宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その13)

2013-07-11 15:24:00 | 縮小コリメート法
今回は上手く行かなかった例を示します。
露光は全て1分に統一してあります。

まずは縮小コリメート法(その10)で完成した自作
アイピースの場合。   ↓
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/336.html

M27


専用スリーブを作って最適位置で撮影しました。
それでも星像が飛び抜けて良い訳でもなく、写野も狭いです。

--------------

以下は C-8 + X0.63レデューサ・コレクター + SV32mm + LX7_F1.4
写野が広くなって良いのですが、どうやっても星像が改善され
ませんでした。

M27


M8


M16


M17


M20


M57


BANBI


NGC7000


一見良さそうでも星像がビロビロだし、アクロマートレンズレベル
の青ハロも登場です。オマケに解像感が著しく低い。
一生懸命に撮影しようという気が失せます。

お蔵入り決定です。
                          つづく
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七夕の天の川

2013-07-10 12:45:00 | 天体写真(PENTAX K-5Ⅱs)
そう言えば、七夕に天の川を撮れた記憶がない。
七月七日に晴れるなんて、奇遇と言えます。


入笠山1840m付近より

PENTAX K-5Ⅱs , SAMYANG 14mmF2.8(4.5) , ISO3200 , 207sec

コメント (2)
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縮小コリメート法(その12)

2013-07-09 20:45:00 | 縮小コリメート法
早々と梅雨が明けたようなので早速撮って来ました。

縮小コリメート撮影法大爆発です!!

以下、全部露光時間たったの1分!
星雲は2枚~4枚程度をコンポジットし、SI7でサラッと処理のみ。
総露光時間は1分から4分です。

<撮影機材>

セレストロンC-8カーボン鏡筒
SV32mmアイピース
Panasonic LX7(広角端4.7mmF1.4開放で使用)
光害対策フィルター無し

合成F=1.47 ☆ キラッ! ☆ φ(..)メモメモ

ISO 800 , ISO1600 の使い分け
露光時間60秒に統一
90S赤道儀でノータッチトラッキング
日時:2013/07/08
撮影地:入笠山天体観測所

M20


M8


M16


M17


M13


M22(で、デカイ・・・M13より遥かに大きいぞ)


NGC7293(薄雲あり)


M31の右半分


シュミットカセグレンは像面が湾曲しているので隅々まで点像に
することは難しいです。純正のX0.63レデューサー・コレクター
でも撮りましたが、星像が破綻してまったく使い物になりません。
しかも、安いアクロマート鏡筒のような青ハロまで出ます。
縮小コリメート撮影法では使えないですね。

ピント合わせは写野中央から1/4程度ズラして行うのがポイント。
これで実用的な画が撮れます。

シュミカセでここまで撮れるなら、純ニュートンやED屈折に
フラットナーを付けた鏡筒であれば、もっと楽に良い画が出て
来るに違いありません。

一連の縮小コリメート撮影法にハマって約半年。
やっとルートが見えて来た気がしています。
ナローバンド撮影で総露光5時間をやっている脇で、
観望して1分でメモ代わりにチョロッと撮る。
それがこのクウォリティーなら、私的には十分です。
皆さんも如何ですか?

                              つづく
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縮小コリメート法(その11)

2013-07-04 12:31:00 | 縮小コリメート法
6月20日に縮小コリメート法(その10)を書いてから2週間も経って
しまった。せっかく縮小コリメート専用アダプターを作って実験準備
が出来ているにもかかわらず、晴れてくれない。(-_-;)
そうこうしているうちに、

PENTAXという会社が無くなっちゃいましたあ~!!

あ、いや、これは後で書こう。

6月14日に須走口でデータ撮影を行った際、(その10)でバラした
28mm相当のアイピース(たぶん古い測定器用の接眼レンズ)でも
試写していました。

C-8 + 28mm相当の接眼レンズ + LX7 , 4.7mmF1.4 , 合成F=1.68 ,
ISO1600 , 60sec X 4 composite , 総露光時間 = 4 min
M8

M20


コンパクトで素性が良さそうだったので使ってみましたが、
チョット写野が狭い感じです。
この時は国際光器のユニバーサル・デジタルカメラアダプターを
使って難儀して撮影を行いました。
とてもじゃないがユニADの手におえる様な合成F値でないことは
以前にも書きました。案の定、ビロビロな星像です。
これじゃあダメだと思い、(その10)で縮小コリメート法専用の
アダプターを作った訳です。

実は7月1日にほんの少しだけ晴れたので、
縮小コリメート法専用アダプターを使って試写したのがコレです。
しし座のお尻、デネボラ付近。

アルタイル付近の星野

M51 , ISO6400 えっ?いいんです。晴れなかったんです。


見てもらいたいのは、星像が劇的に改善されていること。
この程度の画像でも、そのくらいは判断できるので貼っておきます。

須走口で撮影した時はユニADだったので主点合わせなんて無理。
対して、専用アダプターではノギスで測定しながら最良点を
探せる余裕があり、当然光軸もズレません。
やはり、合成F=1.68の光学系では汎用デジカメアダプターは
使えません。
また、この28mm相当の接眼レンズは天体用途ではないため、
レンズがギチギチに締めつけてありました。
そのため周辺像のみならず、中心付近でも星がまが玉状になって
みたり、放射状に延びていたりしました。
これを一旦バラシて組み直し、そっとリングを当ててネジロック
を行いました。その差は歴然ですね。
光学部品をギチギチに締め付けてはイケマセン。


~~~ 火球かと 思って見上げる ホタルかな ~~~

う~ん、晴れニャイ。

(つづく)
コメント (2)
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