予想最低気温が7度と冷え込んできました。多分盛岡だと6度以下になるのでしょうか。
あいかわらずタイトルと写真と、掴みに一切の脈絡がありませんが、「嘘だろ、ぽっちゃりの俺が」「おっさんの俺が…」というウロ覚えのコピーから。
この言葉だが、ついこの前までのOCNのトップページ・バーナー広告で出ていた言葉。多分協和発酵キリンかニッスイかサントリーの広告のコピー。私の年が年なので、健康食品やらなんやらの広告が出てくるのだが、そのコピーが凄まじい。「最近うちの主人が凄い」とか「私の旦那トップギア」とか、あざといのが多い。サントリーはそれでかなり批判を食らって、「ダメ、もう覚えられない」とちょっと変わって来た。
一番弱い所をエロ路線で突いてくるのが、特徴だ。あとはダイエット、中性脂肪がらみ。特にニッスイがひどかった。体脂肪率7%以下の細マッチョにピチっとしたTシャツを着せて、それに水をかけて撮影したものなんかキモかった。なんか剥いたカエルみたいで気持ち悪かった。その後もマッチョが出てくるのだが、写真に付いている注が意味不明でまた訳が分からなかった。「*ダンベル」とか「*バーベル」とか、写真そのまんまだろ!と怒りたくなるものだったが、イメージを誤摩化すためのものだったような気がしている。
「嘘だろ、ぽっちゃりの俺が」、これで良かったかどうか解らないが、体重計に乗ってうずくまる男の写真に添えられているコピーだ。問題はぽっちゃりだ。
ぽっちゃりと言う言葉だが、年々適用範囲が広がっている。本来は子供か女性に使われる言葉だ。それをなんで男がわざわざ自称で使うか解らない。ここまで適用範囲が広がったのかと少し驚いている。
まず男は自分を形容する言葉で、使わない言葉なはずだ。
ぽっちゃりの広がりなのだが、まずは女性の体型をさす言葉だった。同義語としては「ふっくら」があった。だが「ふっくら」というイメージには「丸い」というイメージ、「ふっくらと蒸し上がった肉まん」みたいなニュアンスがある。当然「豊満な」と言う言葉も使いにくい。「ダイナマイト」「ナイスバディ」と同様、胸の大きさを伴っているイメージになる。胸のコンプレックスを持っている女性が多い事から、使いにくい言葉になる。
まあ当然「太めの」「デブ」は使いにくい言葉だ。特にコピーでは全く使えない。
そこで「ぽっちゃり」になるのだが、元々子供か若い女性に使われる言葉だった。なので「ぽっちゃりとした可愛い子」という使い方になる。ぽっちゃり=可愛いというイメージがあるので、この言葉がかなりもてはやされている。
「ぽっちゃりさんの着こなし」は、「ウエストを誤摩化す着こなし」なのだが、ぽっちゃりを使う事でクレームが減る。だから氾濫する。そして拡大した。
多分なのだが「ぽっちゃり」を体脂肪率で言うと、35%以上の女性をさす言葉になっている。上限はない。
さて男にこの言葉を使う場合は、割と厳密だ。小学校以下。あとは体脂肪率だと25%から30%のグレーゾーンだろう。だが男が自分の体型を語る場合、「筋肉」「それ以外」の二つしかない。どこかマッチョ願望があるので「筋肉」でない男は自分の体型がどうであるのか、認めない傾向にある。太っていても「俺」、痩せていても「俺」これが基本だ。代表例が柔道経験者。明らかに太っているのだが、彼にとっては体重は武器であり表現なのだ。だから太っているとは認めない。
なので、私は「大きい」「デカイ」をよく使う。ぽっちゃりというニュアンス表現より、男を表す表現として、男なら納得する言葉だと思っている。というか男に「小さい」という表現は禁句だ。
ぽっちゃりと言う表現は、かなり違和感がある。だが現実にそれを自覚しているかどうかはともかく、見た目はとても細いのに、ぽっちゃりは存在する。身長170センチ体重60キロで、体脂肪率25%とかだ。最近増えている。
そして「可愛い」と言われて喜ぶ男も増えている。これもまた現実だ。
「おっさん」は割と男も使う言葉だが、本当のおっさんは自称では使わない。使うとすれば、「おっさん芸」を極めた人たちだ。要は「チョイ悪オヤジ」だ。あえておっさんを演じて、女の子の気を引こうと言うものだ。だから芸を引っ込めたり出したり出来る。そこがチョイ悪で、凄いと思う。彼らは自称おっさんだが、周りは若いと思っている。
それでは自称で「おっさん」を使うのはどの年代か。35歳以下だ。使い始めるのは18歳あたりからだろう。「もうおっさんさ~」とか言うのは大体24歳。新陳代謝が衰えるお年頃です。お腹がでて来て、「やっぱりオレもおっさんか~」と言い出します。ただこの頃はまだなんとか出来ると言う自信がある。だから使う。
しかしダイエットする自信のないのは、使わない。
さてもう一つ付け加えると、おっさんは語源不明の言葉だ。「おじさん」らしいのだが関西語圏の言葉なのかどうか、よくわからない。ただ笠木シズ子の
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YouTube: ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌 「買い物ブギ」
かもしれない。このオッサンの連呼は凄まじい。ただこの頃は、おっさんは年上の男をさす言葉だったのだろう。しかもかなりくだけた言い方だ。現在でもチョイ悪が使うのはこのイメージだ。
だがその後「おっさん」は行動様式をさす言葉になってゆく。「おっさん臭い」とかだ。ダジャレを言う、この場合「駄洒落」でないのがポイントだ。人前で大きなゲップと屁を放つ。あわせ技もあったりする。せわしないヘビースモーカーで、吸い殻は捨てまくる。セクハラ当たり前、パワハラ?人生の先輩が言う事聞けんのか!今だと傍若無人でどうしようもない人物だが、自信過剰で無防備すぎるのが、「おっさん」。
この行動様式を簡単にアニメにしたのが、
おっ!サンテレビだろうか。
体型をさして「おっさん」と言うのは実は変な話しなのだ。名実共にオッサンになったら、絶対自称「おっさん」はあり得ない。自覚しないから「おっさん」なのであって、自覚したら「おじさん」に変わってしまう。もっとネジくれて自覚すると「おにいさん」以外は認めないか、ジムに通っている。
下手に自覚すると「おじいさん」になってしまう危うげなお年頃が、「おっさん」なのだ。若くあろうとしてあがいている姿と、どうしようもなくだらい無いのが「おっさん」なのだ。
とまた脈絡も無く言い放ったが、ひどい事に気がついた。「おっさん」には女房と子供がないと、「おっさん」になれないのだ。男を「おっさん」にするには、無限大の自信と安心が必要なのだ。その永久機関には女房と子供なのだろう。多分そうゆう事だ。
体型だけでおっさんと言っているうちは良い。本当のおっさんは別次元の世界にいる。
おっさんになりたい。
追記
ライオンでしたね。コピーが変わっていました。「うそだろ、オジさんのような俺が」。
「ような」を付けただけで、何かコピーとして負けている感じです。きっとクレームが多かったんだろう。「オッサンの俺が」は確かにインパクトはありました。