goo

泉涌寺14 善能寺(東山南部散策41)

-
写真は、本堂の祥空殿と前庭

善能寺は泉涌寺にある塔頭の1つで、聖観世音菩薩は洛陽三十三観音巡礼の第18番札所となっています。

場所は来迎院の向かい側です。

空海の開創と云われています。
表門を入ると前庭があり、正面に本堂の祥空殿、その右手に池泉式庭園の仙遊苑、右手には日本最初稲荷神石社と稲荷大神が並んで建っています。

本堂の祥空殿は、1971年北海道で遭難した航空機「ばんだい号」犠牲者ご遺族が、犠牲者の冥福と航空機事故の絶無を願い建立寄進されました。
本堂の窓から中を覗くと、内陣中央に本尊の聖観世音菩薩がお祀りされており、その周囲にはばんだい号の犠牲者の位牌が囲んでいます。

庭園の仙遊苑は、1972年に重森三玲により作庭されました。

日本最初稲荷神石社は、空海が祀ったものと云われています。
平安時代、空海は東寺南門で稲を背負った老翁と出遭います。
翁は自らを八条の二階観音堂に住む柴守長者と名乗り、無者に福を与え、空海の仏法を守護するものといいます。
空海は喜んで赤飯を供し法華経を講じました。以後、長者を稲荷大明神と尊称し、観音堂を善能寺と改めたという逸話があります。

なお洛陽三十三観音巡礼の第18番札所の御朱印は、仏殿の方で頂けます。




コメント ( 0 ) | Trackback ( )