hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

また逢う日まで

2005-03-24 23:38:12 | 本と雑誌
NTTの関連会社のN氏が明日付けで移動という挨拶のため、津からわざわざ挨拶に来られた。

「さよならだけが人生だ」
確かにそうだろうが、氏はぼくに大切なことを教えてくれた人である。家族の住む長崎から遠く離れ、地図でしか知らなかったという三重に単身赴任していた彼のためには慶ぶべきことである、とは承知している。さりながらひとしきり寂しさに包まれた。

たとえばこの教室への階段を上ってこられるときの気持ちはいかがだろう。ぼくはホストであり、お迎えする立場。自分のホームである。かたや生徒さんからしたら、イランに乗り込むサッカー選手の心境ではなかろうか。いわばアウェイだ。ぼくは自分のペースで余裕でお招きすることができる。ワクワクときめいていてくれたら嬉しいのだが…。
変な話だが、ぼくはいつもそこのとことを気にしている。子どもの頃から塾嫌いで、学校だって心から好きとはいえなかった。信じてはもらえないが、人見知りする性質(たち)なのだ。コツコツと階段を上るパンプスの響きに耳をそばだてる。「うん、弾んでる!」
まして、部外者であり、商用で、しかも飛び込みで来られるビジネスマンの方なら、どんな思いなのだろうか。逆の立場で、自分ならそんなことできそうにもないから、気になるのだ。

氏と初めて逢った瞬間、ほかの人とは受ける印象が異なっていた。けっして饒舌ではないのだが、九州なまりが少し混じった挨拶から、真摯で、誠実な人柄が透けていた。ぼくが常々感じていた通信技術の疑問に適切に答えてくれたばかりか、親身に解説を加えてくれた。教えてくれるときの姿が良かった。偉ぶらず、謙虚に、率直に。ぼくの授業に対する理想とする姿勢が、そこにあった。
その後、たびたび訪れてくれるようになったが、着々と仕事の足場を確かにしつつある様子が伺えた。実績に繋がりそうもない無理な要望にも快諾し、汗をかいてくれたことも再三だった。そんな姿に支持者が増えたであろうことは想像に難くない。

年齢は遥かに下だが、共感とリスペクトの念を抱いた人だった。仕事の面で充分に報いることができなかったことを心苦しく思う。

「葉隠れ」で有名な佐賀の人、どこか侍を感じさせる人だった。桜花の下、愛する家族に支えられ、地元でしっかり活躍される様子が目に見えるようだ。
彼から学んだことで、ぼくはフットワークの大切さを実感し実行しようとしている。また、このブログを継続させるべく励んでいるのも、彼の影響からだ。このブログの存在を長崎で見つけ、
「口だけやないすか」
と、笑われないようしばらくがんばる所存だ。

久々に「 NTTコミュニケーションズインターネット検定.com Master★(ドットコムマスター シングルスター)2004公式テキスト 」を引っ張り出した。彼が居ないと、一発解答は自分で出さなければならない。今年は★★を狙おうか。どうだい、駿くん、さっとん…?