本蔵院 律良日記

熊本県にあるお寺“真言宗 本蔵院 律良のブログ”日々感じるままに活動のご報告や独り言などを書いた日記を公開しています。

今週の言葉 11/24~11/30

2008-11-24 17:33:48 | 今週の言葉
  まだ足りぬ  踊り  踊りて  あの世まで

                  
 尾上菊五郎 さんの辞世の句だそうです。

 歌舞伎を極めた方でも、 「 まだ足りぬ! 」 とおっしゃるのです。


 四国のお遍路八十八ヶ寺参拝されて、そして満願を迎えられ、高野山の

お大師様へ満願の御礼、みなさん自然と目には涙がこぼれていました。

『 信心歓喜 』 ということがお経に出てきますが、全身全霊で感動するような

ことでしょう。まさに、巡礼の満願とはこういう感動をもたらすものです。

 不思議なことに、自分ひとりではこれほどの感動は出ないと思います。

みなと共に一緒にお参り出来たという事に、更なる感動が深まるのです。


 ( 脳科学の先生によると、ミラーニューロンという細胞が活発化して、

   他人への愛や共感が育つということです。)


 しかし、その感動できるということは自分ひとりだけでは成り立たないのです。

『 恩 』 という字は 「 因を知る心 」 と書きますように、お参りできる

ということはありとあらゆる 『 縁 』 が成り立たないと成立しないのです。

 そして、 『 作作習習 』 ( さくさくしゅうしゅう )

修行には終わりがないということです。

 おの世に行くまでは、修行し続けなければいけません。

「 悟りとは 」 終わりのない修行をし続ける、ということかな?

『 迷いは、始めがなくて終わりがある 』

『 悟りは、始めがあって終わりがない 』 

ということを言いますので、一つ一つの願いを成じつつ、更なる願いを深めていく

そこに、『 お参り 』 とか 『 巡礼 』 の醍醐味もあるのでしょう。


 『 まだ足りぬ 参り 参りて あの世まで 』   です。
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ペゴッパヨ 2店目がオープンしています!!

2008-11-23 22:51:27 | 住職の活動日記
 ご近所の 『 ペゴッパヨ 』 の韓国料理のお店が、二店目を出された

ということはお聞きしてましたが、ついぞ行きそびれておりました。

 念願かなって昨夜お邪魔しました。

熊本市の上通りを北へアーケードを過ぎて、並木坂の銀行のところを右へ入ったと

ころにありました、とてもおしゃれな店です。


   

 この旗印が目印です。

 若い女将さんが切り盛りされておられます。

 メニュウーも少し増えて、味も変らずとても美味しいものばかりです。

 全部食べたわけではありませんが、


  

 この 『 トマト冷麺 』 も一押しの品です。

 最後はやはり、石焼ビビンバ、で締めました。


   


 韓国料理というと焼肉と定番のようですが、それが苦手な私はここの

『 ペゴッパヨ 』 はとてもお気に入りです。

野菜料理もたくさんあります。それに味付けも抜群です。

どんな外国の料理でも、日本人の舌というフィルターを通さないと、味に深みが出

ないようです。だから、私は現地で頂くより、外国の料理をどのように日本に合う

ように、工夫された料理の方が好きです。

 世界中で日本人の舌は一番だと思っています。

味を理解するという 「 舌の感覚 」 は一代や二代で出来上がるものではあり

ません。

 そこには、何代もいや何十代も積み重ねられてきた、味わうことの歴史があるの

ではないでしょうか。
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九州松下クレジット物故者慰霊祭

2008-11-23 22:26:59 | 住職の活動日記
 『 九州松下クレジット株式会社 』 という名前の会社はもうありません。

今は 『 住信松下フィナンシャル株式会社 』 となっています。

『 松下 』 という名前はなくなり 『 パナソニック 』 に統一されました

が、不思議なことに、クレジットの方にはかろうじてか、 『 松下 』 が残っ

ているのです。

会社を退職された方々がお参りになり、ご供養をいたしました。

過去帖を読み上げている時に感じたのですが、なくなられた皆さんは若い!

昭和30年から50年にかけて、松下電器も成長期だったのでしょう。

皆さん全力を尽くして、会社のため、自分のために頑張ってこられたのでしょう。

 会社を辞められても、有志の皆さんが、福岡や北九州から集まって、

亡き同志の供養を勤められる、本当にすばらしいことだと思います。

 松下クレジットとは祖父の代からのお付き合いですが、今日参拝された方は

祖父の顔をご存じない方ばかりです。

 人事とは思えず、私自身も何か感じるものがありました。

 会社も既にない、自分たちも退職している、でもその戦ってきた同志の供養を

勤める、篤き心でしょうか!!
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九州動物学院慰霊式

2008-11-22 23:52:41 | 住職の活動日記
 『 九州動物学院 』 と 『 竜之介動物病院 』 の動物供養を

執り行いました。

 『 九州動物学院 』 の文化祭に先立ち、学院と病院でご縁のあった

『 子たち 』 の供養を先生も生徒もスタッフの方々も全員参加で、そのお位牌

を前に、お焼香をしそれぞれの気持で祈りました。


     


 生徒さん方にも初めての経験の様子でしたが、私なりには 『 よかった 』 

と思いました。生きている動物たちをお世話するのもとても大事なことですが、

亡くなってしまったら、それで終わりということではなく、お世話をした動物たち

のことを思い出し、偲んであげるということも、お参りするほうもされる方にとっ

ても、とても嬉しいことではないでしょうか。


 衣姿というのはなにかしら 「 不気味 」 なのです。

それは、 『 死 』 ということを何かしら感じるからではないでしょうか。

熊本でもホテルとかで 『 ご法事 』 があるときは、ホテルの方から

「 今日は隣の部屋で結婚式がありますので、スーツでお越し願います。 」

と、電話があります。

 ( でも、私は衣で参ります。私は結婚式でも衣で出席します。)

 「 衣 イコール 死 」 ということを連想させるからでしょう。


 そんな中で、普通では 『 文化祭 』 というと楽しく明るい雰囲気の中で

よくぞ、 『 慰霊式 』 というご決断をしていただいたと、有り難く思ってお

ります。


     


 あとで、先生と少しだけ話したのですが、

『 わかる言葉 』 も大事ですが 『 わからない言葉 』 つまり、お経

そういう環境に身を置くということも大事ではないでしょうか。

 人間にわかる話はたかが知れているのです。人間の頭では理解できない、そのこ

との方が 『 真理 』 のように思います。

 「 わからないけど、心のどこかで求めていたこと 」 そういうことに出会う

ことも大事なような気がします。


 

      今日23日、メール  が届きました。

  
  


 私のご子息、( 崇正 ) こんなこともやってたらしいですよ。

聞くところによると、 ヤンヤ! ヤンヤ! の   

  だったらしいですよ 
 
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天草エアーラインで無事帰山

2008-11-21 23:49:25 | 住職の活動日記
 神戸空港より 『 天草エアーライン 』 で 一っ飛びに熊本へ!

    飛行機の中でも、にぎやかなこと!


   



 客室乗務員の方とも一緒に記念撮影もしました。熊本の方のようでしたの

で、親しみも覚え、記念に  

いろいろお世話いただき有り難うございました。


   


 この飛行機もお世話になるのは2度目です。松山からの、もうこの線が廃止にな

る、という最後の近い便に乗せていただきました。

 しまなみ街道の橋も綺麗に見えたのですが、写真にはあいにく写りませんでし

た。 

ともあれ、

 全員で、本蔵院のご本尊さまに 「 無事に四国遍路満願 」 出来たことを

ご報告しました。


 尾上菊五郎さんの辞世の句に

  『 まだ足りぬ 踊り踊って あの世まで 』

 とあります。

 満願したから、これで終わりということではないのです。

 『 まだ足りぬ 』 です。死ぬまで元気でお参りし続ける、ということが

 大事だと思います。
 
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懐かしい風景

2008-11-21 23:27:07 | 住職の活動日記
 朝のお参りが終わったあと、

用事があったので事務所を覗きました。

そして、懐かしい台所も覗いてみました。

もうすっかり、当時のメンバーとは変っているだろう、?

しかし、居られました。その頃私と同じくらいだった方がお一人、

お互い 『 アラ~ 』 

本当に懐かしいお顔にお会いしました。


   


 東寺の本坊のお台所です。すっかり準備も整い、

あとは、お昼の出番を待つばかりです。
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東寺のお舎利さん

2008-11-21 23:20:43 | 住職の活動日記
 21日、5:30 ホテルを出発。

車が少ないせいか15分で到着、御影堂の門前にて門が開くのを待つ。

 ふと、不思議な感覚に、( 自分にとっては少し前のような気がする

              しかし、はや20年は過ぎている )

チョット前は門を開けるほうの側にいたのだ。

梵鐘の2打つき終わるのを合図に、一斉に御影堂へ早足にあがる。

毎日お参りされる方の席が暗黙のうちに決まっているのだ。その方々の邪魔になら

ないように、私たちも席をとる。

 いつものように生身供 ( しょうじんく ) がすすみ、

粥膳・本膳・二の膳、最後に玉露のお茶がお供えされます。

いよいよ、お舎利さんです。

昨日より 「 お舎利 」 さんの受け方を指導し、練習してきました。

 信者の方々先導で進められる 「 ご和讃 」 の響き、

お坊さん主体でなく、お参りの信者の方々の主導ですすめられる、こういう

お参りの仕方、 『 大師信仰 』 ということが、本当に普通の人々の中に

根付いている。

 本当に、東寺の御影堂の大師信仰は一種独特の雰囲気を醸し出しています。


 もし京都へ行かれる方がありましたら、是非、チョット早起きして

『 東寺の御影堂 』 へ足を伸ばし 『 お舎利さん 』 を受けて見られるの

も、観光とは違った、信仰の原点に触れられる思いがされると、思います。
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清水寺 夜の特別拝観

2008-11-20 21:57:53 | 住職の活動日記
 夕食もそこそこに、 ( ここからは自由参加 ) 

7時からは 『 清水寺の夜の特別拝観 』 へ出かけました。

ま~何という、人・人・人 人の波です。




ライトアップされた、清水寺の紅葉です。見事でしょう。

もうこんな感じなのがいたるところにあるのです。

不思議だったのは、池の水面に写しだされている紅葉です。

なぜだろう? どうなって、こうも綺麗に写るの ?

上手にライトアップされているからなのでしょうか、

磨き上げた大きな鏡に映し出されているようです。

 ここも見事で、一見の価値あり、というところです。

 しかし、 「 うつくし~い  」

そして、ぷらす100円で 「 ご本尊御開帳 」 までお参りできるとは

 これまた 

『 清水寺御本尊 千手観音 』 さまもお参りすることが出来ました。

これも、本当に感動いたしました。

 あと25年間はお扉が開かないそうです。

そして、その左側に立たれている 「 お地蔵様 」 もとても珍しいお姿で

鎧兜に宝剣まで持っておられます。これがお地蔵様と?疑い再度お聞きすると

「 坂上田村麻呂 」 が祈念したお地蔵様のようです。

 確か 『 将軍地蔵 』 とかおっしゃていました。

このお姿にも感動いたしました。


 夜景のライトアップも素晴らしく、見とれるばかりで

   

 いろいろ写したのですが、夜景は難しい、

これはなんだか おっぱいのような、じつは、『 清水の舞台 』 の欄干の

儗宝珠 ( ぎぼうし ) なのです。

 結局、こんな写真で、御勘弁を!


 ずらずらと書いてしまいましたが、なんという充実した一日だったことでしょ

う。

 ほんとうに感謝  感謝です。


 明日は6時より 『 東寺の御影堂 』 で 『 お舎利さん 』 を受けに参

ります。

よって、5時半出発ということは、4時半起床ということです。


 ブログかしてる場合じゃない、はやく 
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東寺 お逮夜法要

2008-11-20 21:45:17 | 住職の活動日記
 10時には高野山を出ました。

高速も延長されているようで、2時間半で京都 『 東寺 』 へ到着です。

 「 早い! 」

 2時からは、御影堂 ( みえどう ) で 「 お逮夜法要 」 がありま

す。明日が21日で 「 弘法大師さま 」 のご命日です。で、簡単に言うと、

「 前夜祭 」 のようなお勤めなのです。

 お勤めが終わって、御影堂で 「 88ヶ所巡礼成満之証 」 が一人ひとりに

授与されました。

 そのあと、文化部長の 「 三浦文良さん 」 のご案内で諸堂をを参拝いたし

ました。いろいろのお手配で、普段見れないところを案内していただきました。


 そして、感動も覚めやらぬ …  夜は夜で …
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高野山は雪

2008-11-20 21:31:39 | 住職の活動日記
 6時からの勤行、まだ真っ暗です。

お勤めも終わり、本堂を出るとあたり一面真っ白です。

高野山は20年ぶりのこんなに早い 『 初雪 』 だそうです。

   「 ヤッター 」


 雪で清められたような、参道を 『 奥の院 』 まで、ギシギシと雪を踏む

音を鳴らしながら、進みました。

 「 なんとも清清しい 」

こんな薄化粧の高野山は初めてです。


   


 皆さんそれなりにすごい格好ですが、雪の中を一歩一歩、奥の院へ、

奥の院灯篭堂は修理中、いつものように上には上がれません。

御廟の前で、満願の御礼のお参りです。お経を上げていると、他のお参りの団体の

方も加わり、御廟全体での大きな大合唱となりました。

 皆さんそれぞれの思いからでしょう、目には涙があふれていました。
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