能登方面へドライブへ行ってきました。ここは、まだまだ自然がいっぱいあって、運転していても気持ちが良いです。何気ない風景が、自分が子供の頃の夏と一緒。昭和の田舎の夏です。
能登最先端・禄剛崎灯台。上海1598km、釜山783km、あとウラジオストック○○kmという掲示もあります。10年ぐらい前に息子と来たことがあるのですが、本人は覚えていない。まあ、そんなもんか。そうそう、ここから車で5分ほど行ったところが、最近、日本3大パワースポットとか言われて人気があるそうです。人間嫌いのおっさんは、当然、そんな所へは行かない。正直、ちょっとネットで調べてみたのですが、有名な”なんとかの宿”の側にあり、展望台に入るのに500円、青のなんとかというパワーホールに入るのに1200円とかで、ちょっとねええらい商売化な聖域だこと。つうか、パワーホールと言えば、長州さんだろうよ。さて、パワーなんとかはおいといて、この禄剛崎灯台まで8分ほど歩いて上がってくるのですが、かなり急な坂道なんです。30℃以上のこの日、汗ダラダラで歩いてきて、この海を見ると、気持ちの良い風が吹いており、これが本当にいい気分。これで良いのですよ。
次に向かったのが、真脇遺跡。ここ、前から行きたかったのですよ。3000年以上前の土器、石器がオール本物(レプリカ無し)で展示されています。縄文パワーです。縄文人は移動型というイメージですが、この真脇遺跡のある場所では4000年間定住していたことが学術調査で解ったらしい。海、山の食物採取において安定していたことで移住の必要が無かったとのこと。そんな学問的なことはともかく、ここへ来たかったのは、コレ、環状木柱列、これが見たかったのですよ。
当然、発掘されたクリの木や、発掘調査結果から再現されたものでありますが、やっぱその場に立つと何とも良い。2800年前に建てられたことがわかっているそうですが、同じ場所で数回、立て替えられていることから、この時代の人達にとっては神聖な場所であったと考えられています。ストーンヘンジみたいです。博物館の中には、発掘された土器とか装飾品が展示されていますが、センスが良いのです。一般的に、縄文人は文化的に弥生人より劣っているイメージがありますが、両者の価値観というか、文明の形態、目指すものは全然違っていたのだと思うです。その辺の話を周りの人にチラっと振っても、全く理解されず寂しいですわ。博物館の来場者は任意で住所・氏名を書いていかれるのですが、ぱっと見、殆どが東京、埼玉等、遠方の方。俺が興味深々なネタについては、口を閉ざして生きるしかないですね。(笑)
”のと里山空港”のレストランで遅めの昼食。ここから飛行機に乗ることは、ほぼ無いとは思いますが、人生、何が起こるかわからない。能登はいろんな道が整備されて、行きやすくなりました。昔、海沿いに行くと結構時間が掛かったものですが、今じゃ奥能登でも直ぐに行けますよ。”直ぐにっ”つうこともないか。まあ、日帰りドライブには丁度良い感じです。
そうそう、子供の頃、周辺の田んぼからは普通に土器の破片が出できました。昨日実家へ行ったら、40年前に自分が集めたものがまだ採ってあって、まあ、破片ばかりなのですが、う~ん、縄文ですな。
縄文人の遺伝子って”いい人遺伝子”って言われているそうです。欧米型の、競争、侵略、略奪の文化には、もう疲れました。自分ペースでほんわかと生きたいです。