本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

金魚の卵

2012-05-16 18:39:00 | 住職の活動日記

 数日来、池の中がにぎやかです。

バシャバシャ と水しぶきを上げています。

毎朝飛んで来ていた 「 青サギ 」 もしばらく姿を見せません。

池の中でじっと潜んでいた金魚たちも、

静かな合間を見ての産卵の様子です。

 産卵する金魚もいれば、

その卵を食べに来る金魚も、その周りに群がっています。

 春ですね ~   

いのちの芽生えのときです。

 

 

    

 

この白い粒粒が卵です。

ここの場所はかろうじて、金魚たちのエサとして

難を逃れたようです。

 しかし、見つけられて食べられてしまうかもしれません。   

 

池のとなりには 「 さつき 」 も咲き始めています。

 

 

    

 

ほんの小さな1本しかないのですが、

 

    

 

 

結構きれいな花を咲かせます。

 

   

 

ま~、角度を変えて楽しんでみています。

 

   

 

しかし、これもよくしたもので、  …   

虫が付き始めているのです。

 あれだけ寒かったのに、そして昨年は消毒もしたのに、

どこに虫のいのちは潜んでいたのでしょう。

 

 仏教では、いのちのあり方を

『 胎・卵・湿・化 』  ( たい・らん・しっ・け ) 

と四つに分けています。

 虫が沸いて出るというのは、まさに 『 湿生 』 です。

湿り気があるとどこからともなく出てきます。

 もう 「 蚊 」 も出てきています。

うるさいといってしまえばそれまでですが、

いのちが沸いて出ると見ると、不思議に思えます。

 「 さざんか 」  にも、虫が付いています。

 

金魚の卵もどこまで孵化するか ??

自然に任せて、 小さな 「 ビオトープ 」 ? の池とでもいうような、

卵からかえっても、食べられてしまう金魚もいれば、

育たない金魚もいます。

 育っても、青サギの餌食になってしまう金魚もいます。

青サギから見れば 「 キンギョ 」  もおいしいご馳走です。

 このほんの一握りほどの池ですが、

いのちの戦いもあり、誕生するいのちもあり、

消えていく命もあります。

 

 あえて、じっと  …   見続けています。

 

 

 

 

  

コメント
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