本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

若冲のお墓・石峰寺

2016-09-04 21:33:10 | 住職の活動日記

石峰寺(せきほうじ)では

9月10日が伊藤若冲のご命日

1日から特別公開が開かれています

伏見稲荷の南にあたり

住宅街の細い路地を抜けて

市内が見渡せる山の中腹に

石峰寺は建っています。

 

この時にしか見れない

若冲の絵を間近に

それもガラスケース越しではなく

筆のタッチまで

その書かれた息吹を感じる

ほんの14幅あまりの掛け軸

でも、お寺の書院で見る

各別の味わいがあります。

 

 

まずは本堂にお参りして

お釈迦さまがご本尊です。

 

 

本堂の屋根の鬼瓦も

とても立派です。

 

 

若冲のお墓です。

ちょっとお参りして、

この参道を上がっていくと

若冲が10年かけて作った

羅漢さんの石像があります。

 

 

ちょっと急な階段を上がり

如何にも禅寺、

万福寺の流れということもあり

ちょっと見ると中国風の造りです

 

竹林の中には500体以上の石像

それもお釈迦さまのご一生を

羅漢さんたちの姿で表現され、

年月も立ち、良い風情が出て

それぞれに味わい深くなっています。

 

 

途中には、十字架が彫ってある石碑

お尋ねしても不明のようで

お地蔵さん掘り出した時

出てきたということです。

それでもお花も絶やさぬように

お祀りされているところは

分け隔てなく供養するという

仏教の精神でしょうか。

 

駐車場の関係から

横から入って来たようで、

本当は山門を通り

 

 

出てみるといい雰囲気の石畳

境内に入ると

 

 

可愛い花が群生しています

 

 

ハクチョウソウという花のようです

いわれてみると

小さいけれど美しい姿です。

 

 

門の横には、よく目にするのですが

このグラデーションの葉

中にはピンク色に色づいて

なんだか気になる花です。

 

京都のあちこちでは

今、若冲の展示会が開かれています。

この石峰寺が

一番小さな展示場でしょう。

けれども、

ここで座禅を組んだという若冲

この場所が若冲の空気というか

彼自身にふれることができる

場所のようです。

 

ここでの注目の絵は

 

 

この虎さんの画です。

まだ見たこともない虎を

創造を膨らまして描いたのでしょう。

 

10日までと期間は短いのですが

是非、一見の価値はあると思います。

 

   ですよ!

 

 

 

 

       

コメント
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