

椿にしざる陽の窓から白い顔出す  放哉

きたない下駄ぬいで法話の灯に遠く坐る  放哉

・・・・・・

真白なるなんじゃもんじゃはどんな味  あきオジ

2011-05-01 18:49:12 | 日記
深大寺のなんじゃもんじゃ
和菓子の雰囲気ですね。
こんな菓子があったような気もします。

それにしても神聖な雰囲気のある花ですね。
この数年ですっかりお気に入りの花になりました。
毎年、この季節の楽しみになっています。

・・・・・・

かしましや江戸見た雁の帰り様  一茶

山吹にぶらりと牛のふぐり哉  一茶

(この大胆さというか意表をついた表現が一茶ですね。この路線で突き進めなかったのが時代なのでしょうかね。芭蕉風の枯れた気分を描いた句は「芭蕉は二人いらない」といいたくなりますね。ファンと言うのはわがままです。)

・・・・・・

今日は天気が怪しいので
八王子の古本市を回って終わりました。
それにしても、一日が早く過ぎてしまいます。

風に揺れもの言いたげな牡丹かな  あきオジ

2011-05-01 06:48:15 | 日記
神代植物公園の牡丹です。
見頃始まりです。

・・・・・・

いい季節ですね。
こんなときは、この詩ですね。
別のブログにものせましたが
大のお気に入りの詩です。
これくらい明るく表情豊かにしなくてはいけませんね。

五月礼讃(らいさん) 
           与謝野晶子

  五月(ごぐわつ)は好(よ)い月、花の月、
  芽の月、香(か)の月、色(いろ)の月、
  ポプラ、マロニエ、プラタアヌ、
  つつじ、芍薬(しやくやく)、藤(ふぢ)、蘇枋(すはう)、
  リラ、チユウリツプ、罌粟(けし)の月、
  女の服のかろがろと
  薄くなる月、恋の月、
  巻冠(まきかんむり)に矢を背負ひ、
  葵(あふひ)をかざす京人(きやうびと)が
  馬競(うまくら)べする祭月(まつりづき)、
  巴里(パリイ)の街の少女等(をとめら)が
  花の祭に美(うつ)くしい
  貴(あて)な女王(ぢよわう)を選ぶ月、
  わたしのことを云(い)ふならば
  シベリアを行(ゆ)き、独逸(ドイツ)行(ゆ)き、
  君を慕うてはるばると
  その巴里(パリイ)まで著(つ)いた月、
  菖蒲(あやめ)の太刀(たち)と幟(のぼり)とで
  去年うまれた四男(よなん)目の
  アウギユストをば祝ふ月、
  狭い書斎の窓ごしに
  明るい空と棕櫚(しゆろ)の木が
  馬来(マレエ)の島を想(おも)はせる
  微風(そよかぜ)の月、青い月、
  プラチナ色(いろ)の雲の月、
  蜜蜂(みつばち)の月、蝶(てふ)の月、
  蟻(あり)も蛾(が)となり、金糸雀(かなりや)も
  卵を抱(いだ)く生(うみ)の月、
  何(なに)やら物に誘(そゝ)られる
  官能の月、肉の月、
  ヴウヴレエ酒の、香料の、
  踊(をどり)の、楽(がく)の、歌の月、
  わたしを中に万物(ばんぶつ)が
  堅く抱きしめ、縺(もつ)れ合ひ、
  呻(うめ)き、くちづけ、汗をかく
  太陽の月、青海(あをうみ)の、
  森の、公園(パルク)の、噴水の、
  庭の、屋前(テラス)の、離亭(ちん)の月、
  やれ来た、五月(ごぐわつ)、麦藁(むぎわら)で
  細い薄手(うすで)の硝杯(こつぷ)から
  レモン水(すゐ)をば吸ふやうな
  あまい眩暈(めまひ)を投げに来た。
 
     ──『与謝野晶子詩集』(Atelier.Sumire.Gingetsu Books)より

・・・・・・・・・

やるせなき夕立前のあつさ哉   子規

・・・・・・・・







細き声「生きろ」と迫る五月なり  あきオジ

2011-05-01 06:24:25 | 日記
神代植物公園の藤です。
見ごろになりました。

・・・・・・

日曜日の朝、「ここの時代」を見て
NHK短歌を見て、チャンネル探していたら
政治討論会を放映していました。
額にしわ寄せ、演説慣れした声で
政治家独特の論理の展開です。
「よろしくお願います。」
と声かけました。

・・・・・・

大根ぬきに行く畑山にある  放哉

・・・・・・

すべては休まず、ぼちぼち

・・・・・・


つつじ赤く一気に塗りし絵にもにて  あきオジ

2011-05-01 06:17:56 | 日記
神代植物公園です。

どうしてか、最近はつつじをかたまりにして
画用紙に絵を一気に塗りつぶしてしまうような育て方をします。
それを「売り」にしているのですが
それでいいのか
どうか

でも、案外、感想もなく見てしまいますね。

・・・・・・・

空も人も時化る  山頭火

(この句はとことん短く、それでいて言葉の響きは力づよい。山頭火の感情が流れるのもいいですが、ぐっとこらえた。そんな句が好きです。意味も分からず、感じるだけですが、それでいいと思っています。)

・・・・・・

このごろこれまでアップした写真を見て
本当にここへいったのかなと思ったり
場所が特定できなかったりします。

文章も記憶からとんでいることがありますね。
ですから、こんないい文章を自分で書いたのかな
そんなことも思うのです。

老人になると別の人格に変質していくのだと思えば楽しい。

・・・・・