おはようございます。
昨日は東京も大雪でしたね。熊本からの帰京が一日遅かったら足止めにあったところでした。ツイていました。
今月のホームヨーガのテーマはリラックスです。
車を良好状態に保つのに大事なのは熱くなったエンジンを冷やすことだそうです。ですから、私たちは身心の過労を冷やすことが大事です。
身心の過労は人の活動能力を著しく低下させます。
仕事はもとより、今日の社会生活は私たち文明人を極限まで疲労させます。
それでも上手な休息の仕方を身につけている人は、すぐに回復してまた活動できるのですが…。
皆さんは上手にくつろぐことができますか?
肉体的な活動によるエネルギー消耗が回復可能な量であれば私たちは健康を保つことが出来ますが、過度になれば衰弱します。
しかし、何よりも私たちを疲れさせるのは心配、悲しみ、怒り、恐れ、貪欲といった感情から来るものです。
この感情をコントロールできたらどんなにか私たちは毎日が快適になるでしょう。
くつろいでいるときはプラーナ(生命エネルギー)は少量の肉体を正常に保つためだけに使われ、残りは貯蔵されます。つまり英気が養われるということですね。
リラックスの能力に長けている人は忍耐力も体力も活力も旺盛な人だそうです。
偉大な聖者も政治家も学者も、驚くべき仕事を成し遂げることができたのはこのリラックス能力のお陰なんですね。
さて、皆さんは人の支配欲をどう思われますか?この支配欲こそエゴの一番の現れのような気がします。
親だって子供を支配なんてできない。ましてや夫が妻を、妻が夫を支配なんて…できませんよね。
最近、信じられないようなモンスターペアレントが台頭しています。非常識なクレームを学校に突きつけ自己チューで、まさに怪物のような親の存在を指すようです。
でも、ひょっとしたら誰でもモンスターになる素質はあるかもしれません。
自分の習い覚えたことが絶対。私の考えが正しい。
これが、凝り固まると、相手を自分に合わせようとします。そして、それが上手くいかないと、今度は恨みます。恨みから怒りが…。
この感情は自分だけでなく相手をも苦しめますから最も罪深いとも言えますね。
こういう支配欲の強い人はなかなか自分の過失を認めませんから、こちら側の感情をコントロールするしかありません。その一つが捨の精神です。つまりそういう人は放っておくこと。
「捨の精神」は悪い行いを大目にみることでもなければ、ひどい仕打ちをした人を好きにならなければならないということではないのでホッとします。
「捨の精神」は自分の怒りや恨みを手放すこと。これなしには真の自分のパワーは得られないそうです。
しかし、それが、大きすぎる課題だったらどうしたら良いのでしょう。
それは「祈る」ことだ…と。
なぜなら祈りは集中の極みだから…。(荻山貴美子)