hyperclub

パソコン教室アイラブハイパークラブです。
教室に流れるBGMなどを紹介します。

貞淑なモデム(マダムではないぞ)

2005-03-21 23:42:21 | 音楽
某ホテルから届いたSOSの電話は、こうだ。
ふだんデスクトップ機にADSLモデムを接続してネットを利用しているのだが、社員のノートPCを接続したところ、ノートからのネットは可能だったが、デスクトップ機からはインターネットが使えなくなってしまった…。

とかく電話でのやり取りはもどかしい。相手の視線がとらえている映像と、受け手であるぼくの頭に浮かぶイメージとが、電話を介して一致していなければならない。用語も両者で合わないと解決にはほど遠い。日頃のコミュニケーションがものをいうのは、こういうとき。見えているもの、考えていること、話そうとしていること、すべてにおいて、まるで黄金期の阪神の二遊間のように連携がとれてしまう。ぼくが吉田ね(ちなみに相方は鎌田…、超古)。教室でのいい関係をそのままに電話に向かう。

「パソコンの電源を落してから、モデムの電源を落して。電源スイッチがないようならコンセントから抜いてごらん」
「わぁ、たいへん、コンセント探すのが一苦労みたい」

電話の向こうは大騒ぎだ。ようやく見つかった。電源を落し、しばらく時間をあけるよう指示をだす。その間のつなぎの言葉…。

「あのね、モデムは旦那様といつもいるの。そこへうっかり愛人が来てしまったという訳。愛人との御用を済ませた後、元の旦那様のところへ戻ったら、旦那様がまるっきり別の人に思えて拒絶してしまったの」。

こんな説明でいいのだろうか。まあ、こんなところだろう。
「モデムはとても貞淑なの。だから、違う相手だと絶対拒否なの」
「あたしと一緒だ」
「う、うん、そうだね。だから、複数のお相手のときはルータを使おうね」

できるだけ長く間を開けて、モデムの電源オン。自分でチェックをするからゆっくり待って、それからパソコンの電源を入れる。さあ、どうだろう。

「あっ、い、け、そう! イケタぁ!」
「はい、おめでとうさん」

後からのお礼の電話で聞いた話だが、
「ADSLモデムに、LANケーブルを4本挿せるコンセントみたいな機械を繋いでるよぉ」
「そのコンセントみたいなのはハブです。つまり、お宅のモデムはルータ機能が内蔵されているんです」

ぼくはスタンドアローンのPCとてっきり思い込んで指図をしたが、こうなると今度はぼくの方が

「あれーッ?」

ホテルだからLAN環境が当たり前だろう。単なるネットワークの不具合だったのだ。自分の勝手な思い込みと迂闊さを反省する。そして、さらなる人間関係の構築が必要のようだ。結果がよかったのだから、よし…とは割り切れない、複雑な気分で受話器を置いた。教室のBGM、イーグルスの「Take it easy」が流れていた。


アビエイターをみたい

2005-03-20 23:29:45 | 本と雑誌
最近、息子と映画を観るようになった。といっても、今年になって、まだ「ハウルの動く城」1本のみだが。

「今度さぁ、何見たい?」
「そうやな、『アビエイター』かな」
「マジー! ミーハーやな」
「いやいや、ディカプリオだからちゅうのやないんや。主人公のハワード・ヒューズってのは実に興味深い人物でなぁ…」

そもそも…。
映画にもなった「 L.A. コンフィデンシャル 」の原作者であるジェームズ・エルロイが、「アンダーワールドUSA三部作」というのを書いている。そのシリーズ第一作が、「 アメリカン・タブロイド 」だ。ヒューズが主人公というのではなく、そのひとりといってよいのだが、非常に存在感のあるダークな人物として登場してくる。なにせ冒頭、自分にヤクの注射を打っている場面から始まるのだ。もちろん登場人物のすべてが一癖も、ふた癖もある悪漢ばかりだ。彼らがJ・F・ケネディが大統領に就任する直前から、暗殺されるまでの数年間の動きを至近距離から描いていく。体力が要るが、面白い作品だ。ヒューズのダークな部分が圧巻だ。
また、軽妙なところでは、ステュアート・カミンスキーの、探偵トビー・ピータースを主人公にしたシリーズに「 ハワード・ヒューズ事件 」がある。ハリウッドを背景に、誠実なんだが、人間との関わりが上手にとれない変わり者としてヒューズが描かれている。史実にのっとる作家だからここらがヒューズの実像にちかいのだろうか。軽く読めるのでお勧めだ。
ヒューズが活躍した時代に対する憧憬がある。アメリカが若々しく、ナイーブだった頃。映画を作れば大当たり、飛行機を飛ばせば世界一周をやってのける。まさにアメリカン・ドリームが手に届きそうな錯覚を覚えるのだ。ぼくはオプティミストだ。
書物でいろんなヒューズと出会っている。最近では、「 ハワード・ヒューズ 」を読んだ。どうも『アビエイター』の原作ではないらしい。映画を観たら印象が変わるだろうか。書物でとらえたイメージはディカプリオよりも強いだろう。


ロバート・B・パーカー

2005-03-19 23:24:35 | 本と雑誌
定番といわれるシリーズものでも、長くなるとどうしてもマンネリ化する。購入しよう、という強い意欲が沸きにくい。ぼくにとって、「スペンサー・シリーズ」もそうなっている。ジェッシイ・ストーンものは目が離せないのだが、これは成長期だ。
最新作、「 背信 」は図書館で借りた。軽く立ち読みしてからスルー…、となるパターンが、腐ってもスペンサーか、最初の台詞が決まっている。赤ちゃんにミルク、オックスフォード地のボタンダウンにチノーズ、といった心地よさ。書き出しから嵌った。クサイと突き放さなすべきところを、なぜ惹かれる? 読破後にどんな感想を抱いているだろう。そこが興味深い。裏切らないでほしいものだ。
昨年暮れ、ほとんどの蔵書を処分した。以来、娘の監視がきつい。本が増えていないか、常にチェックが入る。
言い訳が効かなくなった。そりゃそうだ。全体量八割ほどの書物が、たった二割のコミックスに、買い取り金額において、その逆の割合で大差をつけられたのだ。
ここでもぼくは少数派だ。


忘れないうちに

2005-03-18 23:59:00 | 音楽
息子からの頼みは、「Tears in Heaven(エリック・クラプトン)」の楽譜をオークションで落してほしいというもの。
意外にあるものだ。 こちら 。ギター曲で絞ったが、も一つ上のジャンルで検索かけてもよかったか。
インターネット初心者にお勧めのサイトを…、との質問が多い。ほとんどがレディだ。そこで ここらあたり はいかが、かと。
また、男性諸氏には このあたり もいかがだろ。くれぐれも脇道に踏み入らぬように。地雷を踏むよ。

今日は小学校の卒業式だった。顔を見たら泣けてしまうだろうから祝電だけにさせてもらった。4年生から3年間、パソコンの授業だけのおつきあいだったが、活発だが折り目正しく、それゆえ印象深い学年だった。今日の眩しい顔をいつまで忘れないでほしいと願うばかり。がんばれぇ。また、町で会えるよね。


喉もと過ぎれば…

2005-03-17 23:59:03 | 本と雑誌
まず3時。和菓子の差し入れに始まったティータイム。珈琲で、というのがHyper流。「お彼岸ですなぁ…」と、まったりといただく。
次いで5時。お手製ピザ、30センチ級2枚を持込んでファミリー授業が始まる。ぼくは雑用で、お昼をスキップしていたから、ありがたい。幸いといっていいのか、高校生の兄妹は、「お腹すいてない」。独り占めの格好でぱくつく。これは的矢の「名人主婦」の作で、とても一切れでは終われない。日頃から「イタリア系」を自称するだけにイタリアンには目がなく、食らいついてばかり。ソース3種類に、具だくさん。悪いが、これから専門店のものは食べれないだろう。
7時以降は授業に没頭し消化に努めるも、しばらく幸福な満腹感は続く。
9時30分、幼なじみのY氏宅へ出張。案件そっちのけでご家族としばし話に花が咲く。そこで饗された三女様の手作りカレー。コレが絶品。トマトをふんだんに使ってあるそうで、さわやかな風味とコクが口中に南国の風を吹かせる。後口のよさが快感。問題点を5分で片付けて戻る。

帰り着くと携帯に電話が入る。
「教室の電話って話し中?」
「ちがうよ」
気がつけば、受話器が上がっている。外出前に食器を片付けたのだが、電話機と机の間の狭い通路を通り過ぎたときに、お尻で受話器を持ち上げ、外してしまったようだ。

「ベルトが縮んだ」の言い訳では済まない、ウェイト・オーバーを自覚する。明日からダイエットだ。


光陰矢のごとし

2005-03-16 23:59:23 | 音楽
あっという間に一日が過ぎていく。今日は千客万来。笑ってばかりで過ごした気がする。ありがたいことだ。
初めてマウスを握った人、自分のサイトを紹介するために名刺をつくった人、ホームページを更新した人…。皆さん前向きにパソコンと取り組んでおられ、刺激を与えてくださる。夜は高校入学を待つばかりの大ちゃんが来てくれ、いっぱい話した。彼のひたむきさ、素直さ、ナイーブさ、すべてが眩しい。昔、ぼくが持っていたはずのものだ。

さがしものはなんですか?


題名はT.P.Oを選ぶ

2005-03-15 22:51:22 | 本と雑誌
じっくり腰を落ち着けて読みたい本がある。かたや片付けなければならない諸々があって事情は許さない。
もっと時間がほしい。切に願うのはそういう時だ。何もかも打っ棄って没頭できたら、と願わずにはいられない。
検査でドック入りするという友人を羨んだことがある。当人の不安や恐怖に思い至るより、「いいなぁ、本が読めて」と言ってしまう。大した激励だ。
誰でもそうだろうが、当初、自制は利くものの、いつしか仕事への意志を上回るほど本に傾斜して行き、禁断の線を踏み越えてしまう。学生のころの司馬遼太郎の「 坂の上の雲 」がそうであったし、最近では、浅田次郎の「 蒼穹の昴 」が該当するだろうか。
ページをめくるのさえ惜しくなり、読破しているという実感よりも、残り薄くなる頁に読後の虚しさを予感し、怖れさえ覚えるようになる。文庫で数巻という量は圧倒するものがある。それでもページターンを急ぐのは健康だからできるのだろう。
その友人への差し入れは、「 八百万の死にざま 」、「 長いお別れ 」の2冊だった。突っ返されたのは言うまでもない。


目にみえるもの

2005-03-14 22:59:37 | 本と雑誌
今日の質問の電話は、ぼくに教訓を残してくれた。
福祉関係の会社からのものだった。請求作業に専業ソフトを利用していて、請求先とはオンラインで繋がっている。新たに購入したノートPCに請求関係の処理を移行させたばかりだが、処理能力の高いノートを専業ソフトで使うにはもったいない。と言うわけで、従来のデスクトップ型をその請求業務専用に戻したのだ。設定は変えなくともよい。以前の設定が生きてはずだ。
ところが、転送の際、何度送信しても繋がらないというのだ。「操作に失敗しました」のメッセージが繰り返されるばかり。締切期限が刻々と迫ってくる。そこで教室への電話となった。
こうした場合、まず接続の形態を尋ねる。ノートはケーブル、デスクトップはISDNだという。TAのランプを確認してもらう。異常を示す点滅はない。
余談だが、大切なこと。正常に繋がっているときのランプの状態を記憶しておくとトラブルのとき役に立つ。あまりにも無関心な人が多いように思う。また、グラフィック・ユーザー・インターフェイスだから、モニタにさまざまな情報やメッセージが表示される。無視しては何もならない。特に電話越しに、向こうが見えない状態でやり取りするたびに、見えることのありがたさをかみ締める。見える情報を活かすにはよくウォッチすることだ。
ツールメニューの「オプション」で転送時の設定を見てもらう。きちんとダイアルアップになっているし、ずっと設定はいじってない、と言う。何度か、いつもの手順で、いつものように操作をしてもらった。ステップ・トゥ・ステップというやつ。「ゆっくりとねぇ、画面をよく観察してぇ」。
ここらあたりで、推測がたてられる。同じ設定、同じ操作で駄目になったのなら、何か変わった? というより、変えたものはないか。思い当たることが一つある。それは…。
電話の向こうから、「あれーッ! ファイアーウォールなんとかって…」。「ビンゴォ! それを受け入れて。許可してぇ」。
Windows XP SP2を導入するようにと申したのは、ぼくだ。おまけにネット上で同じようなトラブルを目にしているのに、である。アップグレード直後に、もう少し親切なフォローをすべきだった、と反省した。
今日の教訓。モニタに表示されるメッセージは、たとえどんなに小さかろうと、軽んずべからず

教室に常備する雑誌、現在、「PCfan」、「DOS/Vマガジン」、「日経パソコン」など5種類。自作関連のものが多くなりつつある。


歩く速度で…アンダンテ

2005-03-13 20:24:04 | 音楽
夕刻5時を過ぎても外はまだ明るい。散歩するには今日は肌寒い陽気だが、思い切って外に出た。ホワイト・デーのお買い物といったら見栄の張りすぎか。
少し歩くと、この町を流れる川に出る。河川としてのグレードは高いものの、クリークのようなものだ。もはや昔から抱いていた川の面影はない。春になれば桜並木が爛漫と咲き誇った。ここで妹のオムツを母が洗っていた記憶がかすかに蘇る。水は清み、いたるところに敷き石が置かれ小蟹と戯れた。ぼくたちの生活を支え、慰めてくれた川だった。
今はコンクリートで固められ、無骨な化粧が施されている。クリークと呼ぶ所以だ。たまに大きく成長した鯉が私たちを憩わせる。
川幅は狭くとも、さすがに冷たい風にさらされる。この町を貫き、南北に分ける川。季節が巡り、時代は変わっていく。忘れていた感覚や記憶を取りもどしつつ
帰りはマンドリンのバックビートを意識しながら歩いた。案の定、縺(もつ)れてしまった。決して手に抱えていた荷物のせいではないと思う。天性のリズム感の悪さだろう。


検索のツボ…その2

2005-03-12 23:58:24 | 音楽
外では知らないうちに雨が降っていたようだ。土曜日の午後。週末、天気は悪そうで、行楽の予定のある人にはお気の毒だが、一雨ごとに春は近づいて来る。受け入れよう、地震以外は。
授業の合間合間、教室のBGMはカントリー・ミュージック。小音量とはいえ、こんな陽気には妙になじむ。分けても昨日ゲットした、「The Last Letter」はリリカルで素晴らしい。
ウィリー・ネルソンの声はもちろん美しく、張りがあり、透きとおって、余裕がある。静かに胸に訴えてくる迫力は変わらない。だが、あのバンダナを巻いた、いかにもむさ苦しい風采がお似合いの彼のイメージにはほど遠い。プリミティブと表現してよいだろうか。草書ではなく、楷書体と言った趣きがある。ナチュラル・ショルダーのトラッドなスーツを着た若者が、恋人の心変わりの理由に思い当たらず、苦しむ心情を手紙にしたためているといった映像が思い浮かぶ。
幾度か浮き沈みがあり、レイ・プライスのソング・メーカーとして糊口をしのいだ時期もあるというこの人の、歌手としての売り出され方が気になった。大御所と言われる人のトランジット。壊れた恋に決着をつけようという誠実な心情が哀しく響く。いつしか口ずさんでいる。でも、不明な部分はごまかしてしまう。やはり、正確な歌詞が欲しいところだ。
そこで YAHOO! U.S.A だ。
キーワードとして、歌詞だから「lyric」を最初にする。「word」ではなく、今までずっとこれで通してきている。次に、スペースを空けて、”the last letter”と入力したい。つまり「検索ボックス」には、「lyric ”the last letter”」と入力する訳だ。
キーワードの順番も結果に影響するようだ。思わしくない結果だったら、順を変えてみるのも手だろう。
検索結果から、 ここ を見つけた。
「ぼくからのこの最後の手紙をきみが読むころ、ぼくは居なくなっているだろう」
なんとも未練がましいが、これぞカントリーだ。