宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

GINJI-300FNの光軸調整など

2015-06-05 21:24:00 | 撮影機材
GINJI-300FNの光軸調整とミラー洗浄を行いました。
十字線入りコリメーションアイピースにて調整。




斜鏡のオフセットはこのようになっていました。


斜鏡を貼り付けているセンターピースはオフセットしていません。


イプのように斜鏡全体を接眼部と反対側にオフセットするのではなく、
斜鏡の貼り付け位置を6.36mmずらしています。
結果的にスパイダーセンターからは4.5mmオフセットしていることになります。
さっそく斜鏡の型紙を作り、オフセット位置に穴を空けて黒マジックでポッチを
付けました。これがあると接眼部と斜鏡の位置がハッキリします。

はじめからやや曲がっていたスパイダーを修正。


バッファー板は入っているものの、スパイダーの固定方法がネジ止めです。
しかも、L字に曲げた
鉄板(1.5mm厚)なのでテンションを掛けると根元が
浮きます。そりゃそうだわな・・・


スパイダーの材質がおそらく、鉄材です。
簡単に塑性変形します。1.5mm厚の真鍮やリン青銅、ステンレスだったらっもっと
バネ性が強い筈です。塗装品なので断言は出来ませんが簡単に塑性変形します。

主鏡も洗浄しました。(これは洗浄前)


主鏡押さえはゴムですねえ。


黒い逆L字の部品がゴムで、金属板を介して固定されています。
根元が3mmほど浮いています。遠征で運搬すれば光軸がズレるでしょうね。
鏡筒を座席に寝かせて運搬する訳ですから。
圧迫しないようにそっと締めただけでは、ネジのガタ分くらいはヨレヨレと
動くでしょう。かと言って強く締め付ける訳にも行きません。
コリャ遠征用鏡筒としてはかなりヤバイ構造です。

う~ん、まだまだやることが沢山ありそうです。


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2 コメント

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Unknown (WCC.No3)
2015-06-06 11:08:05
☆男さん、こんにちは。

300FNと250Nの主鏡セル構造は主鏡支持方法を除いてほぼ同じです。
黒いゴム部品のネジのガタは私も対策をしました。
差し出がましいかもしれませんが、プラスネジをずん切りネジに交換して奥まで締め込んで完全に固定し、L字ゴムの押さえはダブルナットを使ってガタ無くかつ圧迫の無い状態で完全固定します。この方法でかなりしっかりすると思いますが、いかがでしょうか。

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Unknown (☆男(hoshiotoko))
2015-06-06 23:50:18
WCC.No3さん今晩は。
貴重なアドバイスをありがとうございます。
サイボーグGINJIを参考に精進してまいります。
あのスパイダー周りの補強塩ビ管加工がカッコいい
ですねえ。ステンレス定規のスパイダーにも惚れました。
今回初めて主鏡などを外しましたが、
案の定ヤレヤレ┓( ̄∇ ̄;)┏ですよ。
笠井の製品は機材ヲタクに無限の楽しみを与えてくれる
ようです。谷底にぶん投げるにはチト重いですが・・・
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