連休前半に入笠山天体観測所へ行って来ました。
今回はC-11+HyperStarの実践投入試験ですが、オマケで直焦点でも撮影。
既知のことですが、ここはシーイング5/5でも地表風があって長焦点での
高解像度撮影には適しません。今回は正にシーイング5/5でも2800mmでは
ユラユラなLV画像でした。それ以前に、C-11の直焦点にK-1を付けたら
周辺星像がコマ収差だらけで見れたものではありませんが。
まあ、それは仕方ないとして、
何と言っても同じ鏡筒、同じカメラ(K-1)で同じ晩に下記の画像が得られる
と言う面白さは感じました。テストなのでフラットもダークも無し。
HyperStar撮影は周辺減光が大きいのでフラットは撮るべきでした。
今回の撮影システムはコレ。
M51 , ISO12800 , 10X180sec , 30min Total
M13 , ISO3200 , 4X180sec + 4X30sec , 16min Total
NGC7000 & IC5067 , ISO3200 , 9X30sec , 4min30sec Total
全画面はこんな感じですが、かなり無理があります。
フラットを撮ればなんとかなりそうですが、やはり周辺は難しいでしょう。
HyperStarのイメージサークルはφ27mmと言う仕様です。
K-1フルサイズではφ44mmな訳ですからね。
M8 , ISO3200 , ISO3200 , 10X30sec , 5min total
このM8は上手いこと周辺減光を目立たなく出来ましたが、やはり猫の手は
殆ど出ていません。周辺まで点像なのにモッタイナイ!
M20 , ISO3200 , 9X30sec , 4min30sec Total
このM20は中心を4000X4000Pxelでトリミングしました。
フラットを撮れば完璧な画像になるでしょう。
マルカリアンチェーン , ISO3200 , 1X31sec , ほぼ撮って出し
M66 , ISO3200 , 10X180sec , 30min Total
もっとまじめにピントを追い込めば良かった。
ピンが来ていれば結構写っていそうです。
M101 , ISO12800 , 8X180 , 24min Total
NGC4038_NGC4039(アンテナ銀河), ISO12800 , 4X180sec , 12min Total
PM2.5と薄雲の影響で撮影待ちしていたら西に傾いてしまい、
たった4カットしか撮れませんでした。こんな時に限ってピンが来ています!
この枚数ではアンテナ部を出すのは無理ですねえ(-_-;)
NGC4567_NGC4568 , ISO12800 , 10X180sec , 30min Total
天頂付近で好条件だったのに強風でブレてしまった。
お山の強風はハンパないんです。要対策だなあ。
C-11の直焦点撮影ではアンテナ銀河がほぼベスト状態。
実用イメージサークルはφ15mmと言った感じです。
HyperStar撮影ではφ32mm程度まで使えそうで、K-1の短辺24mm角ならば
十分に実用になると思います。更に、HyperStarで撮って直焦点の2800mm
相当までトリミングしてもかなりイケる星像でした。
これは↑のM20を等倍拡大した画像で、ほぼ2800mm直焦点撮影相当です。
M8の等倍はコレ
コマ収差も無くて綺麗な画像です。凄いなあ~
むしろ直焦点撮影よりも星像が良いです。これならば、常にHyperStarで撮って
等倍拡大すれば、直焦点で撮ったのと変わりないかもしれません。
イヤ、収差が無い上にウルトラ短時間露光で済むためこっちの方が良いかも
しれませんね!う~ん、新たなる検証事項発生ですねえ。
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撮影日時:2017/04/28(Fri)~30(Sun)
撮影場所:入笠山天体観測所
天候:快晴
気温:-2℃
星空指数:28日(80)、29日(60)、30日(40)
シーイング:4/5~5/5
撮像鏡筒:C-11鏡筒+HyperStar ( 直焦点撮影 F10_2800mm , HyperStar F2_FL=560mm )
カメラ:PENTAX K-1
フィルター:無し
コマコレクター等:HyperStar
赤道儀:SkyMax
ガイド:50mmF4+QHY5L-ⅡM , HyperStarはノータッチトラッキング
撮像時間:***
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***
撮像ソフト:PENTAX IMAGE Transmitter2から制御
画像処理:SI7 , Photoshop_cc
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今回はC-11+HyperStarの実践投入試験ですが、オマケで直焦点でも撮影。
既知のことですが、ここはシーイング5/5でも地表風があって長焦点での
高解像度撮影には適しません。今回は正にシーイング5/5でも2800mmでは
ユラユラなLV画像でした。それ以前に、C-11の直焦点にK-1を付けたら
周辺星像がコマ収差だらけで見れたものではありませんが。
まあ、それは仕方ないとして、
何と言っても同じ鏡筒、同じカメラ(K-1)で同じ晩に下記の画像が得られる
と言う面白さは感じました。テストなのでフラットもダークも無し。
HyperStar撮影は周辺減光が大きいのでフラットは撮るべきでした。
今回の撮影システムはコレ。
M51 , ISO12800 , 10X180sec , 30min Total
M13 , ISO3200 , 4X180sec + 4X30sec , 16min Total
NGC7000 & IC5067 , ISO3200 , 9X30sec , 4min30sec Total
全画面はこんな感じですが、かなり無理があります。
フラットを撮ればなんとかなりそうですが、やはり周辺は難しいでしょう。
HyperStarのイメージサークルはφ27mmと言う仕様です。
K-1フルサイズではφ44mmな訳ですからね。
M8 , ISO3200 , ISO3200 , 10X30sec , 5min total
このM8は上手いこと周辺減光を目立たなく出来ましたが、やはり猫の手は
殆ど出ていません。周辺まで点像なのにモッタイナイ!
M20 , ISO3200 , 9X30sec , 4min30sec Total
このM20は中心を4000X4000Pxelでトリミングしました。
フラットを撮れば完璧な画像になるでしょう。
マルカリアンチェーン , ISO3200 , 1X31sec , ほぼ撮って出し
M66 , ISO3200 , 10X180sec , 30min Total
もっとまじめにピントを追い込めば良かった。
ピンが来ていれば結構写っていそうです。
M101 , ISO12800 , 8X180 , 24min Total
NGC4038_NGC4039(アンテナ銀河), ISO12800 , 4X180sec , 12min Total
PM2.5と薄雲の影響で撮影待ちしていたら西に傾いてしまい、
たった4カットしか撮れませんでした。こんな時に限ってピンが来ています!
この枚数ではアンテナ部を出すのは無理ですねえ(-_-;)
NGC4567_NGC4568 , ISO12800 , 10X180sec , 30min Total
天頂付近で好条件だったのに強風でブレてしまった。
お山の強風はハンパないんです。要対策だなあ。
C-11の直焦点撮影ではアンテナ銀河がほぼベスト状態。
実用イメージサークルはφ15mmと言った感じです。
HyperStar撮影ではφ32mm程度まで使えそうで、K-1の短辺24mm角ならば
十分に実用になると思います。更に、HyperStarで撮って直焦点の2800mm
相当までトリミングしてもかなりイケる星像でした。
これは↑のM20を等倍拡大した画像で、ほぼ2800mm直焦点撮影相当です。
M8の等倍はコレ
コマ収差も無くて綺麗な画像です。凄いなあ~
むしろ直焦点撮影よりも星像が良いです。これならば、常にHyperStarで撮って
等倍拡大すれば、直焦点で撮ったのと変わりないかもしれません。
イヤ、収差が無い上にウルトラ短時間露光で済むためこっちの方が良いかも
しれませんね!う~ん、新たなる検証事項発生ですねえ。
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撮影日時:2017/04/28(Fri)~30(Sun)
撮影場所:入笠山天体観測所
天候:快晴
気温:-2℃
星空指数:28日(80)、29日(60)、30日(40)
シーイング:4/5~5/5
撮像鏡筒:C-11鏡筒+HyperStar ( 直焦点撮影 F10_2800mm , HyperStar F2_FL=560mm )
カメラ:PENTAX K-1
フィルター:無し
コマコレクター等:HyperStar
赤道儀:SkyMax
ガイド:50mmF4+QHY5L-ⅡM , HyperStarはノータッチトラッキング
撮像時間:***
ダーク画像:***
フラット画像:***
フラット用ダーク画像:***
撮像ソフト:PENTAX IMAGE Transmitter2から制御
画像処理:SI7 , Photoshop_cc
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F値の明るいハイパースターはかなり惹きつけられるのですが、いかんせん載せる架台が限られていまして。TS90sに28cmはつらい(笑)。ビクセンのフリップミラーと高橋製Er32mmを対象確認用にしたシステムが完成したので、☆男さんが以前に特集したF1.5の縮小コリメートを相変わらず楽しんでいます。観望しながら撮影までできるので性に合っているようです。お気楽です(笑)。
HyperStar面白そうですね。
こんなにすばらしい像を結ぶんですね。
いい写真を撮ろうと思うと、つい長焦点の大艦巨砲主義に走りがちですが
シャープな光学系と、感度が高く分解能が高い撮像素子と処理エンジン
のカメラがあると、それで用が足りてしまいますね。
その意味でHyperStarとK-1の組み合わせもいいかもしれませんね。
私も、最近KPでいろいろ試していて、TOA130とKPの組み合わせも面白いな
と感じていました。
TOA130+レデューサの750mmで撮った画像を拡大すると、
ASKOの30cm反射の赤外改造したSONY α7sで撮ったのと同じような画像が得られます。
集光力の差を感度でカバーできますしね。
K-1を持っていないの何とも言えませんが、KPもPENTAXさん頑張ってくれて
それなりに良い撮像素子と処理エンジンを搭載しているように思えます。
TOAやεの星像は針の先なので、その意味でε-180EDとK-1の組み合わせなんかも
面白いかもしませんよ。
広角から長焦点(拡大)までこれ一本ってな感じで。
それから、Image Transmitter2は☆男さんの記事を参考にさせていただき
使ってますが、今回のバージョンアップもあって、
私の環境では結構使いやすいです。
シュミカセ鏡筒は今までスルーでしたが、HyperStarを
使いたくてK-1用アダプターまで作ってしまいました。
28cmF2 560mmという撮影環境はちょっと見当たりません。
光軸合わせがシビアですが、決まれば絶大な威力を発揮して
くれるようです。眼視、直焦点、惑星、星野と何でもござれ
な鏡筒になりました。28cmは集光力があるため、VISACが
あっても1本あって良いと感じました。
鏡筒がカーボンならもっと良かった。
縮小コリメート撮影もC-8よりフラットになるはずです。
光軸合わせがシビアですが、決まれば案外撮影は簡単でした。
対して、直焦点撮影はピント位置がハッキリ掴めず大変でした。
スチール鏡筒は温度変化でどんどん動いてピンボケ増産。
得られた画像はコマ収差バリバリで興ざめです。
おっしゃる通りHyperStar専用機とし、拡大トリミングと
言うのもアリだと感じています。
イプシロン180やFSQ106も使えるのですが、これらは1発目
から良像を叩き出してくれます。どれか1本と言ったら
TOA130でしょうね。もう、おそらくは二度とシュミカセ鏡筒で
直焦点撮影はやらないと思います。0.63レデューサは残念な
性能だったし、流石にこの画像ではやる気も無くなります。
Kenko AC No,2で簡易フラットナーを作ればもう少し改善
されると思うので、いずれやってみます。
シーイングが支配的になるのは5000mm前後だと、個人的には
感じています。30cmF4鏡筒に2/3inch CCDで撮影すると、
フルサイズ機での4800mm相当となりますが、結構高解像度で
撮影出来ています。但し、入笠山のようにコル部を風が
抜けてゆくような環境では2000mmがいいとこです。
飯能の庭撮りサイトの方がずっと高解像度で撮影出来ています。
今回の撮影は全部IMAGE Transmitter2で行いました。
HyperStarの利点は猛烈に明るいことですが、LVで微恒星が
良く見えたため、ピント合わせが非常に楽でした。
イプシロン180よりも2倍明るいってのは凄いことですよ。
それでこの星像。HyperStar専用に赤くて円筒形の冷却CMOS
カメラを買ってしまいそうです。