宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

Test_ORION_DSIC_on_Win10

2016-04-21 19:26:00 | 撮影機材
Win10ではセキュリティー関連がとても厳しくなりましたね。

Bitlocker、セキュアブート、ドライブの暗号化、極めつけは”EVコードサイニング”。

これらの設定がデフォルトで入っている為、Paragon Hard Disk Manager 15などの
フルバックアップソフトの運用がめんどくさくなりました。
セキュアブートをOFFし、ドライブの暗号化を解除しないとWin10上からも、WinPE相当
USBリカバリーメディアからもシステムを含むフルバックアップは出来ません。
もちろんWin10には初めからこれらの機能が実装されていますから、普通はそれを
使えば問題ないです。

・回復ドライブ(16GBのUSBメモリーに作る)→要は工場出荷時のリカバリーメディア

・バックアップ(システムを含む)→起動ドライブの丸ごとバックアップが可能

・修復ディスク→回復ドライブの一部機能で、バックアップファイル等があれば復旧可能

ただ、フルバックアップはどえらく時間がかかります。
今までず~っと専用ツールを使って来た身からすると、ウットオシイことMAXです。
ま、
そんなこんなで適材適所に使い分けることにしました。

んで、

一番厄介なのが”EVコードサイニング”ってヤツですよ。

ググッてもらえば分かりますが、要はMS認証ドライバーしかインストールを認めない!
ってな仕組みですよ。いままで自作ドライバーを作っていた人などはぶっ飛んじゃう。
認証を貰うには法人角印を押してお金を払ってお願いしなきゃならんとのこと。
しかも、年間契約で\75,000.-/年ぐらいかかるって話ですよ。
安全になるのは有難いですが、これじゃあ面白くもねーぜ!!って人多数でしょうね。

と言う訳で、前置きが長くなりましたが手持ちの冷却CCD関連をWin10環境でテスト
した訳です。テスト中の図↓


先日買ったASUS T100HAでのテストです。(Win10_Home_64bit)

・ORIONのSterShootDeepSpaceImagingCamera(SSMonoⅢとSSPro Ver,2.0)

・MaxImDL Pro Ver,6.12最新版

・PHD2 Ver,2.6.1 + QHY5L-ⅡM

・ORION NautilusFilterWheel 7X1.25"

・E-ZEUSⅡ+SuperStarⅤ(5.01update)

・ステラナビゲータ9&10

です。

<結果>

・ORION NautilusFilterWheel 7X1.25"だけ動かなかった。

です。
このフィルタホイールはまだ現行品なので何も心配していませんでしたが、
まさかのアウト判定となりました。(-_-メ)
昨晩、米ORIONにメールで確認をしましたところ、

Hello,

Thank you for contacting Orion Telescopes & Binoculars.

Unfortunately the Orion Nautilus Motorized Filter Wheel is only compatible with
Windows XP, Vista, 7 and 8 at this time. We regret any disappointment that this may cause.
If we may be of further assistance please do not hesitate to contact us.

Regards,

という、まさかの回答が来ました。(ORIONのサポートは親切で早いですが)
彼らもこの製品がWin10で動作しないことに落胆と失望していると書いて来ました。
色々調べた結果、NautilusのファームウェアがWin10のUSB規定に対応できず、
仮想シリアルポート(COM8)なんて所に押し込まれていました。
それで、Win10側としては正常に動作しています・・・とデバマネが言って来ます。
USBデバイスとして認識されていなければ、フィルタホイールソフトもASCOMドライバー
も無慈悲にErrorを返すだけです。
ORIONは”今のところ動作しない”と言っていますが、ファームアップが出来なければアウト
でしょうね・・・これは悲しい。

----------------
追記_2016/04/22

返信に、

NautilusFilterWheelの新ファームウェアまたはドライバが必要ですね。
対応するのですか?

と聞いたところ、

Dear Kasahara:

Thank you for contacting Orion Telescopes & Binoculars.

Yes, we've been advising that we are working on new drivers for the unit.
I'm sorry to say that we do not have an estimate regarding a time frame for completion.
Once they are available, you will be able to download new drivers from our website free of charge.

Best regards,

と帰って来ました。
時期を明言できず申し訳ないが、このユニットの新しいドライバーを開発している。
完成したらWebサイトから無料でダウンロードできるよ。
といった内容です。
おお、ドライバーで何とかなるんかい(V)o¥o(V) そりゃ楽しみだわ。

追記ココまで。
---------------


一時期消えていた64bitドライバーやASCOMドライバーが古いながらも復活し、
ダウンロードできるようになっていました。(内容は2009年辺りのままですが)
既に全部入手済みだったので新たなダウンロードは削除しました。

結果的にはNautilus以外、全て動作しました。
CCDは3台ともASCOMデバイスとして認識され、E-ZEUSⅡはFTDIの仮想COMポートドライバが
勝手にインストールされてアッサリ稼働。
SuperStarⅤとのコネクションもCOM8として順調に動作しています。

思ったよりも順調に動きました。
と言うのも、米ORIONは元々ソフトウェアを得意とした会社だったらしく、ちゃんと
認証ドライバーとしてインストールが出来たからだと思います。
古いドライバーでも、MS認証コードが入っていればWin10でも入るんだなあ~という感想です。

僅か10.1インチのT100HAですが、ビックリするくらい使えます。


現在遠征で使っているThinkPad SL510よりも遥かにバッテリーが持続し(11時間)、
Powerd USB3.1C->2.0変換ケーブルでUSB Hub経由で一通り動いてしまいました。
画面のCPUグラフはPHD2でガイド中、かつ、CCDでFocus動作を1秒間隔で行っている所です。
ステラ10で内部時計リアルタイムをやっても45%程度にしかなりません。
搭載メモリーたったの2GB、CドライブはeMMC_64GB、プログラムインストール場所として
32GB_microSDカード(D:ドライブ)としてあります。
何れの使用量も50%程度にしかなっていません。ステラ9も10もフルインストールしてあります。

う~ん、惜しい! ホントにおしいぞNautilusFilterWheel。
まあ、フィルタホイールを使わなければL画像やワンショットカラー画像は撮れるし、
K-1ならQHY5L-ⅡM + PHD2だけで良いので全く問題無しな訳ですよ。
90sやGN-26S改では自動導入も必要ないので、K-1で撮る限り小さなバッテリーとオートガイダー
だけで済む訳です。たまにはケーブルジャングルの呪縛からも逃れたい。

<総感>

遠征用Win10_PCは非力な今時ノートで十分だと分かりました。
SSDやeMMC起動の省電力PCが最適ですね。なにせ、今回使ったASUS T100HAは10.1インチの
2in1ノートなのですから。

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K-1対応のIMAGE Transmitter2とLightroomプラグイン発表

2016-04-21 19:08:00 | 撮影機材
直前の記事で”K-1対応のIMAGE Transmitter2はまだ無い”と書いたばかりですが、
なんと、本日リコーイメージングがリリース発表!

http://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2016/20160421_010719.html

IMAGE Transmitter2だけでなく、

「PENTAX Tethered Capture Plug-in for Adobe® Photoshop® Lightroom® (Simple Version)」のアップデータ(Ver.1.1.0)

も発表してくれました!(^O^)/
但し、現時点ではまだダウンロードできないようです。
何れにせよ良かったです。

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