本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

海を愛した二人!!

2015-04-09 21:35:10 | 住職の活動日記

お経の中にも「海」という字が

よく出てきます。

そして、海ということに注目された

お祖師様は空海と親鸞でしょう。

 

空海は名前のとおり

自ら「海」という字を名前に入れ

空と海と、またよくみれば

大変大きな名前を付けられたものです。

その名の通りそのご生涯も

雄大なものでした。

ただ、「海」という字も

ご自身が書かれた場合は、

 

   

 

最澄に出された手紙「風信帖」には

「毎・水」というように

サンズイを下に持ってきておられます。

 

   

 

「東嶺金蘭」というのが最澄のことです。

 

それから、毎日読む「観音経」にも、

『梵音海潮音』(ボンノンカイチョウオン)

『福聚海無量』(フクジュカイムリョウ)

と、広く深い譬えとしても出てきます。

 

親鸞は、

『信心海』とか『難度海』、

『本願海』・『光明海』というように、

使われています。

 

山ではなく、海に注目された

という点ではお二人は

何か共通のものがあるようです。

 

しかし、また

お寺の山号には〇〇山とあるように

そして、山に入り修行された

ということもあり、

西行法師も道元禅師も

山の中に入り隠棲された。

都会を避けて山の中で瞑想された。

だから、山を愛された

お祖師様もいらっしゃる。

 

その点から見ると

弘法大師空海は両方愛されたのではないか?

静かに瞑想にふけり智慧を生み出し

その智慧を実践されたの都会、

一つには高野山で智慧を生み出し、

それを実践されたのは

都の真ん中である東寺と …、

 

しかし、空海も

究竟的なものとして愛されたのは

海ではないでしょうか?

 

少し面白いものを感じています!!

 

 

 

 

 

コメント
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