どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

盛岡市的観光案内・南昌荘のひな祭り

2012-03-02 19:26:36 | まち歩き
取材は3月1日ですが、何のかんのと遅れました。




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いきなりタイトルと違う建物です。ここは盛岡市の清水町、旧名は上衆小路にある石井県令邸です。南昌荘の近くにあるので、ついでに撮影してきました。この建物、なんと日本初の完全洋館です。それってウソだろうと思われるかもしれません。日本人が設計していないという意味です。それ以前の洋館は、結局日本人大工ががんばって作ったもの。これはオランダ人に設計を依頼して、刑務所の囚人を使って建てられました。確か明治の一桁台の頃でしょうか。
たしかレンガを輸入したと思っていましたが。
半地下があって、ワインが置いてあったそーです。



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またまた違う建物。盛岡で一番大きな料亭の裏。こういった建物は増改築されて使われた歴史が見えます。建物の裏はそういった面白さがあります。



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さて南昌荘です。この辺りは、さきの県令邸とか料亭とか古い建物が残っています。この建物は明治18年、盛岡の豪商が建てたものです。それが人手に渡って渡って5代目の時にマンション建設の話しが持ち上がり、現在のいわて生活協同組合が買い取ったもの。



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庭ですが、さずがに雪なので回れません。
この家なのですが、人手に渡ったといっても全員がとんでもない大金持ち。この家を持つのが盛岡のステイタスなようです。なので生協が買ったというのはある意味すごい事。
まあ石井県令邸や料亭もそうですけど、新渡戸稲造の生家や以前中央公民館で出てきた中村家もこの近くです。街にまっすぐ向かうと呉服町、盛岡の金融の中心地だったエリアにつきます。
現在会議や食事の出来るスペースとして利用されています。喫茶もありますのでゆっくり楽しめます。


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5代に渡って人から人へと移ったので、増改築の跡がかなりややこしい事になっているようです。この廊下も、広げられたようです。GHQに接収されて外階段がついた事があるとも聞きました。床材や天井なんかよく見ると建築当初からかなり違うようです。



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さてひなまつりの展示があります。まづは花巻の土人形から。素朴で良い味わいです。


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古いおひなさま。


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こうゆう飾り方もあるのかと、感心します。


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こんな感じで展示しています。ギッチギチに並んでいないので、ゆったりと楽しめます。


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さてさきほど手前に見えていたおひな様は、押し絵で出来ています。なんでも名人だった父が娘のために作ったものだそうで、とても良く出来ています。他にも和裁が得意な母が作ったものとか、良い話しが一杯です。



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こけしのおひな様。子供が遊びやすいようにと、親が選んだもののようです。何か良い話しですが、娘としてはどうなのでしょうか。やっぱり豪華な方が良かったのではないのでしょうか。
でもやっぱり、素朴さの中に一杯の愛情が詰まっています。とてもかわいらしいです。


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とにかくいろいろ。



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この建物の面白い所は、3つの棟から出来ていて、真ん中が中2階というくらいに高床になっています。地形等もあるようですが、通常の数寄屋作りにはなっていません。実際柱や建具や床を見ても、珍しい材とかではなく通常のものの中から吟味して選んだという感じです。隠釘なんかも使っていません。見せびらかす建物ではなく、どう使うのかをとても考えて作られたのではないのでしょうか。この部屋では庭を見ながらの宴会、こちらでは庭にも出て茶室に行けるとか。
残念ながら生活空間だったスペースは取り壊されていて、往時をたどる事は出来ないのですが、いろいろと想像できる建物です。




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さて今回私にとって目を引いたおひな様。創作人形と言おうか、なんと言おうか、お内裏様がいません。


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五人囃子が、イケメン。コンセプトは面白いのですが、もの凄い拒絶をする人もいました。
まあ娘に与えたら、行きそびれそうな感じですね。25歳以上限定。
出来れば、お内裏様が官女を従えているのも作って欲しかったな。もちろん官女3人は、愛花と凛子と寧々キャンディーズですね、うん、やっぱり。



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天保雛も当然あります。



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初めに建てた人が近江商人だからなのでしょうか、質実剛健といった建物です。そのうちまた訪れたいものです。



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さてこの近くには、古い家を面白く使っている所があります。「邑計画」というコンサルタント会社です。地域おこしとかで活躍する会社です。それがこの100年前の建物で、仕事をしています。いろり端とか残して使っています。仕事への矜持を感じます。



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下の橋の雪捨て場が、暖かさで少し低くなったように見えます。さて明日はひな祭りです。



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オマケ
重曹の代わりにドライイーストで、抹茶がんづきを作ってみました。発酵時間を長めに取るのがいいようです。


盛岡市的観光案内・中の橋バスセンター

2012-03-02 03:43:22 | まち歩き
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まずは缶コーヒーのオマケから。これは面白い。今まで走るオモチャをおまけに付けていたが、オマケを入れるキャップと連動させて、機関車にするというコンセプトが面白い。
ただなー。コーヒー呑めなくなるんだなコレ。さんざん遊んで冷えたコーヒーを呑みました。



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さてバスセンターに向かっているのですが、中央通りの公園で怪しげな物体。
子供会の何かのようです。小正月でしょうか。マジメに見ると震災復興とか書かれています。
ゴミではありません。


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さて中の橋を渡って、バスセンターです。基本的にバスセンターは駅の近くにあるのが普通ですが、盛岡は1キロ以上離れた所にあります。これはなぜかと言えば、駅前は寂れていたから。次がここが旧国道の要衝だったからです。おまけに盛岡のウオール街としか言いようの無い地域でもありました。そんな事すっかり無くなっているのですが、ここにバスセンターがあります。



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バスセンター脇の地下道なのですが、現在閉鎖。ここを通った事が無いのでよくわかりませんが、バイパス建設以前にはとても意味があったと思います。



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バスターミナルはこんな具合。敷地面積が足りません。
しかし、これはこれでここに来ただけで旅をする気分です。



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人が動くというのはイロイロですから。悲しみやらなんかあった方が楽しいです。とはいってもこのポスター、だれだっけ?



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さて内部に移ります。意図的に盗撮風にしています。なので個人が特定できないようにモザイクをかけています。



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とにかく、近代です。現代はここにはありません。


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とにかく小さい店が一杯あります。巨大なキオスクと言えば良いのでしょうか。
県庁所在地で、3丁目の夕日を味わいたければ間違いなく盛岡バスセンターでしょう。個人的には青森県大湊のバスセンターが良い味わいなのですが、ここには勝てません。
ここを通過するバスの本数がケタはずれに違うからです。



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時計屋もあります。


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上にはヤマハとカワイの音楽スクール。過去にはここが盛岡の中心であった事がよくわかります。



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看板もいい味を出しています。



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向かいには、仙台資本のエンドーがあったのですが、倒産してイロイロあってようやく解体されるようです。


さていったんまとめですが、実は盛岡で重要な観光地はバスセンターです。バスで移動しなければいけない人だけが立ち寄る施設ではないと思います。
ただここを堪能できない私がいる訳で、それが盗撮風になったりしています。なにか盛岡の本質に近いものがあるのかもしれません。