本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『 清潔なお墓ですね ! 』

2010-12-27 14:08:59 | 住職の活動日記
 昨日来の 「 雪 」 もあがり、掃き清められたような

「 菩提樹苑 」 です。




     






 先日、お見えになった 「 イサムノグチ美術館 」 の 「 和泉理事長 」 さん

菩提樹苑の一番上の西12区からの眺望、

苑全体を見渡し、遥かに阿蘇山を眺めながら、


 『 清潔なお墓ですね ! 』


それからというもの 『 清潔 』 という字が気にかかっていました。

普通は 「 保健衛生 」 でよく使う言葉です。

 外出先から帰ったら、手を洗ってうがいをして、清潔にしましょう。


けど、よく見てみると

 「 清く・潔い 」 という言葉です。

さっそく、漢和辞典を引いてみますと、

 『 清 』  きよい。すむ。水が澄んでいる。

そして、

 同じ言葉に 「 浄 」 「 潔 」 「 澄 」  などがあるようです。

やはり、漢和辞典というか、言葉の厳密性があるようです。


 「 清 」 の反対語は 「 濁 」

 「 浄 」 の反対語は 「 穢 」


こう見てくると、 「 清 」 「 浄 」 「 濁 」 「 穢 」

という言葉は 「 お経 」 のなかにもたくさん出てくる言葉です。

 
 「 清潔 」 ということも保健体育での言葉になってしまいましたが、

本来は精神的な面で使われたのではないでしょうか。


 『 清浄なる願い 』  とか  …  ほかには、

 仏さまの世界を 『 浄土 』 ( じょうど ) といいます、

そして、私達が住んでいる世界を 『 穢土 』 ( えど )、

つまり、人間のエゴで汚れた世界ということでしょう。


 昼からは、少し天気も持ち直し      「 菩提樹苑 」 では

今年一年間のご先祖さまへの御礼をこめての墓参が続いている様子です。





     




 綺麗に刈り込まれた 『 アカメ 』 には、もう晴の準備でしょうか、

小さな真っ赤な新芽を付けています。

 この 「 アカメ 」 ( 菩提樹苑の木は 「 レッドロビン 」 という品種 )

の垣根が色づく頃は、お墓を包み込むように真っ赤な 「 ベルト 」 

が出来上がりとても見事です。


 菩提樹苑のお墓にも 「 お正月のお花 」 が飾られています。


それこそ、清々しいお墓です。










コメント
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