あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

江戸切子一気に溢れる赤きバラ  あきオジ

2011-05-18 20:20:17 | 日記
神代植物公園の花です。
人も多く出ていました。
「来年来たくても一人じゃこれないのだから」というような会話があちこちから聞こえてきます。
確かに車椅子に乗った人や
杖をつかっている人が多かったですね。

それと、おばあちゃんもおじいちゃんも高級カメラをもっているのが変化ですね。
写真を撮ることを趣味にした人が増えたのです。
ステップアップしているのですね。
きっとNHKのフォト575に投稿している人もいるのでしょう。

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春の夢気の違わぬがうらめしい 小西来山  

(死んだ子が夢になってあらわれた悲しみの句です。このように古代から使者を取りあげた歌は名歌が多いですね。この俳句も独特の嘆きが痛々しいですね。)


いっときの帝王終わり牡丹散り  あきオジ

2011-05-18 20:11:14 | 日記
神代植物公園です。
牡丹は終わり、芍薬が咲き始めました。
牡丹は王様の花と称されるだけあって独特の品格があり
美しいですね。

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バラは種類も多く見事に開いています。
春は、西武球場のバラ展と神代植物公園のバラフェスタがメインディッシュです。

白ぼたん崩れんとして二日見る  夏目成美

(白牡丹は季語としては夏なのだそうです。いまだに春だと思い込んでいるのは、現代風のカレンダーに馴染んでしまった証拠ですね。それにしても上品にして穏やかな句ですね。自分と反する感性をもっている人は素直に敬意を表したいですね。)


退職は背で風うける野わきかな  あきオジ

2011-05-18 19:28:16 | 日記
今日は神代植物公園に出かけました。
今年は今が見頃です。
西武球場のバラ展は、コンテストですから
姿、形とも立派です。

神代植物公園では露地植えのバラを見せるのです。
でも、それはそれで美しいです。

ですから、今週もまたバラづくしです。
でも、初回は違っています。

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野はかれて何ぞ喰ひたき庵哉  一茶

(上品さを保つためには、これは素材してはいけない。表現していはいけないと思われることを、さらっとことばにするのは一茶の得意技なのでしょうか。そんな句に時々ぶつかります。土地の人のレベルに合わせているのでしょうか。それとも自分の特性であると思っているのでしょうか。)

づぶ濡れの大名を見る炬燵哉  一茶

(このような斜に構えて、冷やかに事大主義をとりあげるとき、一茶は生き生きしていますね。これを俳句と呼ぶか、川柳と呼ぶか、そんな区分を気にするようではいけませんね。

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太平洋それだけ見える初夏になり  あきオジ

2011-05-18 05:56:29 | 日記
バラ展(西武球場)

草鞋かろく別れの言葉もかろく  山頭火

からりと晴れた朝の草鞋もしつくり  山頭火

(俳句はその日にふさわしい句を探し出す楽しみと、俳句が自分の気分にあってしまう不思議さの発見にあると思います。あれこれ難しいことではなく、ただ、出会ってしまう。それだけのことです。毎日、どの句がいいかなと探す楽しみもありますが、読んでいて目に飛び込んでくる句もあるのですね。今日もそんな感じでした。かろやかで爽快な気分になる句が並んでいました。そんなときは躊躇わず「やった」と思うわけです。あれこれ解釈したり、解説を読んで背景を確かめるようなことはしません。よければ、それでいいのです。)

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若冲ファンになって何年くらい経ちますかね。
特集番組がありましたのでまとめて見ました。
延々と見ていましたが、絵の多様さと粘り強さに圧倒されました。
テレビの力ですね。
テーマや見せ方にあれこれ不満があったにしても
見せてしまうのですね。

北斎も楽しいです。

私は大量の多様な作品を残す天才が好きなのです。
ミケランジェロ、ピカソ、北斎、若冲
後ろを振り向かないで表現を追求する
そんな作家に興味があります。

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日が暮れて帰る道が見当たらず  あきオジ

2011-05-18 05:51:58 | 日記
バラ展(西武球場)

地震の被災者の生活がどうなっているのか分かりません。
でも親切風にしても
励まし風にしても
痛みを深めるだけかもしれません。

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年の市何しに出たと人のいふ  一茶

(一茶の句を読んでいると「大人げない」と思うことばを使っていることに気づきます。「大人げたっぷり」の抑制をよしとする俳諧の世界(勝手な想像ですがね。)の中では近代的自我を感じるような気もします。ちょっと知ったかぶりの表現ですが、弱さも、切なさもむき出しにして正面から対峙する。それだから面白いのかもしれません。)

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日が昇り社交の場となる投書欄  あきオジ

2011-05-18 05:48:19 | 日記
バラ展(西武球場)

旅芝居穂麦がもとの鏡たて 蕪村

窓の燈の梢にのぼる若葉哉  蕪村

(蕪村が準備するステージは物語風ですね。絵画的であるというより映像的で物語が見える。そんな感じがします。今日は、そんな感じです。この句は「近世俳句俳文集」から選びましたが、それぞれの句集によって、印象がずい分違いますね。)

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ゆっくりとただゆっくりと春の丘   あきオジ

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若葉もゆる峯をめざす子等の群れ  あきオジ

2011-05-18 05:42:58 | 日記
バラ展(西武ドーム)

雨の降る日はあわれなり良寛坊  良寛

(良寛という人は、よくわからない人です。敬愛される人物であるかのように形づけられてしまいますが、色恋御法度の僧侶の身でありながら、それなりの女性と交流があったのですから、保守的な価値観をもつ農村の人にどのように言われたのか、それに対する良寛の思いなどもあったと思います。でも、きれいごとに丸めしてしまっているような気がします。きれいごとでない良寛でも十分に魅力的な人であるような気がしますが、どうなのでしょうかね。「阿弥陀堂だより」という映画で主人公の恩師が癌の治療中に良寛の書を臨書しているシーンが出てきます。良寛周辺の地方の人には、私が想像するのとは違った意味合いをもっているのを感じます。)

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捨て果てて身はなきものと思えども雪の降る寒くこそあれ  西行

(寒い日は「寒い」と言える。そこが面白い。山頭火、放哉ならどのように言うのでしょうか。やせ我慢でしょうか。それとも「それでいいのだ」と言いながら、震えているのでしょうか。泣いているのでしょうか。

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