宮古盛岡道が昨日着工した。これは震災関連の補正予算がついたからなのだが、都会の人からはこのドサクサにまぎれてクマやシカのための道路を造るのだろう、さすが小沢一郎の土建ゼネコン王国だけあると揶揄されるだろう。まあ天下の朝日新聞が、ほとんど出来ていて予算が無くて止まっていた、三陸縦貫道を優先的に着工すると決めたものをムダ使いと決めつけた件もあったので、まあ確実に言われるだろう。この道路はその意味でも新規着工に近い。
ただ岩手県の沿岸と内陸部との間には、深い北上山地がある。沿岸と内陸部の経済交流が阻害されていた。三陸縦貫道の建設で、東北自動車道との連結が考えられてきた。この計画で着工の進んでいた一関ー気仙沼の道路とか秋田ー釜石横断道建設なんて部分的に出来ていたので震災の時にはかなり有効に使われていた。
これが認められて今回の着工に成ったのだろう。それ以前に、岩手県に取ってはこの道路整備は悲願でもあった。なので資料の作成も早く、予算が認められるだけの充実した資料を出せたのだろう。
なお宮城県が予算が降りなくて怒っていた。これは当たり前だろう。さすがに石ノ森章太郎記念館の改修費用と言われれば、不要不急と言われてもしょうがない。どうもそういった案件ばかりだったようだ。
盛岡南インターチェンジからまっすぐの道路を使って接続させる計画のようだが、そこから先には盛岡市が進めている梁川ダム予定地とぶつかっている。梁川ダムの取り付け道路は今の国道106号と結びつける予定だから、道路としては齟齬が無いのだろうかと思う。どちらにしてもトンネルと高架橋ばかりの難工事が予想される。次が現在の106号だが、旧道と中途半端に接続されている印象が大きい。この状態で新しい道路が出来た場合、路線地域住民の繁栄には繋がりそうにも無い。逆に宮古近辺の沿岸地域へ、盛岡へのストロー効果が起きる可能性がある。道路が完成するのは時間がまだまだかかるが、先に宮古近辺の復興が進まないと計画が計画倒れに成る可能性もある。
更に工事計画が原因で、国道106号線の渋滞などが起きるようだったら本末転倒になる。どうするのだろうか。
さて岩手県にはもう一本沿岸に通したい道路があるハズなのだが、あまり話しは聞かない。沼区内ー久慈線だ。この路線は中途半端に観光名所が多い。そしていざと成れば高速道八戸線九戸インターが使える。なので話しが進まないのだろう。
ムダとか言われると思うが、骨折したとき救急車がやたら遠回りした経験から、道路は大切だと思います。