西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

志貴御県坐神社

2017-09-05 22:27:19 | 神社 古代

志貴御県坐神社(しきのみあかたにますじんじゃ)。大神神社近くにある。

一年ほど前に”坐”を”○ます”と読むことを覚えてから、結構、神社とか神様の名前が読めるようになった。御県とは神様に供える蔬菜を栽培する地のこと。ご祭神は、大己貴神とも饒速日命とも言われている。

ここが、本当の元伊勢という人もいる。何故なら崇神天皇の皇居があったとされる場所だから。崇神天皇の御世に疫病が流行り、寝所に祀ってあった二神を恐れ多いとして、別の場所に移されることになる。倭大国魂大神は、渟名城入姫命と市磯長尾市によって大和神社の地へ。天照大御神は豊鍬入姫命と倭姫命によって伊勢の地へ。檜原神社を始めとして、天照大御神の御魂が伊勢に鎮座するまで一時的に祀られた場所を元伊勢という。元伊勢伝承を持つ神社は全国に多々ある。

それにしても、崇神天皇。疫病やら何やらで人口の1/3だか半分だかが亡くなったとか。お名前の通り、”祟られる神さま”、いや、”神に祟られる”、どっちでもええわ。それを考えると”倭大国魂大神、天照大御神とは?”ということになるのだが、古代史ロマン、妄想が尽きませんな。

磐座が残っているということは、古代祭祀が行われた場所なのでしょう。強ち作り話ばかりでは無いと思います。この志貴御県坐神社、ブログ等で、とても良い場所と書かれている方も間々見られますが、正直、私は何も感じなかった。社殿の隅に掃除道具等が見られて、近隣の方々が御奉仕されているのだろうとは思いましたが、左横の朽ちかけた境内社の前に立った時に、嫌な感じがしたというか、ちょっとした後悔の念が過った。歴史的な場所であれば尚更、人によって穢れを祓い続ける事が大切なんだろうと思う。縄文的な自然崇拝であれ、御霊信仰であれ、神道とはそういうもんなんだろうなって。大神神社や出雲大社、神宮等は、余程の愚鈍でも無い限り、行けばその穢れ無き空間に圧倒されるのだけど、それはやっぱり、場所も然ることながら、毎日、多くの神職さん達が真剣に祓い清めているからなんだろうなと、この無責任な旅人は思う。