西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

天津神社

2018-09-22 07:40:23 | 神社 古代

越後国一宮。糸魚川に鎮座。

ここは、内田康夫さんの「夏泊殺人岬」でも出てきますね。伊勢にある某大学の雅楽部の合宿で殺人事件が起きるという話。サスペンスというよりも、昭和の恋愛感情を思い出させてくれるので、好きな小説です。原作は面白かったんだけど、橋爪さん主演でドラマ化されたのはイマイチだったな。

天津というから、御祭神は当然ニニギさんです。天孫降臨です。但し、土地柄、元々の御祭神は奴奈川姫様であろうことは、古代史好きの方なら容易に思いつくことであるし、拝殿前に「天津神社・奴奈川神社」と標記されていました。夏に丹後方面を訪れてから、出雲~丹後~越関連の割と専門的な本を漁っています。これも割と当たり前に言われていますが、古代においては、翡翠が産出する姫川流域は出雲圏。神話でも、大国主さんと奴奈川姫さんの息子さんが諏訪大社の建御名方神さんとされています。一般的には、天津神系・大和朝廷側に対して国津神系・出雲側は悲劇のヒーロー的なイメージなんです。がっ、その出雲圏であった、いや、出雲圏に取り込まれた諸地域にもいろいろな悲劇があっただろうよと思う。越国は出雲に取り込まれ、その出雲は大和に取り込まれ、その大和(日本)は未だアメリカの属国であるっつ~か。だから、どうだという結論も無いのだけどさ。ここ数年で、「記紀」や「旧事本紀」等の一般的なものから”ホツマ”や”竹内文書”絡みのトンデモまで一通りのメジャーは把握出来たかなと思っています。最近は、地方伝承的なリアル古代の名も無き日本人たちの歴史に興味が移りつつあり。

拝殿後ろにひっそりの鎮座する「奴奈川神社」。古代の土着の姫様は、何を思ふ。



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