いつもココロに太陽を!

~ Me Hana O Ka La I Ka Pu'uwai ~

かんぴょうと雷様

2013-07-21 | 季節のハナシ&植物
NHK朝の「小さな旅」という番組を見ました。

旅の舞台は栃木県下野市(しもつけし)。
日本産の9割をまかなうという「かんぴょう」の産地です。

私の母の生家も「かんぴょう農家」でした。
かんぴょうとは「夕顔」という大きなウリをスライスして乾燥させたもの。



かんぴょうは、かんぴょう巻のほかに、卵とじにしたりお吸い物にしたり、
私が子供の頃には田舎からもらってきた「くず」のかんぴょうが
いつも台所のストックにありました。
子供には特段おいしい物でもなくその良さがわからなかったけれど、
大人になると、シンプルなかんぴょう巻、おいしいなー。
(私達夫婦はわさび醤油で食べるかんぴょう巻が大好き)

このかんぴょうにも中国産のものが進出してきているんだって
国産品は高級品で、なかなか手が出ませんよ。
でも、作業工程とその丁寧な仕事ぶりを知っている私には、
かんぴょうだけは国産だな。
無農薬・無薬品の天然物の大事さがわかります。



朝早くに収穫された夕顔は、皮をむかれてカンナのような機械で同幅にひも状にスライスされます。
カンナの中からシュルシュルと飛び出てきたひも状の夕顔を、拾って竿に掛け天日に干します。

うちの田舎では孝一おじさんがシュルシュルをやり、よねこおばさんが竿干し係をやっていました。

私たちが夏休みに遊びに行くとたまに手伝うのが、干した夕顔の重なっているところを広げたり、取り込んだりする作業。
今思えば、ジャマだったろうな(笑)
いてもいなくてもいい小学生のお手伝いなど、ムリに仕事を見つけてくれていたんだろうって思います。
それで「働いた」気になって絵日記に書くんだから、田舎とはありがたいところです。

そして乾いた物が「かんぴょう」。
干瓢・・・干した瓜ですね。

   

NHKでは、「カミナリ様」についても取り上げていました。

夕顔畑に必要な物として、カミナリがつれてくる夕立ちがあるそうです。
夕顔は乾燥した土壌では育たないんだそうなんです。
水分を含んだ土でこそ水分たっぷりの馥郁たる夕顔が育つそうで、
そのために「カミナリ様」を祭った神社が市内のアチコチにあるんだって。

あ!
田舎の隣にも「雷電神社(らいでんじんじゃ)」があるのはそういう意味だったのか

田舎の敷地には神社があって、まるで母の生家が氏神さまなのかと思うような(そうなのかもしれないけど)敷地に隣接しています。
太い木がカミナリでぱっくり割れたやつがあり、それが怖くて小さい頃は寄り付けなかったけど、なんでカミナリを奉っているのか今の今まで知らなかった!

夕立は夕顔には恵みだけれど、干してるかんぴょうには大敵だったはず。
だって、「それー!取り込めー!」って、みんなで庭に走ったこと何度もあるもん。
(今はハウスの中で乾燥だって)

それでも自然の恵みをお祈りしていたんだね。
思いがけず、田舎の雷電神社の由来を知った今朝のNHKでした。

かんぴょうは「栃木産」をよろしくね。
ごめんね ごめんねーーー





3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがと、ありがとう~ (マナ)
2013-07-22 06:26:21
番組見れなかったけど、見た気になった、
読んでいるうちに、トトロの情景とかぶった。 私は田舎が、なかったからこんな田園風景は憧れます。ってさあ、今十分その中で生きてるんですけどぉ~。
子どもの頃にそんな思い出があって、キュンとするね。
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どうも、どうもね~ (march)
2013-07-22 07:57:48
そんな田園風景…車で5分走ればあるでしょう(笑)?
うちだってあるよー。
都会は便利、でも、地方都市にしかない良さもあるよ。
栃木を田舎、田舎言ってごめんよ(笑)
この場合、田舎=故郷 って意味だからね(笑)
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故郷よ~ (マナ)
2013-07-22 20:29:48
良いのよ~、栃木は田舎よ~ん。
栃木に引っ越して始めた頃、よく子供とトトロ見てたの。映像と風景がだぶってね。
懐かしいよ。雷様の話しもいいね。
歳とると故郷や田舎が良くなるのよね
何故か、笑
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