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2018 7/24の拝観報告(大阪松竹座 七月大歌舞伎 二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎襲名披露)


写真は、松竹座の館内

火曜日です。
この日はお休みを頂いて、大阪へ。

松竹座での七月大歌舞伎 二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎襲名披露です。
今年の年末にも南座でも襲名披露がありますが、年末まで待てなかったです(笑)。

10:00になんばの高島屋の地下でお弁当を買います。
周囲はもう歌舞伎に行くであろうお姉さま方でいっぱいですw

僕はなだ万のお弁当を買いました。

大阪の松竹座は「ひっかけ橋」こと戎橋の南西近くにあります。

10:30開場。
今回は3階の3等席。
毎回1等席はゼイタクなんでw

11:00から
廓三番叟(くるわさんばそう)。
特にストーリーはなく、吉原の大広間で傾城、新造と太鼓持が踊ります。
踊りと華やかさを楽しみます。
片岡孝太郎さん、中村壱太郎(かずたろう)さんと四代目中村歌昇さんです。
中村壱太郎さんは四代目中村鴈治郎さんの長男なので、おじいさんが坂田藤十郎、おばあさんが扇千景さんです。
中村壱太郎さんは28歳だからでしょうか、女形をされるとおぼこさが出てきれいというか、かわいらしさが出ますね(笑)。
この演目は20分。

休憩10分を挟んで、

11:30から
車引(くるまびき)。
こちらは2回目。
兄弟の梅王丸と桜丸は前述の四代目中村鴈治郎さんと三代目中村扇雀さんで、実の兄弟です。
また仇側の兄弟の松王丸は三代目中村又五郎さん。
前出の四代目中村歌昇さんのお父さんで、この系譜を2代遡ると白鸚さんと兄弟になります。

同じ演目でも違う方が演じられると、また趣が違うのが歌舞伎の面白いところです。
こちらは30分で、12:00に終了。

ここでの幕間が30分あるので、お弁当を頂きます。
朝に買ってきたなだ万 季節限定の「夏ごろも」1,404円です。



一見少なそうに見えるのですが、食べてみるとこれでちょうどぐらいなんですよねw
自身の加齢を実感します・・・orz

さて12:30からは、
河内山(こうちやま)。

いよいよ二代目松本白鸚さんの登場です。

簡単に話をまとめると、ワガママ殿様が浪路という娘を愛妾にしようとするも断られ、怒り手打ちにしようとします。
それを幕府の使いともいえる上野寛永寺の使いの僧に化けた河内山が救います。

河内山が帰る直前までは守備よく行くのですが、帰りの玄関で顔を見知る家来によりバレます。
普通なら河内山は処罰されそうなものですが、風評芳しからぬ殿さまのこれ以上の失態を隠したい家老により、飽くまで上野寛永寺の僧扱いとなり見逃されます。
見所はバレた後から言葉遣いが突然べらんめえ調になり、啖呵を切って去っていくさまが痛快です。

河内山はもちろん二代目松本白鸚さん。
ワガママ殿様は五代目中村歌六さん。
先代の歌六さんの兄弟が、先代の中村時蔵さん、中村獅童さんのお父さんの方の獅童さん、萬屋錦之助さん、俳優の中村嘉葎雄さんという関係です。

河内山と殿さまが話をする書院の場面がやや長いですが(笑)、バレた後の変わりようをさらに引き立たせるためのフリみたいなものですね。
この演目が70分。

13:35から25分の幕間。

14:00からは最後の演目の勧進帳(かんじんちょう)。
こちらも超定番。

頼朝から逃げて山伏に身をやつし奥羽へ向かう義経・弁慶の一行が、富樫左衛門が守る加賀の関所でひっかかります。
それを弁慶が機転を利かせての乗り切ろうとします。
片や富樫左衛門も途中で義経・弁慶の一行であると確信を持つのですが、弁慶の忠義に感動し、敢えて関所を通すお話。

演じるのは80%弁慶、15%富樫といった感じ。
弁慶は十代目松本幸四郎さん、富樫は待ってました15代目片岡仁左衛門さん!
まずはまずは、どうしてあんなに仁左衛門さんってカッコイイんでしょうね~~~。
歌舞伎をみたい理由の半分は、仁左衛門さんが観たいからかもしれません。

しかし今回の主役は白鸚さんと幸四郎さんなので、スポットを幸四郎さんに(笑)。
弁慶の舞、酒の飲むときの剛毅さ、機転を利かす細やかな神経。
演じる上で幅広い表現力が必要な役なんでしょうね。
十代目幸四郎さんは、年齢が僕の1つ上。
僕も大概キビシイ人生でしたが、幸四郎さんも凄まじい研鑽を積んで来られたのだろうと思いました。

そして最後の飛び六法。
3階席だと最初の方しか観られないのが残念ですが、最後の最後にも見せ場がありますね。

15:10に終演。

今回も楽しかった~~~。
また次は11月の顔見世興行。

歌舞伎は年に2回は観たいですねw

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