毎年のことの、全東北学生競技ダンス選手権に、滝沢市総合体育館に行ってきた。
ダンス選手権といってもソーシャルダンスだ。実はこの大会会場確保に苦しんできた。社交ダンスの過去の問題、戦後のダンスホールのことだが、それが未だもって尾を引いている。だいたい風営法の規定にかかっているというのも時代錯誤も甚だしいのだが、まだまだそういった偏見を持っている人が多いようで、会場には常に困っていた。それが滝沢市総合体育館が岩手国体のダンス会場になったことから、今後も会場貸し出しに協力的になるだろう。いいことだ。
その大会だが、今年は異変が起きていた。ボトムアップしてきた感じはいいのだが、上位に華がない。ナンダと思ったら東北大学の競技舞踏部が昨年フェリーの中ではしゃぎすぎて乗客からクレームがついた。ところが過去にも何回もあったから、大学から活動停止処分を受けていたのだ。半年以上停止していたもんだから自主練習でなんとかしてきても限界はある。旧帝大の伝統ある舞踏部はこの蹉跌で大いに低下。
頭のいい子たちって、自分の安全のギリギリのラインまでやってしまう。ところがそれは他人からは危険に見えるというのがわからない。そしてそれを諭し教える大人もいない。だからそうなる。
それだけではない、山形大学の競技舞踏部もホテルでやんちゃして大学から無期限活動停止処分を食らった。だからこの大会にいない。
まったく。
総合体育館のある運動公園には広い庭がある。芝生と庭園と噴水だ。これがなかなかいい。
この庭園では、少し変わった植栽が見られる。ツツジに見えるが実はこれ、アザレアだ。ヨーロッパで改良されたツツジだからツツジでもいいのだが、少し違う。一般的に耐寒性が弱い。なのでその中でも耐寒性の強い品種を選び出して植栽したわけだが、このチョットのずらし方が見事。
他にもその少しがあって、わかる人には面白い。和風なのだが少しバタ臭い雰囲気はその辺りにある。
藤棚も2箇所ある。藤はさすがに日本産のものだろう。だが傍に蔓の伸びの悪い品種だと思うが、それを木立にしているのがあって面白い。仔細に松とかも見ればもっと面白かったかもしれない。
メインの噴水は通り抜けになっています。
そのうち側から見ると、こんな具合。フォトショップで加工したわけではありません。自然のフィルターです。
芝生が広がっているとわかっていただけるでしょうか。奥に野球場があるのはわからないだろうな。
シャクナゲの植栽も西洋シャクナゲですね。
体育館も大きな公式大会をしないという割り切りがあって、その分絨毯の広いロビーを設けていたりして空間を自由に使っています。居心地のいい体育館になっています。庭園と芝生はとてもいい具合に管理されているのも、見事です。この郊外農村地帯ならではのものでもあります。
オマケ
今回の大会にとうふっちが来てくれました。とうふっちの頭の部分に重大な秘密を発見しましたが、それは言わないでおきましょう。
大会には、大会出場者と踊れるダンスタイムというのがあるのですが、とうふっちはそこに参加。さすがに「壁の花」になりかけたところ、大会会長が現れます。
すごいですね、どう考えても踊ることが不可能なとうふっちを踊らせています。経験豊かなリードです。自分よりはるかに高い身長でもリードできます。いえ正確には、踊っているように見せるテクニックです。男性のリードで技術のない女性を引き立てるというのはないわけではありません。しかしここでそれが炸裂するとは。
なお、とうふっちは「クルクル回されて気持ちが悪くなったんだけど、楽しかった!」だそうです。