あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

この花をそえて若き朝がくる  あきオジ

2011-05-04 18:59:57 | 日記
昭和記念公園です。

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風吹けば少しある海光る  放哉

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「たけしのアート」を見ていたら
堀木えり子という女性クリエーター製作の和紙アートを紹介していた。
和紙という素材を自在に駆使して造形しているのは面白いけれど
デザインは新しいものではない。
でも、素敵な作品だった。
彼女の言った言葉が面白い。

「知らないのが財産だった。」

怖いことを知らないから挑戦した。
そんなことなのでしょう。

世の中には、自分に挑戦する痛快な人がいるものです。

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常識人の善良な人とは距離をおかないと
その親切に押しつぶされてしまいます。

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人あふれ耳ふさいでいるわが春は  あきオジ

2011-05-04 18:55:55 | 日記
昭和記念公園です。

何万という人が入園しているようです。
久しぶりに多くの人を見ました。
どの人も楽しそうです。
災害自粛はそれはそれ
やっと、平常に戻ったようです。
それしかすることが見当たらないのですね。

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投げ出してまだ陽のある脚  山頭火

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日本人はこれを機会に旅に出るといいと思います。
自分探しの旅
団体旅行
吟行
ボランティア
修行
遍路
あれこれある。
それが復興支援であり
哲学的なバックボーンをもった国民になるかもしれません。

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節電をしているJRに対して
弱者に対する配慮が必要である。
駅で階段をのぼるのは大変だ。
エレベーターもどこにあるか分からない。
だから節電するなとはいわないけれど、そうして欲しい。
そんな記事が載りました。
新聞社の煽りに利用するために載せるのですね。
これが老人あるいは弱者論理の一つのパターンですね。

気遣い配慮が足りない。
もっと弱者に目配りが必要である。
弱者のためにエスカレーターを動かせ
視力の弱い老人のために明るくしろという論理です。
それを新聞社が煽るのです。

一般論で問題提起をすると
例外的な事例を取りあげて
弱者に目配りをしてほしいという反論が載るのですね。
席を譲らない若者を叱る投書を載せると
次はバイトで疲労困憊しているときだってあるのです。
それを知らないで、あれこれ言うのは間違いです。
まあ、そんなことです。
いまだにそんなやり取りを乗せているのです。

年寄りの暇つぶしなのでしょうか。

でも、このような展開の時に、それでも「我慢して歩け」
「多少の暗さなど耐えられる」「新聞を別のところで読め」「外に出るな」
こんなことは思っていても口にしてはいけないのです。
今の時代のタブーです。

どこかで「よっかかりの精神」がびまんしているのです。
こんな老人を若者が負担しているのです。

ご苦労様です。

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ポピー揺れ戦闘地図が入り混じり  あきオジ  

2011-05-04 18:30:24 | 日記
昭和記念公園です。

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けふも托鉢ここもかしこも花ざかり  山頭火

(このような牧歌的な俳句を見るとほっとしますね。)

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花鳥風月を句にすることは最初から考えていないし
山頭火、放哉を目指しているわけではない。

とにかく何でもいいから書きしるす。
それが重なれば、新しい自分史が生まれる。

そんな思いだけです。

現代俳句に魅力を感じたことはないし
芭蕉、蕪村が特別気に入っているわけでもない。
尊敬するし、評価しますが

どきどきわくわくしているわけではない。

きっと、そんなことなのでしょう。
続けるから意味が生まれて来るのです。

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無差別に暴きだしたるビルの壁  あきオジ

2011-05-04 05:23:07 | 日記
浅草 
ビール会社のビルです。
この壁に映るものが面白いので
でかけると必ず写真にします。

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ビルの壁は鏡のように無差別に見えない現実を暴きだしているような気がします。
まっすぐでなくても投影されたもので
現実を見ることができるのですね。

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死人そのままに砂のかがやき南無阿弥陀仏  山頭火

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夕涼みスカイツリーが季語となり  あきオジ

2011-05-04 05:11:57 | 日記
浅草寺から見えるスカイツリー

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はてもない旅の汗くさいこと  山頭火

(「同宿の人は又語る。『どうせ一癖ある人間だから世間師になってゐるのだ』私は思ふ『世間師は落伍者だ、強気の弱者だ』」この日記文とセットにすると、句が別の表情を見せます。そろそろ、日記と組み合わせて、丁寧に読みたいですね。)

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楽しいことはそこそこがいい。
年を取ったら一日一つ。
それ以上ではいけない。
一つで十分

噛みしめるのに時間をかければいい。

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鯉のぼり甍の海を昇りゆき  あきオジ

2011-05-04 05:02:48 | 日記
浅草寺の鯉のぼりです。
風がなく、日干しになった鯉のぼり
ようやく横になびいてくれました。

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ささげまつる鉄鉢の日ざかり  山頭火

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「七人の侍」を見ました。
映画として実によくできているし
物語もエピソードも盛りだくさんで、終わると
「ごちそうさま」と言いたくなります。

この映画は不器用ですが
いろいろと印象に残るせいふが配置されていますね。
それぞれの人物が名台詞を語ります。

「また、負け戦だったな」
「勝ったのは百姓だ。俺たちではない。」
これだけでも涙が出ますね。

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