注 この記事は、2012年3月3日に書かれたものです。現在状況はかなり変わっています。岩手県の水産物の放射能検査結果をリンクします。また岩手県内水面漁協のサイトも改めてリンクします。
3月1日に、岩手県内水面漁業協同組合から、陸前高田・気仙川の矢作川と一関市東山町の砂鉄川から捕れた魚から、240から88ベクレルのセシウムが検出されたと、発表された。
http://www18.ocn.ne.jp/~itnaisui/data/housyanou_120229.pdf
これで、岩手県内の河川では遊魚券を買って釣りが出来なくなるというウワサが流れている。現実的に漁協組合員は出荷のための釣りが出来なくなる。セシウムの基準値を上回る可能性があるからだ。その上で、次の問題がある。
岩手県内水面漁業協同組合のホームページから引用する。
「遊漁はほぼ終了しましたが、各単協の遊漁券販売は落ち込みが大きく、特に沿岸地域での遊漁者数は例年の10分の1以下という状況で、遊漁料収入は大幅に減少しております。
加えて、沿岸地域の組合は操業できない組合員が多いことなどにより賦課金・行使料収入が減少し、さらに沿岸地域の遊漁券販売所が津波で流出し販売代金が回収できないことから、次年度の放流事業経費の確保見通しがたたない状態にあります。」
さらにこの漁協は、各河川の魚の増殖に努めなければ行けないという規定もあります。現実に出荷している漁師は少ないとしても、この組合員は釣り人が釣った分だけ、放流等を行わなければ行けないのです。この経費がどうなるのか解らないと危惧しています。
ただ実際は、彼らは遊魚券収入が大きいハズなのでそう簡単には止めないと思うのです。
ですが、ウワサは東電へ賠償請求するというものです。こうなると話しが変わります。タテマエとして漁業で生計を立てていて遊魚券収入は副次的なものだからです。なので賠償請求をすれば、彼らは漁業停止しなければ行けません。その上遊魚券の販売は停止します。倫理的な問題です。もしかすると食べてしまうかもしれない密猟者は厳しく取り締まる事になります。「食べてしまう可能性」で、キャッチアンドリリースのスポーツフィッシングも禁止になるでしょう。
その前に漁業権は権利です。遊魚券はその権利を分売しているのです。漁業権を建前にした賠償請求は、遊魚券を否定します。
岩手県内の河川がすべて禁止になるかどうかは、今後の各河川ごとの漁協の判断になると思います。その上養魚場・養殖場の問題もあります。放流する稚魚の生産をしています。養殖成魚の販売もしています。確実に放流事業の縮小の影響はあるでしょう。その上岩手県の河川で天然川魚の出荷(ホームページで確認したが、フツーなら自慢できる事が書いていなかった。つまりほとんど無いのだろう)が停止したという話しが、養殖場に直撃するでしょう。
いったん禁止になったら、1年以上続くのは間違いが無いと思います。その間に釣具店の閉鎖が起きるのではないのかと予想されます。とりあえずシーズントップにこのウワサなので、かなり売り上げに影響するのではないのでしょうか。
私は、日本の河川と魚の数に対して釣り人が多すぎると考えています。なのでこのようになったらなったでそれは良い事かもしれないと思います。でも、現実と建前が食い違っているというのが、イヤな感じがします。
本質的な問題解決は、セシウムの無い河川を作る事です。これは今現在不可能です。検出限界以下になるのには河川によって変わりますが最低1年以上。それではどうするのかと言えば、東電に賠償請求する場合、岩手県内水面漁業協同組合は釣具店を通じて、釣り人を集めて本当に集団訴訟にする事です。
現実的には、岩手県全河川釣り禁止は無いと思います。岩手県北部では問題が少ないと思うからです。
あと一つ、岩手県には漁業権の無い川があります。北上川です。岩手の真ん中を流れる河川ですが、上流部以外は、八幡平の松尾鉱山の鉱毒で、漁業権問題は回収され現在も設定されていないハズ。アユつりがここに殺到するのでしょうか。
さて、もう一つ楽しいプランも考えられます。「岩手県からブラックバスを追放する」プランです。これを岩手県内水面漁業協同組合が打ち出したら立派なものです。ブラックバスだけ解禁するのです。もちろん間違って釣ってしまった、イワナはキャッチアンドリリースです。写真に撮って我慢しましょう。この考えに賛同してくれた人に遊魚券を出すというのは良いのではないのでしょうか。
ブラックバスの問題ですが、岩手も県北地域まで上昇しています。バス釣りファンの人には申し訳ないのですが、ちょっとこのままでは危ない気がします。とりあえずブラックバスのムニエルはおいしいです。
放射能問題を忘れていた。とはいえもうちょっと少ない方が、バス釣りが楽しくなるんじゃないのかとも思いますが。バンバンつれるのが楽しいのはよくわかりますが。
このプランは、釣具店まで含めた所をカバー出来ると思います。
7月12日追記
内水面漁業者に対しては、採取しては行けない川と魚種が決まったのですが、遊魚券での釣り愛好家たちには、とってもいいけど出来るだけ食べないで、という緩い感じです。
詳しくは岩手県内水面漁協のサイトまで。情報がまとまっています。
http://www18.ocn.ne.jp/~itnaisui/
3月1日に、岩手県内水面漁業協同組合から、陸前高田・気仙川の矢作川と一関市東山町の砂鉄川から捕れた魚から、240から88ベクレルのセシウムが検出されたと、発表された。
http://www18.ocn.ne.jp/~itnaisui/data/housyanou_120229.pdf
これで、岩手県内の河川では遊魚券を買って釣りが出来なくなるというウワサが流れている。現実的に漁協組合員は出荷のための釣りが出来なくなる。セシウムの基準値を上回る可能性があるからだ。その上で、次の問題がある。
岩手県内水面漁業協同組合のホームページから引用する。
「遊漁はほぼ終了しましたが、各単協の遊漁券販売は落ち込みが大きく、特に沿岸地域での遊漁者数は例年の10分の1以下という状況で、遊漁料収入は大幅に減少しております。
加えて、沿岸地域の組合は操業できない組合員が多いことなどにより賦課金・行使料収入が減少し、さらに沿岸地域の遊漁券販売所が津波で流出し販売代金が回収できないことから、次年度の放流事業経費の確保見通しがたたない状態にあります。」
さらにこの漁協は、各河川の魚の増殖に努めなければ行けないという規定もあります。現実に出荷している漁師は少ないとしても、この組合員は釣り人が釣った分だけ、放流等を行わなければ行けないのです。この経費がどうなるのか解らないと危惧しています。
ただ実際は、彼らは遊魚券収入が大きいハズなのでそう簡単には止めないと思うのです。
ですが、ウワサは東電へ賠償請求するというものです。こうなると話しが変わります。タテマエとして漁業で生計を立てていて遊魚券収入は副次的なものだからです。なので賠償請求をすれば、彼らは漁業停止しなければ行けません。その上遊魚券の販売は停止します。倫理的な問題です。もしかすると食べてしまうかもしれない密猟者は厳しく取り締まる事になります。「食べてしまう可能性」で、キャッチアンドリリースのスポーツフィッシングも禁止になるでしょう。
その前に漁業権は権利です。遊魚券はその権利を分売しているのです。漁業権を建前にした賠償請求は、遊魚券を否定します。
岩手県内の河川がすべて禁止になるかどうかは、今後の各河川ごとの漁協の判断になると思います。その上養魚場・養殖場の問題もあります。放流する稚魚の生産をしています。養殖成魚の販売もしています。確実に放流事業の縮小の影響はあるでしょう。その上岩手県の河川で天然川魚の出荷(ホームページで確認したが、フツーなら自慢できる事が書いていなかった。つまりほとんど無いのだろう)が停止したという話しが、養殖場に直撃するでしょう。
いったん禁止になったら、1年以上続くのは間違いが無いと思います。その間に釣具店の閉鎖が起きるのではないのかと予想されます。とりあえずシーズントップにこのウワサなので、かなり売り上げに影響するのではないのでしょうか。
私は、日本の河川と魚の数に対して釣り人が多すぎると考えています。なのでこのようになったらなったでそれは良い事かもしれないと思います。でも、現実と建前が食い違っているというのが、イヤな感じがします。
本質的な問題解決は、セシウムの無い河川を作る事です。これは今現在不可能です。検出限界以下になるのには河川によって変わりますが最低1年以上。それではどうするのかと言えば、東電に賠償請求する場合、岩手県内水面漁業協同組合は釣具店を通じて、釣り人を集めて本当に集団訴訟にする事です。
現実的には、岩手県全河川釣り禁止は無いと思います。岩手県北部では問題が少ないと思うからです。
あと一つ、岩手県には漁業権の無い川があります。北上川です。岩手の真ん中を流れる河川ですが、上流部以外は、八幡平の松尾鉱山の鉱毒で、漁業権問題は回収され現在も設定されていないハズ。アユつりがここに殺到するのでしょうか。
さて、もう一つ楽しいプランも考えられます。「岩手県からブラックバスを追放する」プランです。これを岩手県内水面漁業協同組合が打ち出したら立派なものです。ブラックバスだけ解禁するのです。もちろん間違って釣ってしまった、イワナはキャッチアンドリリースです。写真に撮って我慢しましょう。この考えに賛同してくれた人に遊魚券を出すというのは良いのではないのでしょうか。
ブラックバスの問題ですが、岩手も県北地域まで上昇しています。バス釣りファンの人には申し訳ないのですが、ちょっとこのままでは危ない気がします。とりあえずブラックバスのムニエルはおいしいです。
放射能問題を忘れていた。とはいえもうちょっと少ない方が、バス釣りが楽しくなるんじゃないのかとも思いますが。バンバンつれるのが楽しいのはよくわかりますが。
このプランは、釣具店まで含めた所をカバー出来ると思います。
7月12日追記
内水面漁業者に対しては、採取しては行けない川と魚種が決まったのですが、遊魚券での釣り愛好家たちには、とってもいいけど出来るだけ食べないで、という緩い感じです。
詳しくは岩手県内水面漁協のサイトまで。情報がまとまっています。
http://www18.ocn.ne.jp/~itnaisui/