あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

緑なす木々の先に積乱雲  あきオジ

2011-05-25 21:19:37 | 日記
昭和記念公園です。
いつか夏の雲の写真をいっぱい撮りたいですね。
雲は天才である。

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行春や我をみたふす古着買  一茶

(「見たふす」安く値切り倒す。時代の匂いを感じますね。埃っぽい湿り気もあります。)

生残る我にかかるや草の露  一茶

(この句は一茶の父親が亡くなった夕方にできた俳句だそうです。そうなると俄然、意味合いが変わってきますね。)

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梅雨入りし旅もいいかと思い立ち   あきオジ

ちょうどいい湯加減どきのさようなら  あきオジ

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神妙に儀式を待ちしやまぼうし  あきオジ

2011-05-25 21:09:52 | 日記
昭和記念公園です。

愛犬を亡くした時
やまぼうしを衝動買いしたエピソードをもつ知人がいました。
もう、消息も分からなくなりましたが
この季節になると思いだします。
きっと成長して涼しい木かげを作っているでしょう。

利休の趣味に合いそうな木ですね。

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更衣野路の人はつかに白し  蕪村

御手討の夫婦なりしを更衣  蕪村

牡丹散りて打ちかさなりぬ二三片  蕪村

(それにしても物語も色合いも美しいですね。江戸時代の人は背景となる文学的教養を身につけていたのですね。)

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夏椿落ちて遠き波を聞く  あきオジ

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帽子かぶりお役にたちたい人の夏  あきオジ

2011-05-25 20:49:42 | 日記
昭和記念公園内の日本庭園です。
今日も出かけました。
知り合いの職人さんも定年だそうです。
あっと言う間に出会い
そして別れていくのですね。

離れたくない人とは別れなければならない。
逆に会いたくない人には合わなければならない。

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田植すみて語りたい孫すでに去り  あきオジ

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小さい家で母と子とゐる  放哉

(放哉を知れば知るほど、説明がつかない状況が見えてきます。
句集全体で一つの作品。そんなつもりになって読みたいですね。

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茶を所望「老人だから」と言い訳し あきオジ



とりあえず蕎麦の記憶が残るだろう  あきオジ

2011-05-25 05:27:29 | 日記
深大寺に薔薇を見にくたこども
こどもにも美しさが分かるなどというのはまだ先の話ですね。
でも、蕎麦を食べたことは覚えているかもしれません。
でも「おいしかった」というのであれば
きっと、親に気兼ねしているのでしょう。

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汚れて小柄な円空仏に風の衆  兜太

(解説を読んで句を理解するなど面倒です。ですから、私はとりあえず読みますが、「とりあえず」です。俳句に五行も六行も解説がつくなんて不思議ですね。だとすれば、俳句を五六行にすればいいのですから。そうでもないでしょうかね。芭蕉や一茶のように紀行文や日記とセットにすると格調高い文学の形式になるかもしれませんね。そんな気がしているこのごろです。)

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自然信仰の共通語を見出そうとするのが俳句かもしれませんね。
自然信仰の共通語である経典、あるいは道しるべ。
西行の信仰は芭蕉につながっている。
そんなことを思いたくなるような「自然に降りた神」への信仰ぶりですね。
そして、死にざま記憶でしょうか。

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流し雛写真となりて梁におり  あきオジ

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花散れば暦をめくる初夏の風  あきオジ

2011-05-25 05:05:14 | 日記
神代植物公園です。
そこそこ楽しみにしてしまう
それが本当であろうとなかろうと
そういうものだと思いこむと
体に沁み込むものですね。

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生きてしづかな寒鮒もろた  山頭火  

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それだけでそしてそのまま草萌える  あきオジ

(素人の「もどき」を1年続けると、切り取ることにもなれますね。ハサミもなければ切り取り方も分からず、素材を駄目にしてしまうことが多いですが、めったに業界雑誌を読まず、結社に入るつもりもなく、投稿等も考えもせず、ただ、好き勝手にやってきましたが、それでも十分間に合っています。上達したとしてもたかが知れているし、いじり回されたり、周囲の顔色を見るのも、この年になると煩わしい。

とにかく、どうにかしなければどうにもならないときが来るまで、そのまま進め。
でも、そんな大げさなものでもないか?

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恥ずかしき記憶が浮ぶ初夏の夜  あきオジ

(何か表現したいと思うときもあれば、何もことばが出てこない日もあります。理由はあるのでしょうが、よく分かりません。でもでない日でも無理やり作ってしまいます。剽窃であろうとねつ造であろうとおかまいなしです。そんな句しかできない日の記録ですかね。でもそのような句の方が断然面白い。皮肉ですね。

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涌水で大根洗う人に遭い  あきオジ

2011-05-25 04:56:52 | 日記
神代植物公園です。
これで花の季節は一段落ですね。
蓮、向日葵、そしてコスモスと続きます。
それを思っただけでも長生きするのもいいですね。
生きがいなど単純な説明でいい。

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雨上がり井戸に集う若き嫁  あきオジ

夏空だ記憶ひきだすビルの風  あきオジ

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正義の名で戦争する奇妙さもあれば、犯罪者を殺戮して正義の勝利と煽る新聞もある。
いつの時代も「正義」にころっとやられてしまう。
騙すほうが悪いのか騙されるのが愚かなのか
どっちにしても年金支給が確保されることが先になのだ。

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それにしても一段落すると犯人捜しを「正義」と「知る権利」を武器にする。
そして「煽る」
商売で「煽る」人にその気にさせられないようにするためには、「知らない権利」を考えるといいのかな?
よく分かりません。
でも煽られても、煽られた部分だけ削りとる才覚があればいいのかな
それもないでしょうね。

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犬の子の草に寝(い)ねたる熱さ哉  子規

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