宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

やっぱり良かった旧smc50mmF2.0

2011-05-14 13:26:00 | 天体写真(PENTAX K-5 LimitedSilver)
<PENTAX K-5 による天体写真>

今朝撮り銀河です。
GPVを眺めていたら、和名倉山~一之瀬高原あたりだけ晴れそう
な感じだった。まあ、ダメだろうと思ったけれど、
K-5+旧smc50mmF2.0をキチンと評価したいと言う事で、栃本の
奥まで行ってみました。
何せ、月没が2:02で薄明開始が3:00である。
1時間勝負ってことで・・・
透明度はGWよりも良く天の川もバッチリなんだけど、GPVの
予報通り2:00頃から薄雲が出始めた。ちょっと残念でしたね。
今回の写真は、全部薄雲アリの撮影です。

アンタレス周辺と銀河
K-5 , smc PENTAX-M 1:2->F4 50mm , ISO3200 ,
90Sec X4composite , CS2


銀河中心
K-5 , smc PENTAX-M 1:2->F4 50mm , ISO3200 ,
90Sec X4composite , CS2


M8,M20
K-5 , DAL55-300 F4-5.8 -> 300mmF5.8 , ISO3200 ,
180Sec X4composite , CS2 , ノータッチガイド


うーん、ピンボケた。
LV10倍で何度も確認したにもかかわらず、まるで光軸がズレている
かのようなピンボケ。フリンジも無く収差も少ないレンズなのだが、
所詮キットレンズの作りなんだよなあーコレ。
たぶん、いや絶対に光軸も撮影の度に曲がっていますね。
だってズーム鏡胴がへにゃへにゃ動くし、ファインダーで見ても
像がワイワイ動くのですから。期待し過ぎちゃーイケマセン。

smc PENTAX-M 1:2 50mm は予想通り素晴らしいレンズでした。
K-r で既に素性は分かっていたのですが、K-5 でどうなるか試した
かったのです。結果、一切のフリンジ無し!
今回は一切フリンジ減少処理や、青ハロ減少処理をしていません。
これでスッキリ晴れていたら・・・こればかりは数こなすしかあり
ませんね。

<ISO3200常用決定>

K-5 はISO3200 , F4 , 90Sec , 4composite
これで適正露出となります。1対象6分+αで撮影完了です。
200mmF2.8 なら、たった3分+αですよ。4カット撮っても。
ISO400や800で長時間やっても、それ程違いが見られない。
むしろISO3200で短時間、多枚数コンポジットの方が画像処理耐性
が上がります。気温が高くなるこれからの季節、いかに短い
露光で済ませるかがポイントではないでしょうか。
300mmF4なら90Secで適正。 ガイド鏡なんて要りません。

<秩父の空も捨てたモンじゃない>

栃本ヘリP付近から南を見ています。(今朝3:00の空)


左の高い山が和名倉山で、真南が一之瀬高原方向となります。
関東平野の光害は和名倉山の左側(東側)まで達しますが、
いて座が南中を過ぎる頃には、十分な暗さを維持しています。
栃本は標高1000m以上ありますから、今朝も谷底のガスからは
逃れていました。ステラ9にGoogleEarthなどで調べた観測値の
緯度・経度を正確に入れ、地上風景をONにすると・・・
なんと、その場所から見える実際の地上風景が現れるんですねえ。
コレは便利ですよ。
え?、常識だって? → 昨日まで知りませんでした、ハイ。

今朝は透明度だけは良く、富士見高原クラスの天の川が見えまし
た。町の明かりが直接見えない分、気分的には奥秩父の方が好き
ですね。中津川辺りで視界の開けた場所ってありませんかねえ。

そうだ、奥秩父のことは、あの人に聞けば判るかもしれない!

コメント (2)
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