あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

薬師寺に栃木弁が迫りくる   あきオジ

2011-08-18 05:59:18 | 日記
昭和記念公園です。
暑い時は水がある風景がいいですね。

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名残の夕陽ある淋しさ山よ  放哉

故郷の冬空にもどつて来た  放哉

みんなが夜の雪をふんでいんだ  放哉

(放哉の最晩年の句は、独特の言葉の響きをもっており、固い空間を作り上げているような気がします。でも、放哉のたどり着いた世界が見えるような多く感動します。そんな部分に最近、気づくようになりました。)

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白桔梗振り向きもせずに一二輪  あきオジ

2011-08-17 16:13:32 | 日記
昭和記念公園です。
日本庭園の池です。

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金剛力出して木割や露の秋  蛇笏

秋風や磊落として父子の情  蛇笏

人遠く胡麻もかけたる野良着かな  蛇笏

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「法然上人絵図」を紹介するテレビ番組を見ていました。
法然上人は、始祖の中では際立った宗教家であり、人物としても円満でおおらかな人だったのしょう。
そんな気がします。

親鸞は宗教家と言うより時代の改革者だとすれば、法然は本当の宗教家だったのでしょうか。

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過去もみず人比べもしない女郎花  あきオジ

2011-08-17 16:03:49 | 日記
昭和記念公園です。
向日葵の豪快さ
そして、自己主張はいいですね。
でも、生け花にする花ではありませんね。

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サイダーの泡立ちて消ゆ夏の月  山頭火

もりもりもりあがる雲へ歩む  山頭火

ふとおもひでの水音ばかり  山頭火

水音けふもひとり旅ゆく  山頭火

おちついて死ねそうな草萌ゆる  山頭火

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山頭火もそろそろ馴れてきました。
来年になったら、一句ずつ丁寧に年代別に読めるようになりたいですね。

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とりとめもない夏の風掬いあげ  あきオジ

2011-08-17 05:26:19 | 日記
神代植物公園です。

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病人の駕も過けり麦の秋  蕪村

辻堂に死せる人あり麦の秋  蕪村

麦秋や遊行の棺ギ通りけり  蕪村

(私には「麦秋」といえば、小津安二郎の映画しか映像としては思い出しません。あの映画は好きですね。何も起こらず、時代だけが確実に動いている。そのどうにもならない時代の流れを、当たり前の日常を描くことで見出している。その手法はいいですね。蕪村も異質なものを配置する手法で表現しているのですね。)

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時代を生きるためには自分のルーツとつながる伝統文化の継承が必要なのですね。
ですから、自粛はいけませんね。

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逃げ込し不動尊座す寺の風  あきオジ

2011-08-17 05:12:44 | 日記
神代植物公園のベコニアです。

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暑い日は美術館や博物館はいい逃げ場所ですね。

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いきいきとほそ目かがやく雛かな  蛇笏

折りとりし花の雫や山桜  蛇笏

堂しづく一々見えて花御堂  蛇笏

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時代はせわしなく、時間をかけないで進んでいるような気がします。
もう、これからの時代は急激に進化し、資源を使い尽くし
何もかも食べつくして終末に突進するような気がしませんか。
それより、人間同士が殺戮しつづけ死滅するかもしれませんね。


自粛する弱さを教えた墓参り  あきオジ

2011-08-17 04:55:05 | 日記
今日も猛暑だとか
猛暑日の記録が更新されてしまいましたね。

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赤いたすきをかけて台所がせまい  放哉

氷店がひょいと出来て白波  放哉

声かけて行く人に迎火の顔をあげる  放哉

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世界遺産を紹介する番組を見ていたら
エジプトの名品をドイツが奪い去り
現在はドイツの博物館に展示されているのですが
当然のことなのですがエジプトは返還請求をしているという話をしていました。

でも、出土した国が請求するのもそれぞれの理由があると思いますが
思えば何千年前の遺品が出土した国が、当然のように自分たちの所有であるというのも
奇妙な話ですね。
極端な言い方をすれば、親の遺産が自分のものであると威張っている放蕩息子のようなものですね。

人の強欲さというか所有と支配に対する願望は限りありませんね。

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聖観音ほのかに揺れるわれもこう  あきオジ

2011-08-16 20:45:40 | 日記
神代植物公園です。

ほおづきの色合いはいいですね。
お気に入りの色合いです。

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秋山や草むら浅き焚火屑  飯田蛇笏

秋虹をしばらく仰ぐ草刈女  飯田蛇笏

みるほどにちるけはしさや秋の雲  飯田蛇笏

(何とはなしに現代俳句を拾うのですが、飯田蛇笏が多いことに気づきました。近代的な言葉遊び、そんな技法がほどよく感じているのかもしれません。それにしても現代俳句の人たちは、技巧をこらし、忙しいですね。野暮ったい句は作れないのでしょうかね。)

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可愛いさがちょうどよい夜の団扇哉  あきオジ

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熱帯夜眠れぬままの流れ歌   あきオジ

2011-08-16 19:09:46 | 日記
神代植物公園です。

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しぐれますと尼僧にあいさつされて居る  放哉

わらじはきしめ一日の旅の川音はなれず  放哉

落葉へらへら顔をゆがめて笑う事  放哉

(放哉の句は最晩年の体力だけでなく気力も衰え、諦観に近づいたときの句が逆に断然光っていますね。それだけで十分だと思われるような充実ぶりというか表現が透明になっています。それがいいですね。出家以前のいいかっこしようとする句は、どうなのでしょうかね。素人はそんなとき断言して、切ってしまいます。)

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最近、立川談春をテレビで見ることが多くなりました。
今日は徳光さんと対談していました。
その話を聞いていると、言葉の選び方が適切で、言葉が倒置することもありませんし、表現が的確ですね。
ああ、こういうのが落語家なのだ思いましたね。
落語家も大変ですが、一生かけてもいい仕事ですね。

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熱帯夜団扇動かす孫あれば  あきオジ

2011-08-16 19:07:37 | 日記
神代植物公園です。

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薫風やともしたてかねついくつしま  蕪村

遠浅に兵舟や夏の月  蕪村

堂守の小草ながめつ夏の月  蕪村

(ときには蕪村もできすぎていて、これでいいの?というような句もあるように思えるのは味わうことを知らない素人だからでしょうか。)

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ぶらぶら美術・博物館という番組を見ています。
素人が楽しめるように贅沢な解説があって楽しいですね。
今日は奈良国立博物館を紹介していました。

帰省してそれぞれの夏語りつぎ  あきオジ   

2011-08-16 05:50:16 | 日記
神代植物公園です。

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夜間飛行階席の果てに女待つ  寺山修司

ジャズさむく捨てし吸殻地で湿る  寺山修司

母とわれつながり毛糸まかれゆく  寺山修司

虹のあと祈りめきたることをせず  寺山修司

(現代俳句や短歌の中では寺山修司が好きです。絵柄があって、イメージの飛躍がいかにもという感じが好きです。俳句も虚構であり、イメージの創出であると思っている私には「土着性」が加わっているだけ楽しいです。金子兜太という俳人には「根っこ」が感じられなのです。戦争体験をしただろうし、苦労もしてきたのでしょうが「臭い」が感じられないのです。興味をもつのはこれからです。ぼとぼちということでいきましょう。)

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キュウリ売る露店の簾ゆれもせず  あきオジ

(私は、このまま「つくればいいや」で終わりそうですが、苦労して作り上げるよりもいいかな。そんな感じです。)

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