本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

『日本のいちばん長い日』

2015-08-12 18:12:45 | 住職の活動日記

なかなか見ごたえのある映画でした。

鈴木貫太郎首相を演じる

山崎勉の演技も見事です。

 

やはり、

終戦ことは何も知りませんでした。

 

それと、

始めるのは簡単ですが、

物事を終結させることの難しさ

あらためて感じます。

 

そして、

広島、長崎の原爆も落とされずに

すんだのではないかという

思いもしました。

 

終結の難しさ、

一つの時代が終わり、

次につなげていくことの難しさ、

かえりみれば、

勝海舟と西郷隆盛の

江戸城無血開城という事実も

あの二人だからこそ

成し得たことのように思います。

 

物事はただ終わるのではなく

未来がなければ終われない。

物事が終わるのと未来が開ける

そのことは同時です。

迷いが終わり悟りが開ける

そのことも同時です。

お経では「無間」(むけん)

という言葉で出てきます。

間がないと、

悟りの光があるから

千年の迷いの闇も、

一瞬にして破られる。

 

川内原発も再稼動しました。

福島原発の収束も見えぬままに、

原発も始めるのは

さほど難しくないように思います。

収束することに比べれば、

福島原発を収束させるためには

どれほどの時間がかかるのでしょうか?

一端事故を起こしてからでは

本当に終わらせるには

次に世代までかかるでしょう。

 

安保法案も気になるところです。

集団的自衛権といって

戦いに臨んだら

その戦いから手を引くとは

本当に難しいと思います。

終わり方を知らないで

集団的自衛権のもと

いろいろな戦場へ出かけて行ったら

それこそ取り返しのつかない

事のような気がします。

 

どこかの国が起している戦争

始めるのは勢いよく、

あっという間に終わりそうな気がしますが、

事実、大変なことになり

収束にめどが立たない

悲惨な状況が今も続いています。

 

この映画を見て、

つくづく戦争をしてはいけない

と、心に響いてきます。

 

戦後生まれですが、

小さい頃物の無かった、

いつもお腹を空かせていた、

そのような記憶が蘇ってきます。

 

見ておくべき映画ではないかと…

思うのですが、

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする