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相国寺7 特別拝観6 養源院(御苑周辺散策24)
写真は、本堂
養源院(ようげんいん)は戊辰戦争の際に、薩摩藩の野戦病院となりました。
その際イギリス人医師ウィリアム・ウィリスにより、こちらで西洋式外科手術が初めて行われました。
アクセス
地下鉄烏丸線の今出川駅で下車し、1番出口から地上に出ます。
地上に出たら右へ。
約150m先の信号のある交差点(上立売通)を右へ入り、相国寺境内に入ります。
約50m進んだ突き当りを右へ。すぐ先の右手に養源院の表門があります。
通常は非公開ですが、2016年の京の冬の旅で特別公開がありました。
表門を入ると、正面に本堂、左手に玄関、さらに左手に庫裏があります。
右手には大川大明神のお社があります。
玄関で拝観料600円を納め、まずは右手の本堂へ。
本堂の内陣中央には、秘仏で像高170cmの毘沙門天像がお祀りされています。
右手は祠堂になっており、内陣の中央には本尊の薬師如来像、右手には虚空蔵菩薩像、左手には阿弥陀如来像、さらには伊藤若冲の位牌がお祀りされていました。
本堂の左手には毘沙門天像のお前立と、床の間には足利義政のブレーンの禅僧 横川景三の書画掛けられていました。
本堂の左手から出て、枯山水の中庭を経て長生軒へ。
こちらが前述の野戦病院として使われていたそうで、柱には薩摩藩士がつけたといわれる刀傷が残されています。
さらに奥に進むと書院の相和亭です。
近衛家の桜御所から移築されたそうです。
書院の前庭は池泉式庭園で、庭園の中にはお茶室の道芳庵があります。
2018年春の非公開文化財特別公開の際には、道芳庵で副住職による呈茶が別途1000円でありました。
相和亭から庭に降り、飛び石を渡り、露地庭園を経て正面の貴人口から入ります。
内部は4畳半で、床の間には千利休の書状の掛け軸、金閣寺の雨樋を使った花入、銀閣寺 東求堂の古材を使用した香合が設えてありました。
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