本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

鎬を削る  (しのぎをけずる)

2011-09-16 21:46:19 | 住職の活動日記
 私の愛する 三浦先生の 『 東寺の謎 』 という本と

また東寺のことをこよなく愛しておられる方の本 『 東寺行こう 』 

が、鎬を削って、いました。





     




 よく見ると、じわじわと、左からは 「 東寺の護摩豆腐 」 が迫ってきております。

そして、右からは 「 醍醐寺の醍醐水 」 押し寄せてきています。

 一番大事な本が 「 食い気 」 に押されそうです。

隣で何にしようかと迷っておられる方に、

 「 この本はとても面白くいい本ですよ !! 」

と、何気なく宣伝をして、

両脇から攻めてくる、護摩豆腐と水、こころもち押し返しました。



 もう、残り日数わずかとなった

  『 空海と密教美術展 』  どっと人が押し寄せています。






     





券を買うのに30分待ち、そして入館するのにも30分待ち、

まずは 一足先にお見えになたTさんと一息入れるためレストランへ

腹ごしらえをしてから、ゆっくり拝ましてもらいます。

 Tさんここ数日は毎日のように 「 空海展 」 に足を運ばれています。

そこで、裏技

「 空海展 」 の平成館へ直接並ぶのではなく、

まず常設展の本館のほうへ、 ( 常設展もとても見ごたえがあるのです。)

そこから、しら~っと、 「 空海展 」 へ入っていきます。





     





 とてもスムースに入ることが出来ます。



久しぶりにお目にかかる、弘法大師の息吹、

やはり 「 大師 」 の残されたものはどれも一級品です。

縁があるときは手にとって見ていたこともあります。

今から思うとありがたい限りです。


 「 帝釈天 」 「 梵天 」 「 降三世明王 」 などなど、

どれをとってみても、東寺の講堂に安置されている時とまた違った趣があります。

本物の力強さ、どれを取ってみても圧巻です。

とても贅沢な展示会です。

京都の本山のご本尊様がほとんどお留守になっているような印象です。


 これだけの展示会やはり東京でしか出来ないのでしょうか ??

羨ましい限りです。


 今月の25日まで、

今日もおまいりの方、娘さんが東京にいるので是非行ってきます、

と話されていました。

 こんな展示会はめったにないと思います。

お時間が許す方は是非是非    です。








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