西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

月、雑感

2016-11-14 20:59:33 | 神社 古代

今日はスーパームーンということだったが、生憎の曇り空で月は見えない。スーパームーンでヒーリングだとか、癒されるだとかいう記事を目にするが、月って人間にとって”いい者”なのか”わる者”なのかっていうのは、昔からふと考えることがある。例えば太陽は、古今東西で太陽信仰の地域は多く、確実に”いい者”扱いじゃん。

満月の日に犯罪が増加するとか、地震が起きやすいとか、潮の満ち引きだとか、女性の体調だとか、月の影響は意外に大きい。人間の体内時計は25時間であるけども、それが何故だか解っていない。月は何万年前までは存在せず、その頃の地球の自転は25時間周期だったという説もある。

月を”悪いモン”として扱っているので思いつくのは、デービット・アイクの「ムーン・マトリクス」。欧米ではそこそこ知れた都市伝説系。宇宙人まで話が進むとかなり胡散臭いが、欧米の黒歴史的な真実は含まれていると思う。全10巻だけど、第1巻と第6巻だけ読めばほぼほぼ内容は掴める。

古事記を読み始めて最初に違和感を覚えるのが、三貴神の中で月読命だけが天照大神や素戔嗚尊に比べて叙述が極端に少ないこと。殆ど登場しない。月読命をご祭神とした神社も殆ど無い。天照大神が太陽神というのは、日本人なら大概知っていることなんだろうけど、8世紀の時代背景から、持統天皇が太陽神・天照大神であり、天孫降臨は、持統天皇が孫の珂瑠皇子を天皇(文武天皇)にしたことの正当性を示すことを目的として記紀が編纂されたという説は割とポピュラーな話。素戔嗚尊は、人気者のヒーロー。んで、月読命は?月読命に関する書物ってのも、殆ど無くて、自分が読んだのは「ツクヨミ 秘された神:戸矢学著」だけ。これは解り易くて面白かった。天照大神が持統天皇であれば、月読命は天武天皇という解釈。天武天皇、好きだな。頭の悪い子が、三国志と言えば劉備と関羽、幕末と言えば坂本竜馬というのと同レベルの浅はかさで、僕は天武天皇と物部氏が好きだ。この場合、月読命というか月は”いいモン”。

一般的に持統天皇と天武天皇の夫婦仲はとても良くて、天武天皇の意志を持統天皇が継いだとされるが、持統天皇は天智天皇の娘であり、本当は天智系という見方をすれば全然、話が違ってくる。最近、嵌っている関裕二氏の説ですわ。じゃ、天智を神輿として担いだ中臣氏とは?古代史は、知れば知るほど天武天皇と物部氏に興味が湧いてくるのですよ。僕、負け戦的ストーリー、敗軍の将大好きだもん。

”無限ツクヨミ!”って技だったか幻術だったかが「NARUTO」で出てくるけど、”月のとらえ方を含めて、「NARUTO」の作者はかなりこの世の真実を知っている”と、最近、会社の某さんに、”オカルティック・ステート・オブ・くろさん”と呼ばれている俺は思う(笑)。

伊勢神宮・別宮の月読宮。内宮に近いのだけど、僕が訪れた時は一組の参拝者のみだった。僕は、こういう静かな場所が好きだけど。



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