本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

納め大師  終い弘法

2010-12-21 22:19:52 | 住職の活動日記
 『 12月21日 』  今年最後の 「 お大師さまの日 」 です。

呼び方が少し違います。

全国的には  『 納め大師 』 といういい方をします。

関西だけ ( たぶん京都・大阪くらい、では ) 

『 終い弘法 』 というように言っています。

「 お大師さま 」 ではなく 「 弘法さん 」 です。

「 弘法さん 」 とても親しみやすいような気がします。

東寺の弘法さんは 「 出店 」 が出ることでも有名です。

約700軒の店がひしめき合うように東寺の境内とその周りに出ています。

今では世界的にも、フランスのノミの市にも匹敵するようになり、

最近では外国人の方の出店も多くなり、

東寺の出店組合の会長さん、名刺は横文字入りで作られています。



 今年最後の「 お大師さま 」 のお参りということで 『 恵楓園 』 に参りました。

熊本は生憎の    

( たぶん ? 京都は    で穏やかな天気でしょう )

でも、スマート君は雨でも楽しいものがあります。




     



 こんな感じに、雨を感じながらのドライブです。





恵楓園ではお正月の準備も進んでいるようです。





     




 『 やすらぎ総合会館 』 の前には門松の準備が進んでおります。

お参りも終わり、お茶をいただいていると

それぞれにご挨拶にみえられました。

そして、お手紙もいただきました。




     




 拝見していると、たぶん今日のお参りには参加できないだろう、

ということで、お手紙を書かれていたようです。

95才 !  しっかりした文字、そして丁寧な文章です。


  「 拝啓 本年も残り少なくなりました。

    お寺様にも年末となり内外共にお忙しく、

    人間も心も美しくあらねばなりません

      …

    御仏様のご加護により私達もお陰様で少しずつ元気になり

    毎日が嬉しく仏さまに感謝して居ります。

      …

                               」

と、お手紙は続いております。

真言宗の方々の中では最高齢の方です。

車いすでお見えになり、一言二言お話しして、

あとは皆さんで 「 茶話会 」 のご様子でした。


 何よりの 『 御影供 』 ( みえく ) のお参りでした。





      






外に出ると、綺麗に刈り込まれた 「 山茶花 」 が

ちらほら花を付けていました。



 ※ 弘法大師のご命日は21日です。その時お参りするお勤めを

   「 御影供 」 といいます。


 自坊に帰ってくると、遠方よりのご来山もあり、

今年一年の感謝をこめてのお参りです。

お勤めも終わると、

 「 これから菩提樹苑のご先祖さまへもお参りしてきます。

   連休で、熊本の用事を片付けて、25日には帰ります。」


 年末という時間が、加速度的に早くなっていくような気がします。






コメント
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