本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

京都御所一般公開

2015-04-10 18:30:25 | 住職の活動日記

4月3日から7日までの5日間

御所の一般公開です。

 

   

 

宜秋門(ギシュウモン)から入り

紫宸殿を見て、御池を通り、御常御殿

から清所門から出るという

ゆっくり見て1時間半のコース。

 

「天子南面して」ということが言われるように

紫宸殿から南を向いて座られる

 

   

 

今、北に向かって歩いているとこ

正面に見えてくるのが建礼門

 

   

 

左手の大きな門が建礼門

この門が御所の正面で

この門は天皇しか通れない門です。

ふと気になったのは右手にある

塀の途中が切れて小さな門があります。

 

   

 

門というよりは塀が切れて

板を打ち付けたような形ですが、

よく見ると、格子の中には石段があり

門らしき作りになっています。

 

応仁の乱の後、後柏原天皇は

生活がとても逼迫されて、

即位の礼もできず

日々の食事にも困っておられる

その様子を見るに見かねて

町人の「川端道喜」がご飯を運んだ

その川端道喜にちなんで

「道喜門」と言われています。

 

   

 

紫宸殿に入るとさすがに

「左近の桜」は散っていました。

 

   

 

さすがに紫宸殿は立派です。

 

   

 

額も風格があります。

 

   

 

その奥に「高御座」(タカミクラ)があります。

 

   

 

「右近の橘」

天皇から見て左が左近の桜、

だから右京左京というのも天皇から見て

右左がいわれるのです。

 

   

 

清涼殿のところには

「八咫烏」の錦の御旗があります。

 

   

 

「御池庭の欅橋」です。

そしていつものお住まいである

 

   

 

「御常御殿」(オツネゴテン)

ここの障壁画が見事で、

それぞれ中国の故事に習った

物語が、

「お酒を飲みすぎては祀り事は

できません」

というような戒めの絵もあるようです。

 

   

 

そこの近くの「ぼたん桜」でしょうか

今が見ごろ清楚な花を咲かせています。

 

結構体も冷えました

出たところにある休憩所で、

ここには大きな薪ストーブがあり

そこで暖をとるのですが

一般公開とあって人も多いのでしょう

今日は薪だけがきれいに並べてあります。

 

  

 

シンプルなきつねうどんですが

体は一番温まります。

一息入れて、

 

   

 

広い御所内を南へ、    

 

   

 

まだ咲いている桜もあり、

 

   

 

モミジのトンネルを抜けて、

  

    

 

若葉も美しい、

また秋には一般公開がありますが

その時はまた違った紅葉の

美しい御所がみれるのでは ?

 

   

 

南西のところに現代風な建物

やはり御所とマッチしています。

 

  

 

トイレなんですが

さすがに中も外も美しい

ちょっとしたデザインも工夫が

施されています。

 

NHKプレミアム放送で

御所の裏方さんお仕事が

紹介されていましたが、

日本の伝統技術が脈々と

受け継がれ残されている

そして、なんでもないような空間が

残されていることには

日本人としての誇りを感じます。

 

「いつ天皇陛下がお帰りになっても

良いように手入れしています」

とは、その職人さんたちの言葉でした。

 

大切にしていかなければ !!

 

 

 

 

 

コメント
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