子どもの頃のニックネームは"ミゼット"だった。当時、一世を風靡した小型の3輪車の名から来ている。小柄で敏捷な動き、相撲をとってもしぶとかった。また、いつも笑顔を絶やさず、心優しい温厚な人柄で、皆から愛された。反面、弱音なんか決して吐かず、泣き顔を見た記憶もない。真面目で働き者は嬉しいことに変わらない…、と書いてきて、ぼくは媒酌人かぁ?
今、売出し中、超多忙の彼が、ぼくの顔を見るなり
「この間、先生とこへ行って来たよ」
これだからたまらない。彼の言う先生とは1年から3年までを担任してくれた西根先生のことである。おそらく中学卒業以来、欠かさず先生宅をこまめに訪問しているのではなかろうか。このクラスは結束が強く、楽しい仲間ばかりである。ぼくなんぞは集まりをサボってばかりで面目ないのだが、折にふれ担任の先生のことは思い出している。が、一度も訪ねたことはない。
「参ったなぁ」
篤実な彼には頭が上がらない。
さて、伊勢時代からカレーの美味しいお店として評判をとってきたが、毎日8時間煮込んで仕込むカレーは8種類は確かに美味しい。しかし、そればかりではないのである。これからの時期、ぼくお薦めのメニューがあるのだが、それはまた後日…。
カントリーなのか、ブルーグラスなのか、ジャンル分けに苦しむのだが、女性3人のグループ、Dixie Chicksは素晴らしい。おきゃんでお転婆な感じを抱かせるが、ブッシュのイラク侵攻には断固反対を表明してCDの焼き打ちに遭う羽目になるという骨太さも見せる。まさに主義主張を持った現代女性たちのライブが面白くなかろうはずがない。それがEvening With the Dixie Chicksである。価格を見てびっくりだ。ぼくは3倍の値段のときに買ってしまったぞ。バックのバンドが猛者ぞろい。マンドリン弾きはアリソン・クラウスのユニオン・ステーションにいた人に似てるが、その早弾には驚かされる。そしてベースは日本人ではないか。こんなことが分かるのはDVDならでは。楽しいステージだ。女性のファン、それも美形が多いのにはたまげる。