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今日は大安です。おまけに私の干支と同じ丙午です。特に良い事もなければ悪い事もない一日でした。
とはいえ外出してフト気がついた。服が信号機カラーになっていた。
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アメリカの予算未成立問題ですが、まあ大変。今の所膠着状態ですが、共和党の支持率が下がっています。どうなるのでしょうか。
まずはフィナンシャルタイムス。「ベイナー下院議長を縛るルール」です。
共和党穏健派としてベイナー下院議長は様々な妥協をしてきました。だが問題が生じているようです。引用します。
だが、ベイナー議長はそれを、「ハスタート・ルール」として知られる原則――議長は自党議員の多数派の支持を得ていない法案を採決に付すべきではないとするルール――を犯すことなく成し遂げたいと思っている。
ハリケーンサンディの被災者支援法案、虐待を受けた女性の支援法案、前回と前々回の財政の崖を巡る攻防など、共和党内でも分裂した意見を、採決に持って行ったのが問題になったようです。その上移民制度改革法案を取り上げたので、ティーパーティ等の保守派が硬直化したようです。そう言った事がこの記事です。
まあにっちもさっちもいかないようです。
でエコノミストです。「米国の政府閉鎖:こんな国家運営はあり得ない」
崖っぷちで揉めている時にまず問うべきなのは、「誰が正しいのか?」ではなく、「一体こんな崖っぷちで何をしているのか?」であるはずだ。
まあそうですね。
長期的には、米国は二極化という問題をどうにかしなければならない。この問題は、下院では特に深刻だ。というのも、多くの州では、各州の政治家が下院選挙区の区割りを決めているからだ。
そう言った問題もあるようだ。ただこれはイギリス人から見た考えかもしれない。
この記事は解りやすい。
「米政府機関を停止させたカミカゼ議員」日経BPだ。
ティーパーティーの40人がこの危機を招いているらしい。ちょっと単純な記事でもある。
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ただ共和党の考えとしては、こういった状況はおかしくないのか?
「イランへの経済制裁監視が麻痺状態、米政府閉鎖の職員不足で」CNNです。
財務省の報道官はCNNの取材に、制裁の進捗(しんちょく)状況を追跡する同省の外国資産管理担当部門では職員のほぼ全員が一時帰休を命じられたと説明。この煽りで、イランのみならずシリアを支援する個人や団体に加え、テロ組織、麻薬密輸組織や大量破壊兵器の流出に関与する人物らへ新たな制裁を加える業務が中断しているという。
真面目に言うが、アメリカ保守を代表する共和党がこれを容認するほど、そんなにオバマケアが憎いのか?
ちょっと信じがたいのだ。あのイスラエルの守護神たる共和党が、この問題を無視出来るのか?
この状況でシリア問題からイラン対話まで解決出来るのだろうか。共和党は、阻止すらも難しくなるだろう。
共和党ががんばればがんばるほど、自分たちの考えと違う世界が出来上がってゆく。
テロに対する情報収集も出来なくなる。ただそれどころではない。アジア戦略が狂う可能性もある。
「焦点:揺らぐオバマ政権のアジア戦略、中国の「抜け駆け」に懸念も」ニューズウイーク・ロイターです。
米国やアジアの外交筋は歴訪中止の影響をそれほど問題視していないが、米政府の機能不全・混乱といった印象を与え、その隙にアジアで中国が米国を出し抜くとの見方も浮上しているためだ。
メシウマですね。中国にとっては。
TPPもあり重要な会議だったが、ここに参加出来ない状況はアメリカの国益に反するはずなのだが。
プーチンにも同情された。
プーチン大統領はAPECの場で、「米国国内の政治で起きていることを見ると、簡単な事態ではない。米大統領がこの場に来なかったことは正当化されていると私は考える」と述べた。
「私が米大統領の立場だったら、私も来ていないだろう。恐らくいかなる国家元首もそうするだろう」と語った。
ロイターが予測記事を書いている。
「シナリオ:米国初のデフォルトはどう起こるか」
<10月31日>
今年のハロウィーンは、60億ドルの国債利払い日でもある。
利払いができなければ、米国債投資にはリスクがないという前提が揺らぐ。これまで確実に償還されてきたことから、世界で最も低いレベルに抑えられてきた金利は上昇することがほぼ確実。株式市場は急落し、消費者の財布のひもは固くなり、景気は一段と悪化する。
この日から財務省は厳しい決断を下し始めることになる。中国の債券保有者に支払うか、それともアフガニスタンに駐留する軍に資金を提供するのか。オバマ政権は優先順位は付けられないとしているが、アナリストは、政権が少なくとも優先順位付けを試みるとみている。
この分析に協力してくれたシンクタンク、超党派政策センターのアナリスト、ブライアン・コリンズ氏は「期日に利払いできないのは、他の支払いができないことよりも深刻な事態」と指摘した。
いやはや。
オバマ大統領が演説でいった、「特別な国家」なのだが、共和党はそれを逆で示しそうだ。
とりあえず聖書を読み直して欲しい。「らくだが針の穴を通るより難しい」、アメリカはそう言った所がある。
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多分この時代に生きる事は、どんなアトラクションよりも楽しい。どうも人智の果てにあるようだ。
だから、ホイチョイプロダクションの馬場さんが言っている、SNSに「ばかだね!」ボタンが必要なのかもしれない。
理念より、バカの方が現実に近いのも確かだ。そして理念に忠実な馬鹿がなぜか現実から遠くなる。
しかしバカはダメで、馬鹿は良いと言う時代はどうなのだろうか。だから「ばかだね」「ばかだネ」は大切なはずなのだが。
と脈絡がない事を考えつつ、おやすみなさい。