姪っ子たちと巣鴨に寄り道をしたの。
地蔵通り商店街へ行ってみよう
都電の駅を「庚申塚」で降りて、話題の赤パンのお店などもチェックしたよ。
と、商店街の中ほどにTAKASEというケーキ(パン)屋さんがありました。
同じTAKASEは池袋にもあり、池袋のそこはおじいちゃん(ワタシの父)が大好きなお店でした。
「よくおじいちゃんと行ったわー」とワタシが言えば、
姪っ子(姉)も「私もおじいちゃんとよく行ったよ」
ワタシが大きくなってからは、まだ小さかった孫(姪っ子(姉))を連れて池袋に出かけていた父。
「TAKASEにはおじいちゃんの大好きなパンがあったなぁ~」
姪っ子(姉)が言いました。
おじいちゃんのお気に入り?
そんなのあったかなぁ?
TAKASEに行った以上おそらく何かしら買っていたのだろうけど、それが毎回同じかとは思い出せないワタシ。
姪っ子(姉)は店内に入り、しばらくしたら袋を持って出てきました。
「おじいちゃんが好きだったのは、これよ」
それを見て姉(姪っ子の母)が「ああそれそれ」と。
おじいちゃんはこれを決まって買っていたのだと。
「はい。おじいちゃんにあげてね」
家に帰って言われたとおり父の仏壇に供えたけれど、父がこれを気に入っていたのなんて全く知らない。
仏壇の前で
「お父さん。オトナになった○ーちゃんがおごってくれたよ。」
ワタシは声を出して言いました。
これがお父さんのお気に入りだって?
これは『カステ』という名前で、パンの間にカステラがはさまっているの。
そして上にはお砂糖とチョコレート。
下戸で甘党だった父がいかにも好きそうなパンだけど…。
父ととても仲良しだったモアイ君もTAKASEの存在は知っているけど、カステのことは記憶にないし、話題にもなっていないって。
朝になって、カステをビニールから出し食べようと思ったら…
モアイ君ネズミが既にちぎった後でした(笑)
これを朝食に食べながら、懐かしい思い出に涙がツツー…とはいかず、ワタシにはなーんの感慨も哀愁もないのよね。
不思議だなぁ。
姉や姪っ子より長く、30年も父と暮らしていたのに、ワタシが知らないことがあるなんて。
父はTAKASEのパンを買うと、近くに住む姉の家に寄っていたのかしら?
そしてカステがうちに来ることはなかった…?
お仏壇の父は懐かしく喜んでいるかしら?
おそらく喜んでいるんだろうね
不思議だなぁ。
不思議だなぁ。
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