7月21日 弘法大師のご縁日です。
お参りも、たいそう暑かったことと思います。
なにせ我が家でもこの気温です。
この日は 「御影供」 (みえく) といいます。
「おんかげ」 、と書きます。
それで、お祖師様のお住まいを
「御影堂」 (みえどう) といいます。
鎮西学園真和高校のとき
「月影のいたらぬ里はなけれども
眺むる人の心にぞすむ」
という、法然上人の歌ですが
よく歌いました。
浄土宗の宗歌にもなっています。
日本人の心の奥ゆかしさでしょうか、
月を見るとき、昔の人は
月そのものを見なかったそうです。
池に写る月、または
お茶碗に写る月を眺めて
愉しんだということです。
影として、そのものの存在を
感じとる、
仏さまも、そのもを見るのではなく
梁塵秘抄にもありますように
「仏は常にいませども
うつつならぬぞあわれなる
人の音せぬ暁に
ほのかに夢に見え給ふ」
と、
今はそのものを見たがる時代ですが
…
建築にしても、日本の建築は
影というものをとても大切にします。
そのもを見るより、
影の存在として、感じとる力
そういうことも大切なことのように思います。
人を見るときも、
現れているその人の姿では
眼が眩んでよく見えないこともあります。
その人の歩んでこられた
影の存在を感じ取る
そういうお付き合いができればいいですね !!
明日もまた暑くなりそうです。
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