今、師範科で田原豊道先生に教えていただいているマントラは『金剛経』の「応無所住而生其心(おうむしょじゅうにしょうごしん)」です。
何度も、教えていただいていたマントラですが、心に響きます。
「応(まさ)に住(じゅう)する所無くして、而(しか)も其の心を生ずべし」と読みくだすそうです。
どこにいてもどこに住んでもいても、どこにも根を下ろさないような心を起こせ!というマントラです。
とらわれのない境地にこそ本来の清らかな自己がある…と。
そういえば、ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子先生のご著書に「置かれた場所で咲きなさい」があります。
普段私たちは環境に支配されているのが常ですが、その固執が、今、置かれた場所に、ついつい不平不満を持ってしまいます。
環境は移りゆくもの…
内的幸せを願うなら、移りゆく事象に翻弄されないよう、是非覚えたいマントラです。
マントラは、難しく考えず、一心に唱えるほうが功徳があるそうですが、意味が分かると尚更、有難いマントラです。
今日から九州です。今、博多にいます。(荻山貴美子)