本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

希望が人間を奮い立たせる!

2016-09-03 21:26:17 | 住職の活動日記

レスリングの吉田沙保里選手、

リオのオリンピックでは銀メダル

責任感からか

その姿がとても辛そうで、

私らから見れば銀でも立派

と思うのですが、…

もうこのまま引退かと?

心配していたのですが

やはり東京では金メダルと

改めて、

意欲を燃やしておられるようです。

そして、

銀メダルでよかったとも、

負けた選手の気持ちがわかる、

とおしゃていました。

 

今読んでいるところで

「欲」ということが出てきました。

やはり欲というと煩悩の一つ

でもあります。

難しいですが、

お経の原文を書きます。

 

「云何なるをか欲となす。

所楽(しょぎょう)の境に於て

希望するを性と為し、

勤の依たるを業となす。」

 

楽を(ぎょう)と読ませるのも

珍しい、お経ではよくあります。

よくお経の中では

分析するのに「性」と「業」と

分けて考えます。

「性」とは内面的はたらき、本質

「業」とは外にはたらくもの

ここでは、

 

「欲」ということは希望ということ

これが本質であり、

「性」になります。

そして欲が外にはたらく

「業」ということは

努力の根拠、一生懸命励む

ということになります。

 

このように経典では

一つの言葉についても

厳密に詳しく分析しています。

 

たとえば、「水」

湿潤で潤いがある、

これが「性」になり、

喉をうるおしたり、

ものを洗ったりすることが

「業」にあたります。

「火」は熱い、というのは

「性」で、

ものを焼いたりするというのが

「業」にあたります。

 

希望を起こせば人間は

精進努力します。

希望がないと

人間立ち上がるということは

成り立ちません。

希望を持つと一生懸命やる

希望がないとダラッとしてくる

本当に、人間は希望を持って生きる

希望をなくすと死んでしまう。

 

「勤の依となる」と、あるように

希望を持つとそこに精進

という心が起こってきます。

人間の努力が起こるのです。

希望が起こった時に

人間は初めて努力する。

 

というようなことが書いてありました。

吉田選手、

終りがまた始まりですが

希望をもって精進努力を

そして、TOKYOで金

ぜひ目指してほしいと願っています

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント
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