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旧上田家住宅


写真は、主屋の外観。

旧上田家住宅は向日市の長岡京跡に建つ明治時代の農家の旧宅で、国登録有形文化財に指定されています。

アクセス
阪急電車の西向日駅で下車します。
東出口を出て線路沿いに約190m進んだ先の左手に踏切があるので、ここを右折します。
約130m進むと左手に南内裏公園があるので、ここを左折します。
約45m進んだ右手に旧上田家住宅があります。

この地には平城京から平安京に遷都する間の約10年、長岡京がありました。
この旧上田家住宅の場所はちょうど内裏の内郭築地回廊があった場所で、敷地内に築地のあった場所や柱の後は床にマーキングがされています。

そして前述の南内裏公園(史跡長岡宮跡)には外郭築地回廊があり、公園に手前にその築地の幅や高さが再現されています。
また公園の奥には参観者用の駐車場があります。

上田家住宅の主屋は明治43年に今より約200m東に建てられた農家住宅でした。
戦時中の旧国鉄の新線計画に伴い昭和17年に現地に移築された際に、離れが増築されました。
2016年史跡長岡京跡が公有化される際に所有者から市に寄贈され、発掘や整備の後2021年11月から観覧やレンタルスペースとして活用されることになりました。

通りに面して右手の路地の奥に門があります。
門を入った左手に主屋、右手に外蔵の棟があります。
外蔵は長岡宮や農機具の展示室になっています。

主屋の2階は虫籠窓、玄関の右手には地下に穴を掘った貯蔵庫があります。
中に入ると真っすぐに土間が続きます。
土間の左手は座敷、右手には事務所、さらに右奥には井戸があり、今でも水が出ます。
土間をさらに奥に進むと、右手は台所で大きなかまどが6つもあります。

主屋は4室構造。
座敷に向かって左手前は4畳の次の間、右手は4畳半の茶の間です。
次の間の奥が8畳の主座敷で、正面には床の間、違い棚と仏間があります。
床柱は杉の絞り丸太、床框は黒柿、床板は欅の一枚板です。
左手の外には灯篭や手水鉢を配した庭があります。
襖絵は長岡京の鳥観図で、床の間には桓武天皇象が掛けられています。

茶の間の奥は六畳間で、上田家時代はこちらで就寝されていたそうです。

主屋座敷の右手に廊下があり、さらに右手奥に進みます。
廊下に面して6畳があり、当時は書斎のように使っていたようです。
今は生活展示室になっており、当時のタンスやテーブルが置かれていました。

さらに右奥に進むと、ここからが移築時に増設した離れになります。
離れに入って最初にあるのが、内蔵です。
内部はきれいにリノベーションされ、今は絵画の展示室になっています。

離れの廊下を右に進むと、4畳半と6畳の奥座敷があります。
茶室としても利用可能です。


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2023(令和5)年 第57回 京の冬の旅速報


写真は、清水寺 成就院の書院。

秋の非公開文化財特別公開は公表より先に発表できなかったので、今後公開の詳細が分かってから分析しようと思っています。

そのさらに先になりますが、来年の京の冬の旅のラインナップをアマ会の松戸在住さんから頂いたので、速報させて頂きます。

開催期間は1/7(土)~3/19(日)です。

総合評価をA~Eの5段階で評価していきます。
評価基準は
・公開頻度
・特別公開の場所のレアさ
・特別公開の寺宝の価値(国宝・重文)やレアさ
などを「私的に総合評価」したもので、評価ポイントは個別のコメントに書きます。
雰囲気的には
A:いつもの公開ないしは+αぐらい
B:通常非公開ではあるが、定期的に公開があり
C:時折あり、行ったことがなければどうぞ
D:頻度的にレアではある
E:ほぼ必須
です。
なお今回の公開の内容は「予想」です。

では各論に。
C:知恩院 大方丈・小方丈方丈庭園 年に何度か公開があります。
B:清水寺 成就院 春と秋に公開があります。
B:大徳寺 総見院 春と秋に公開があります。
C:大徳寺 芳春院 かつては秋に定期的に公開がありましたが、最近はないように思います。
E:大徳寺 三玄院 メッチャレアです。特別公開は初めて見ました。
D:妙心寺 玉鳳院 11/11の花園法皇忌で毎年入れるといえば入れますが、開山堂には特別公開時のみです。
E:妙心寺 壽聖院 特別公開は10年ぶり。しかし直前の2022/12/24~2023/1/9に退蔵院方丈襖絵プロジェクトで特別公開があるのを数か月前から掴んでいました。  
A:仁和寺 御殿・庭園 庭園を歩けるようにするようですが、いつもの足台伝いでしょうか。
D:東本願寺 大寝殿白書院 まいまい京都のツアーなどで入れますが、予約なしの一般への特別公開はなかなかないです。ただ1番奥の宮御殿の公開はないようです。
A:東寺 五重塔 年に4回ほど公開されます。
E:醍醐寺 理性院 2017年に1度公開があったきりです。
D:上徳寺 境内はいつも入れますが、本堂はなかなか入れず浄土宗特別大公開ぐらいです。本堂内部と地蔵堂に加えて、境内左手の客殿も公開されます。

今回レアなのは三玄院が別格、次が壽聖院、理性院でしょう。

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京都市京セラ美術館


写真は、外観。

京都市京セラ美術館は岡崎にある京都市立の美術館で、2020/3/21にリニューアルオープンしました。

アクセス
市バスの最寄は5系統、32系統、急行100系統の岡崎公園動物園前で、
京都駅方面から来た場合、バス停を降りた目の前が京セラ美術館です。
正門はバスが来た道を戻って、最初の交差点を左折した100mほど先の左手のスロープの下にあります。
東大路からなら東山二条で下車し、二条通を約400m東へ進み、岡崎道を右折した左手です。

京都市美術館は昭和天皇即位の礼を記念し、昭和3年に前田健二郎の原案をもとに本館が建設されました。
現存する日本の公立美術館では最も古いものです。
本館、正門(南北)、北門、東門、北案内板と南案内板は国の登録有形文化財に指定されています。

正面に立ちます。
屋根の唐破風が和の雰囲気を醸し出しますが、近づくと軒が短いため唐破風の屋根が見えなくなり洋の雰囲気が全面に出てくるよう意識してるそうです。
上層に採光の窓が並んでいますが、その上の庇も採光用に四角く繰りぬかれています。

スロープを降りて地下から入場します。
入場した正面にチケット売り場がありますが、その手前右にカフェ、左に
ミュージアムショップ、そしてさらに左手奥にはザ・トライアングルという新進作家を中心に作品を展示するエリアが設けられています。
この辺りは無料エリアにしており、人が流れやすくしています。

チケット売り場はかつては地下の下足室でした。
下駄では音がするので、こちらで下足していたそうです。
今でも中央部分は当時のタイルが使用されています。

正面の階段を登ります。
登ると真っ白で広い中央ホールです。
左右の上にはバルコニーがあり、左手はエレベーター、右手はらせん階段でバルコニーに登れます。
中央ホールの左右の端から背後側に進むと、かつての正面玄関と階段が残されています。天井や照明にも細かな細工がなされています。

正面玄関の2階も展示室をつなぐホールになっており、通り側には貴賓室がありますが、通常公開はしていません。

中央ホールに戻ります。
中央ホールの左右は左右対称の構造になっており、外周に北回廊、南回廊の展示室があり、中央は吹き抜けで左手は光の広場、右手は天の中庭になっています。広場には円柱状の建物があり、かつてはお手洗いだったそうです。

中央ホールを直進すると東広間です。
ここかかつての本館の端です。
壁面の大理石や床のモザイクタイルが印象的です。
本来ここは1段低いのですが、今回バリアフリーにしたので床を20㎝ほど上げています。
その結果かつての外扉の下縁が床の下になっており、通常は開け放しになっています。

東広間の2階は談話室になっており、床のタイルは京都市の市章の意匠です。

東広間を出るとリニューアルで新しく作った部分です。
正面には7代目小川治兵衛作庭の庭園が広がっており、こちらは通常から開放されています。
右手からお庭に出られますが、戻ってこれないので注意です。
左手に進むと新しい展示室の東山キューブがあります。

本館の2階、談話室を出て廊下を右手に進むと、東山キューブの上にあるテラスに出られます。

ここから東山や蹴上の方面まで展望がよく、また本館2階辺りの意匠が近くで見られます。
 
2021/9/28のまいまい京都の「前田学芸員といく京都市京セラ美術館ツアー」で貴賓室に入れました。
本館2階岡崎道沿いで南側の扉を入ると、まず大きな円窓で格天井の控えの間があります。
さらにその隣に貴賓室がありました。
貴賓室はカーペット敷きで各扉にはブドウの彫り物があり洋の雰囲気もありますが、折り上げ格天井であったり柱や梁には釘隠や錺(かざり)金具があり和の要素も折衷していました。


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京都市役所

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写真は、外観。

京都市役所は河原町御池の北西角にあり、現在の本庁舎は昭和2年武田五一の設計で建てられました。
政令指定都市の市役所では一番古いそうです。

アクセス
地下鉄東西線の京都市役所前駅で下車します。
改札を出て左折し2ブロック先の右手に、市役所への直通地下通路があります。

京都市役所は正面に本庁舎、左手に西庁舎、本庁舎の奥(北側)に北庁舎があります。
本庁舎は再整備され、2021年9月に完成しました。

本庁舎は中央から両翼を伸ばすような左右対称型ですが、中央と向かって右翼は昭和2年、左翼は遅れて昭和6年の建築です。

中央の玄関には車寄せがあります。
上部には塔があるネオ・バロック様式です。
平日は内部に入れます。
内部に入ると正面階段があり、階段の踊り場突き当りにはステンドグラスが3つ並んでいます。
左右は広く長い廊下になっていますが、廊下への入口が葱花型のアーチになっておりイスラム風のデザインです。
また左手のエレベーターの扉は漆塗りで、京蒔絵になっています。

正面の階段を登り、2階へ上がると奥側に市会議場が、4階まで登った表側には式典会場である正庁の間が今回の整備で復活されました。
しかし共に通常は見学出来ません。

各階東西に伸びる廊下の左右に市役所各課の部屋が並んでいます。

中央のエレベーターもしくは左右両翼の階段を上まで登ると、屋上庭園に着きます。
平日8:00~18:00は、屋上庭園に入ることが出来るようになりました。
芝生にベンチが至るところにあり、休憩やお弁当を食べたりも出来そうです。
そしてなにより中央の塔が近くに見えます。
塔の上部に並んだ毛筆をかたどったデザインは日本風、
その間やバルコニーにある正方形の凹凸はインド風、
バルコニーの下を支える舟肘木型の支えは中国風と、
東洋のモチーフを融合した意匠になっています。

2021/11/3の京都市親子ふれあい議場見学会で市会議場に入りました。
2階の正面階段の脇にある入口から入ると、短い廊下があって議場の前方脇に出ます。
正面の1番高いのが議長席、その前に演台、書記席があります。
正面に向かって右に市長、副市長席、左手に理事席(市職員)があり、議員席を相対しています。
議員席は扇状に定数の68席。
緩やかな階段状で、左右の端はバリアフリーで坂になりました。

議場正面には漆喰の装飾がされたインド風のアーチがあり、これは創建当時のものです。
アーチの左右には3連型の照明がありこれも建設当時のものですが、入口上の2連型の照明は今回建設当時のものに模して復元されました。
壁は緑の緞子張りで、今回新調しています。
天井は7×7の格子の大きな格天井。
1番外枠の外周は漆喰装飾でしたが重さがかなりあったので、今回別素材で衣装を再現しています。
そのうちの5×5の外周は白色の天板で、裏にライトが入っています。
最内の3×3は幾何学模様のステンドで、これも建設当時のものです。

議場後方は縦にみやこ杣木が組まれた壁で、その奥に映像や音響調整の部屋があり、扉を開けると議場に直結し、ここにカメラを置いてTV中継するそうです。

3階は傍聴席で、黄色のシートが並んでおり、車いすスペースがあります。

2022/11/11~11/13の京都モダン建築祭で、市会議場と共に一般公開されました。
式典や行事を行う部屋で、戦前建築ではよく見られたそうです。
ブルーを基調にした壁紙に、白い柱。
柱の上は天井には細かな装飾が復元されています。

正庁の間の左手にあります。
通常公開はしていませんが、2023/11/19の平安ノ椿茶会で内部に入りました。
まずは前室があります。
4畳にスロープが付いており、船底天井になっています。
この左手に4畳と8畳の茶室があります。
右手奥に床の間、床柱は北山杉のしぼり丸太。
左手には床脇。
また茶室左側の天井は落天井です。


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2022 8/7のランチ報告(ホテル ザ 三井 京都 FORNI)

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写真は、FORNIの店内。

日曜日です。
この日はもともと拝観予定がなし。
拝観日は家を空けるので、リビングのカレンダーに書いています。
すると妻が「このランチ行きたいねん。8/7居るんやったら行こう」と
提案を受けたので、2週間ほど前に早速予約しました。
11:25頃にやって来たのが、ホテル ザ 三井 京都です。
       
       

 
妻からリクエストされたのが、Moderareのコース。
「鱧や蟹など旬の食材を詰め込んだランチコース全5品+食後のお飲み物を好きなだけ! 」です。
席は前回と同じ1番奥の区画のソファー席。
広い中庭がどこからでも見えるので、開放感があります。

食事の内容は、
1:焼きトウモロコシのポタージュ 
2:蟹の湯葉巻 出汁ソワーズ 
3:石川県産カルナローリ米のリゾットと鱧のフリット 白味噌の香り 黒七味 
4:味噌漬け豚ロースの窯焼き  青ゆず胡椒と万願寺唐辛子のレリッシュ 
5:紫蘇のパンナコッタ メロン 青柚子
でした。
子供は家で用意した食事を食べているので、妻と2人でゆっくりランチ。
普段はあまりしないお互いのお話も出来ましたw
特に7月の週末はほとんど家にいなかったのでね。
お食事はもちろん美味しかったです。
お会計は1人5000円ぐらいのコースでしたので、2人で10,055円でした。
結構人気なようで、周り皆さんこのコースでしたね。

12:40頃にこちらを出て、食後は妻と一緒に高島屋と大丸に。
久々に2人でゆっくり過ごした1日でした。

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2022 8/6のランチ報告3 最終(ル・クロ スゥ ル スリジェ )

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写真は、フランスのパスタ ヌイユのサラダ、デザート、ドリンクセット 2,210円。 

11:57に上醍醐を出て、黙々と下山。
上りの往路は1時間でしたが、下りの復路は45分でした。

12:45頃に下山し、12:50には霊宝館にあるル・クロ スゥ ル スリジェに来ました。
ランチです。
時間的にもそうですし、何より休憩したいですよねw
前回はハンバーグだったので、今回はパスタにしてみました。
さらに山に登っているので、デザートとドリンクも付けちゃいましたw
もう疲れているから勢いです。

いずれも非常に美味しかったです。
ガトーショコラやチーズケーキも濃厚でしたし。
ドリンクのアイスコーヒーも染み渡りますねw

食事を終え、13:20頃にこちらを出てこの日は帰宅しました。

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2022 8/6の拝観報告2(醍醐寺 上醍醐 開山堂 虫除け虫封じ祈願法要)

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写真は、開山堂の内部。

瓢亭を車で出て、その後三条通から外環状線へ。

9:30頃にやって来たのが醍醐寺。
最初に瓢亭のお誘いを受けたときに予定表を見たら、
8/6に上醍醐 開山堂で虫よけ・虫封じ法要って書いていました。
時間は11:00~。
瓢亭は8:00~9:00。
行けるやんw
ということで、来てみました。
境内、ほぼ誰もおらずw

上醍醐に行くにはまずは下醍醐の伽藍を抜けていくと早いです。
そこで今年の2/19に三宝院に快慶の弥勒菩薩像を観に来た時の残りの伽藍の半券を持参して、今回使用していますw
自分の物持ちの良さに感心しますねwww

さてしかし法要があるとの記載はどこにもなし。
そこで伽藍の受付の方に聞いてみますが、ご存じない。
さらに上醍醐の受付の方でも「朝からお坊さんがぎょうさん上がってはるからあるんじゃないか」ぐらいの認識でしたね。
あるという確証がなかったので、ドキドキでした。

さて9:40頃からゆっくり登り始めます。
日光は差さないものの、蒸し暑い。
なんとか10:40に到着。
開山堂の前、誰もおらずw

しかし10:45頃に和尚さんが3人来られて準備開始されました(ギリやな)。
そして10:57頃に15人ぐらいのお坊さんが1列で登場。
内陣の左右の外に一般人も入れました。
当日は7名でしたね。

法要はちょうど1時間。
法要後はお坊さんに続いて内陣中央でお焼香して、内々陣に入って弘法大師像、理源大師像などにお参りして終了でした。
11:57頃にこちらを出て、下山を始めました。

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2022 8/6の朝食報告1(瓢亭本店 朝がゆ)

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写真は、新席の外観。

土曜日です。
この日は7月の平野屋に続き、8月の美食会です。
8:00にfrippertronicsさん、至誠館さん、Kさんと現地集合したのが、瓢亭です。
もちろん朝粥。
さらにもちろん本店ですw

前回の2015年は平日だったのでゆっくりしていましたが、今回は土曜日。
8:00~9:00も、9:00~10:00も満席でした。
今回案内されたのは、くずやの手前にある新席。
4畳半+3畳の控えの間がありますが、そこも仕切って2組入れていましたね。
やはりこの時期は人気です。

        

食事は上のような感じで、前回と同じですね。
ただし違うのは、
7年前は6,000円が、今回は7,000円だったこと。
さらに新型コロナが第7派だったので、黙食状態だったことですね。

しかしまあ朝からこれだけのものを、この環境で頂けるのは幸せです。
9:00前には会計も終わらせて、ここ解散。

僕は車で次の場所へと向かいました。

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太秦映画村2 東映京都撮影所 ステージ

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写真は、映画村(オープンセット)からステージにつながる門。

太秦映画村は東映京都撮影所のオープンセットは一般に有料で開放した施設であり、西隣には屋内セットのステージが複数あります。
通常は見学できませんが、まいまい京都の「通常非公開の東映京都撮影所へ!俳優・平井力と特別ツアー」などで見学可能です。

入村料込みで1人6,000円です。
映画村の前に10:00に集合。
入場してずっと左へ進み、スタジオマーケットを抜け大手門の前も通過し、角櫓道場へ。
こちらで俳優の平井力(つとむ)さんが、ゼロから裃侍に目の前で作りあげて下さいます。
羽二重は2重で下はぶと上はぶ(うわはぶ)があります。
まずは下はぶで自毛を押さえます。
次に上はぶで月代(さかやき)の雰囲気を作ります。
ここで大事なのは額にできる境目を上手に消すこと。
”つぶし”という塗り物で境目を馴染ませます。
脂溶性なのでベンジンで溶かしながら伸ばします。
次にかつら。
8年ぐらい在籍し、ある程度コンスタントに仕事が入るようになれば、自分専用のかつらを作ってもらえますが、それまでは有り合わせのものなので、フィットさせるのが大変だそうです。
かつらの生え際は、専用のボンド”ドンピシャン”で、肌と張り合わせます。
上手に張らないと、剝がすときにかつらを傷めるそうです。
最後に裃を着ますが、これも紐の結び方が面白いです。
ここで10:50。

11:00頃に角櫓道場を出て、パーク内の歩きます。
カムカムエブリバディやるろうに剣心などの撮影話も面白いです。
道を超えてアトラクション広場に移動。
左手奥の道の奥にある門の先にステージがあります。

撮影のステージが左右に並びます。
手前右手のNO11は天井が非常に高いので、屋内に2階建て相当のセットが組めるそうです。
左手にNo13 、その奥左右にNO9とNO10、さらに奥にNO7とNO8、その奥にNO5とNO6が並び、さらに右手にだけNO4とNO3が続きます。
科捜研の女や遺留捜査の屋内シーンはこちらにセットを組み撮影されているそうです。
また建てている途中のセットも拝見しました。
上段の間がある武家屋敷のようなセットでは、床がコンクリートなので地面に砂を撒かれ、遠山の金さんのお裁きのセットでは白洲が撒かれていました。
必ずしも連続で撮影出来るわけではないので、予定に合わせてセットを組んだり畳んだりされるので、かなりの手間がかかるそうです。
またセットの上は音を拾うために天井がなく、音声さんが上の足場に上り、演者のマイクを持って上から追いかけるそうです。

ステージを抜けると正面に俳優会館、左手に駐車場、その奥に厚生会館があり、左手奥が撮影所の正門です。
俳優会館は1階が事務所、2階が大物さん用の個室、3階が3人部屋、4階が大部屋の控え室だそうです。
駐車場も手前側がこれからこられる俳優さん専用のネームプレートが立っていました。

最後に最奥の美術倉庫へ。
格天井ら欄間の使いまわしの部品や岩や灯篭もあります。
岩や灯篭は発泡スチロールにスプレーで雰囲気を出すので、非常に軽いです。
また苔むした感じは青のりを貼るそうです。
11:50頃に終了し、終了後は侍姿の平井さんと一緒に撮影も可能ですし、
その後は園内を自由に遊べます。

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月桂冠大倉記念館 大倉家 新屋(伏見散策7)

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写真は、奥から15畳、10畳、8畳の広間。

月桂冠には大正14年築の新屋の主屋があり、その庭園は昭和2年小川治兵衛の作庭です。
まず場所です。
月桂冠は京阪電車の伏見桃山駅と中書島駅の間に大きな敷地があります。
その最南端に月桂冠大倉記念館があります。
記念館に北側に隣接するのが内蔵で、事前予約で見学出来ます。
疎水の十石船から見える大きな蔵はこれです。

逆に敷地の最北端にはクランクになった道の北西に伏見夢百衆があります。
こちらは大正期の建造物で、平成5年まで月桂冠本店として使用されていました。
現在は喫茶や土産物屋さんとして運営しておられます。
その南隣に本家の町屋があります。
1828(文政11)年、月桂冠創業の地に建てられた酒蔵兼居宅です

そしてその本家と内蔵の間に。新屋の主屋と庭園があります。
通常は非公開ですが、2022/7/9と7/10の午前午後の計4回、「月桂冠 非公開の蔵見学&大倉家の歴史探訪ツアー」で初公開されました。

入口は大倉記念館の入口の約60m右の蔵の隣の壁にある木戸です。
ここを入ると石段が右にカーブし、正面左手に数寄屋の玄関、右手には洋館が隣接して建っています。
数寄屋の玄関の右手が洋館である応接室の入口で、床は木組み、ドアの上にはアールヌーヴォーを思わせるブドウのような木彫りがされています。

玄関に戻ると6畳の玄関間の奥に8畳間。
8畳間の奥は小さな中庭になっています。
8畳間の右手は6畳間を経て、本家につながる玄関になっています。
8畳間の左手は正面が10畳、左手が15畳、右手が8畳の広間になっています。
15畳間と10畳間は庭に沿って1畳の縁があり、8畳間は少しへこんで10畳間の列で1畳の縁があります。
外は小川治兵衛作庭の庭園ですが、芝生や川はなく、苔、立石や灯篭が配されています。


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2022 7/31のおやつ報告(ARROW TREE 桃パフェ)

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写真は、桃パフェ 1,650円。

日曜日です。
暑さが戻ってきましたね。

もう拝観予定も特にないし暑いので、あまりウロウロしません。
昼食後、13:00頃に自転車で家を出ます。
京都市役所前のコイン駐輪場に駐車して、13:15頃にやって来たのがARROW TREE。
今回は桃パフェです。
まだ継続中のメロンパフェはこの日の分は既にsold outでした。

暑い夏の昼過ぎだからでしょうか、お客さんは少なくすぐに出てきました。
写真のように上に桃が丸1個乗っかっています。
もちろん種は繰り抜いてあり、その中に甘くないカスタードクリームが入っていました。
桃の甘みを大事にしながら、桃のサッパリ感にカスタードクリームで濃厚さを付け足す感じに。
ただ元々丸い桃を倒れないように切り崩しながら食べるのが結構タイヘンでしたねw

桃の真下にはバニラアイス。
さらにその下にはスポンジ、生クリームとカスタードクリームが。
さらに桃の果肉のピースもあり、桃の風味が。
この組み合わせは鉄板ですよね。
特にショートケーキ好きの僕にはw

「こういうの好きなんでしょう~~」って見透かされている感じがしてハズかったですが、好きなもんは好きですw

1番下はサクサクのフレークの粉で口直し。

桃パフェなんで、桃を大事にしつつ、また別でパフェのを楽しむ層がある
という感じ。
個人的には「逃げてはない」ので、アリです。
ただし桃の甘さ自体がちょっとユルくなるので、インパクトが弱いでしょうか。
もう少し熟した桃の方が桃の味は増すんでしょうけれど、上に1個丸ごと乗せるには物理的耐久性に欠けるのかなと思いました。

満足して、13:40頃にはこちらを出て帰宅しました。

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2022 7/30のおやつ報告4 最終(ファミーユ ドゥ チエ ハリセ)

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写真は、離れの個室。

半兵衛麩を出て、五条通を東へ。
14:55頃にやって来たのが、大黒町通を南下してすぐにあるファミーユ ドゥ チエ ハリセです。
はり清の隣にあるケーキ屋さんで、5/9からはり清でのイートインを始められました。
アマ会の皆さん、甘味+数寄屋建築と好きなもののコラボなので、結構行かれています。
僕も早速参りましたw

           


予約の段階で半兵衛麩が14:00になったので、、こちらは15時に。
まずはケーキ屋さんに行って、来店した旨を伝え、メインのケーキを選びます。
するとはり清の方へ案内されます。
はり清の1階の奥には、10畳間と離れの茶室の4畳半があります。
今回は茶室の4畳半の方でしたが、10畳間もにお客さんがおられなかったので、帰りに見せて頂きました。

メインのケーキの他にフィナンシェやマンゴームースにドリンクが付いて、2,000円。
静かな数寄屋の個室の環境でこのお値段は、非常にお得だと思いました。
もちろんケーキも美味しかったです。

15:45頃にこちらを出て、この日は帰宅しました。
 
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2022 7/30のランチ報告3(半兵衛麩)

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写真は、茶房移転中の旧ふふふあん内部。

養源院を出て、徒歩で鞘町通から問屋町通を北上します。
13:55頃にやって来たのが、半兵衛麩です。
この日の午後は養源院+この後のおやつがこのエリアだったので、
ランチはこちらを予約しました。
映画村でのまいまい京都が12:00まであり、どのみち13:00以降しかムリだったのですが、14:00からの予約枠しかなかったので、遅めのランチです。
しかも今、本来の茶房の棟は改築中なので、向かい側にあるふふふあんでの営業でした。
1時間枠で予約できますが、皆さん恐らく40分ぐらいの滞在なのでしょう、
13:55着だと1組しかおられませんでした。
僕が14:00枠の1番目でしたが、15分ぐらいでほぼ満席になっていました。

       


ランチはむしやしない3,850円の1つだけ。
麩とゆばのオンパレード。
煮たり、田楽にして焼いたり、揚げたり。
2はくみ上げ湯葉、6は麩をわらび餅風にしたものです。
あっさりしていて美味しかったです。

14:45頃にこちらを出て、今度はおやつに向かいます。
 
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2022 7/30の拝観報告2(養源院)

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写真は、崇源院(お江)の供養塔(写真は過去のもの)。

太秦映画村を出て、嵐電→地下鉄 東西線→京阪電車と乗り継いで、七条駅で下車。
そこから徒歩で13:00頃にやって来たのが、養源院です。

今回は浅井長政公450回忌記念で、通常は非公開の本堂外陣の松の間が2022/7/16~9/5まで通常公開で公開されています。

養源院の拝観はテープ(マジでテープw)での説明をまわっていく形式。
ポイントは①本堂奥(象の杉戸絵と由緒)→②本堂外陣(松の間)→③本堂手前(麒麟の杉戸絵と血天井)→④菊の間→⑤庫裏(獅子の杉戸絵)の5つで、
この順に回っていきます。
つまり本来の通常公開では②がありません。
テープは1つが順に回るので、到着時に回っているところからスタートになります。
すべてテープの説明ですので、30分はかかります。

さて松の間ですが、詳細は本編に追記しています。
外陣の扉は通常閉まっていますが、今回は通常料金で中にも入れます。
本尊や宗達の「岩と老松図」も近くで見られます。

期間内に是非行かれることをおすすめします。
13:35頃にこちらを出ました。

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2022 7/30の拝観報告1(太秦映画村 通常非公開の東映京都撮影所へ!俳優・平井力と特別ツアー まいまい京都)

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写真は、角櫓道場でのメイク。

土曜日です。
この日は朝から出かけます。
9:20頃に自宅を出て、地下鉄東西線で太秦天神川駅へ。
嵐電天神川駅から太秦広隆寺駅へ。

10:00前に徒歩でやって来たのが、太秦映画村です。
この日はまいまい京都の「通常非公開の東映京都撮影所へ!俳優・平井力と特別ツアー」でした。
参加者は21名ぐらい。
1人6,000円で、俳優 平井力(つとむ)さんの案内で、
・ゼロからの裃侍への変身過程
・東映京都撮影所のステージ(屋内セット)
が見学できます。

詳細は今後の本編に掲載しますが、このツアーは非常によかったです。
2番目にいいのが、そもそもの企画。
メイクしたり、かつらをつけたりするのを間近で解説付きでみられる機会はそうそうありません。
さらに普段一般人は入れない屋内セットの建付けをされているところや、撮影所の雰囲気も未知の領域でした。

しかしこのツアーで1番いいのは案内人の平井力さんの案内。
説明は簡にして要を得ており、言っておられることが非常よく分かります。
それでいて飽きさせない。
さらには我々が日陰に入るように気を遣って下さいますし、おそらくツアーの時間配分も相当注意されていると思いました。

かなり強くおすすめ出来るツアーですね。

12:00頃にこちらを出て、次へと向かいました。
 
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