あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

「ぼんやり」が季語になじむ月夜かな  あきオジ

2011-05-05 20:50:33 | 日記
昭和記念公園の昼下がりです。

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犬は餌をねだるとき
自負心など気にしないし
品などおかまいなし
そのようなことを意識するようにルールを作ったのは
人間です。
それも、それぞれの民族によってルールが違っている。

さて
この犬はご機嫌うかがいでじっとしており
自分が写真の被写体だなんて考えてもいないでしょうね。

犬は自分が写った写真を見て、自分だと認識しているのでしょうかね。

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待つでも待たぬでもない雑草の月あかり  山頭火

どこからともなく散つてくる子の葉の感傷  山頭火

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「これでいい?」ご機嫌窺う犬の春  あきオジ

2011-05-05 20:40:09 | 日記
昭和記念公園のポピーです。

写真を撮るのに夢中になってしまいます。
とにかく撮ればいい。
撮りまくれば、その中に偶然
いい写真があるかもしれない。
そんな思いなのですね。

意図的な構図などを考えると
つまらない写真しかとれないので
レンズを上に向けたり
フレームを見ないで無差別に撮ったり
あれこれ工夫はしているのですが
さっぱり上達していないようです。

写真は撮ったままめったに加工せず
切り取りしたりもせず
撮ったままをアップしています。
面倒なのが好きではないのです。

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月いづこ鐘はしづみて海の底  芭蕉

(ドビッシューにもこんなイメージのピアノ曲があったような気がします。名句ですし、現代的な内容がありますね。)

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あの丘を越えれば春を追い越せる  あきオジ

2011-05-05 19:04:41 | 日記
昭和記念公園です。

チューリップは終わりました。
ずいぶん楽しませてもらいました。

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百合さけばお地蔵さまにも百合の花  山頭火

青空したしくしんかんとして  山頭火

(初夏の気分が伝わってきますね。このようなひらがな言葉で表現したほうが俳句らしいですね。言葉を窮屈に押し込んだり、季語に語らせたり、さらには古典的な作品を下敷にすれば、言葉遊びになってしまいます。

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「浮雲」成瀬巳喜男監督

昭和が懐かしいですね。この映画は一世代上の人たちならよく理解できる内容でしょうね。
それぞれの人が貧しく、いくつもの悲しい記憶があるのです。

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ちひろ色一面広がる芥子の島  あきオジ

2011-05-05 06:51:56 | 日記
昭和記念公園です。
なぜか、淡いパステルカラーが登場すると
いわさきちひろですね。

それと雨もいわさきちひろです。

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いわさきちひろの美術館
そしていわむらかずおの美術館
しばらく行っていないなあ。

いっときファンだったのですが
時間がその熱を冷ましましたね。
それと、移り気なのですね。

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ここに住みたい水をのむ

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「砂の器」の中で
主人公の指揮者が
幼いころ放浪生活をしたことがあり
被害者である警察官に拾われて
いっとき、警察官夫婦に育ててもらったことがあるのですが
生来の「放浪癖」があったのか
出奔してしまうのです。
そのことが回想シーンで出てきます。

旅人は一所定住できない宿命があり、それしかないのですね。

きっと山頭火もそうだったのでしょう。

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さまよえる怒涛の朱夏は直進のみ   あきオジ

2011-05-05 06:38:37 | 日記
昭和記念公園

あれこれ講釈し、説明をつけても
何も残らない。
自分が生み出したもの
創り出したものだけが
次の世代に語りかける。

もちろん、人がらそのものが語ることなら
素敵なのですがね。

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じつとして白い飯ふ暑(あつさ)かな  一茶

(そんな季節になりましたね。今年は節電をしなければなりません。こんな風景が思い出されるでしょう。)

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「用心棒」黒沢明監督

結局は、おろおろして狡猾な小心者だけがその土地と共に生き
外から来たものは去るしかない。
そんなことを感じましたね。
土地は三代続かないと血にならないのかもしれません。

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こどもの日5円をにぎる手の重さ   あきオジ

2011-05-05 06:00:56 | 日記
昭和記念公園です。
いつの時代から子どもが少なくなったのでしょうか。
最近は結婚しない人も多いですね。
時代は結婚の形態も変えてしまいます。

今の時代が当たり前なのは今の時代だけですね。
常に変容を続けるしか人間は生きられないのですね。

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れんぎょうに巨鯨の影の月日かな  兜太

(巨大な映像と静的な世界を組み合わせる。これも現代的技法なのでしょうか。ちょっと面白しろそうですね。)

鏡ビルどんと咲いている菫くさ  あきオジ

(俳句は私には「俳句もどき」どまりで、娯楽です。)

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