西の空は晴れている

絶望の向こうに希望がある............、はず!

天武天皇・持統天皇陵

2017-03-07 22:21:11 | 神社 古代

天武天皇・持統天皇陵(野口大墓)です。古墳です。○○天皇陵と言われるものの多くは、実際は誰の古墳なのかはっきりしないのですが、この古墳は被葬者の実在性を含めて治定が信頼できる数少ない古代の陵墓です。見晴しの良い高台に上っていくと直ぐ陵墓があります。

天武天皇(大海人皇子)は、壬申の乱で大友皇子を倒した後に皇親政治を行い、記紀の編纂を含め、この時代の政治、宗教、文化を造った天皇。「日本」を国号とした最初の天皇とも言われています。兄弟の天智天皇(中大兄皇子)が単なる暗殺者で、白村江の戦いで国を傾けてしまった?な御仁であるのに対して評価の高い天皇です。一般的に奥様の持統天皇(鸕野讃良皇女)は天武天皇の意思を継ぎ、政治を行ったことで知られ、夫婦一対で見られがち。陵墓も同じ場所です。

でも、鸕野讃良皇女は天智天皇の娘なんだよな~。夫婦愛でもって、夫の意思を次いで頑張った純愛の天皇なのか?それとも、野心ギタギタで、強かに生きた女帝なのか?いずれにせよ、魅力的な方で波乱万丈の人生だったのでしょう。この両天皇については興味深々です。大河ドラマも女性を主人公にするなら持統天皇あたりをやってくれれば面白いのに。そういえば、今年の直虎だっけ?我慢して見続けたけど、もう無理。話の持って行き方がチャチすぎて、もう無理。


大和神社

2017-03-06 19:49:14 | 神社 古代

昨日(3月5日)、昨年に次いでまたまた奈良をまわりました。大和は国のまほろば第二弾という感じ。今回は、かなり前から行くところを決め、レンタカーを予約し、30分単位で日程を決めておりました。行き当たりばったりの自分にしては珍しく(体調以外は)準備万端で大和路へ。

大和ということで、まずは大和神社(おおやまとじんじゃ)。御祭神は日本大国魂大神。日本書紀によれば、崇神天皇の御世に世が乱れ、これまでに大殿に祀られていた日本大国魂大神の御魂と天照大御神の御魂を畏れ多いとし、別の場所に鎮座いただくこととなる。日本大国魂大神の御魂は、この大和神社の地に鎮座し、天照大御神の御魂は豊鋤入姫命、倭姫命により全国の地(所謂、元伊勢と呼ばれる地)を転々として伊勢に落ち着き、伊勢神宮となる。

ここ重要なところです。(笑)何故、天皇が自らの祖霊である神を畏れなきゃならないのか?天照大御神の御魂が全国を転々として、最終的に伊勢に御鎮座される話は割と有名だけども、同じネタから始まる日本大国魂大神の話は少しマイナー。そもそも日本大国魂大神とは?”大国”という文字が入っているのが気になります。大神神社の摂社である狭井神社が昔は大和神社の摂社だったいう説もある。興味は尽きません。でも、参拝する時は、そういうことはあまり考えない。何の神様であれ、心から頭を垂れます。

戦艦大和の艦内で当社の分霊が祀られていたことでも知られている神社です。最後の沖縄戦にて戦艦大和、巡洋艦矢矧、他駆逐艦で亡くなられた英霊も末社・祖霊社に合祀されています。

入口の鳥居から第二の鳥居までの距離が270m弱で戦艦大和の全長と一緒だそうです。

戦艦大和展示室というのが境内にあります。

大和という国の礎をつくった人々にも、先の大戦で亡くなられた人々に対しても、頭を下げずにはいられません。


シンポジウム

2017-03-04 20:39:53 | 神社 古代

”今改めて考える「遷宮・式年造替」とは何か”というシンポジウムに行きました。三重県、奈良県、島根県、皇學館大學連携シンポジウムです。神道、古代史好きを募って、三重、島根、奈良への観光客を増やそうって感じですかね。限定200名の抽選に当たったので、大阪まで。

周りは、ほぼほぼ60代以上。白髪と禿ばっかりですよ。自分で若い方。自分でも思うのですが、歴史好きであっても、古事記とか古代史に興味が出てくるのは、何で歳喰ってからなんですかねえ。もっともっと若い頃からコッチ系に興味があれば、違う人生もあったかなと・・・。(そういう部分では、ここに集まっている人の8割以上は、息子の進路が羨ましいんじゃなかな。俺も含めて。)

どの先生のお話も良かったのですが、中でも千家先生(出雲大社 権宮司)の話が良かった。心御柱に対する解釈とか、神≠goodであるとか、日本的な○○道は進化では無く深化であるとか、納得出来ること多々。

体調優れない状態だったのですが、無理して参加して、ホント良かったです。