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「80歳になったら着るから」

2011-06-27 20:27:17 | 整理、収納、の話

他のモノは「もう要らない」とさっさと捨てたのに、

「ここにあるスーツはこれからも全部着るよ。
病院に通うのに 毎日違うものを着て行くんだ。」

そうおっしゃった紳士は76歳の「昭和の伊達男」。

若い頃と体型がまったく変わっていないという
ダンディーなその方によくお似合いになりそうな
 お気に入りのものばかり だ。


「着る楽しみが生きがい」のようなこの方には
クローゼットのスペースは 奥様のものより優先です。



お父上が残した数枚の衣類が出てきた時は
「80になったら着るから」とおっしゃる。

「それまで生きてんの?あなた」
  茶目っ気たっぷりにヨコヤリを入れる奥様の
  ツッコミが楽しい生前整理です。



かしこまりました。
ならばと、
「4年の期限付き保管」として大切に収納させていただきました。

「いつか着るかも」とか、
 「思い出だから」とか、
   そういう理由ではなくて

80歳にならないと着る資格がない
 (という意味だろうと想像される。
  その年齢にならなければ父を超えられない、とも受け取れた)
 だから、その時を待つための収納。

その「80歳」の根拠を私は想像でしかわからないけど、
いいのです。

そのことが元気に暮らす目標にもなるし、
持ち主が迷いなく判断されたものには その人なりの価値がある

  これも一つの整理だから。



何度もいうけど、
整理=捨てることではない。
「捨てること=整理の一つのカテゴリー」だと、

こんなふうに、整理収納の現場では
 繰り返し繰り返し 教わります。

ありがとうございます